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2022年5月28日

中古車をローンで買う場合の基礎知識!種類や金利それに注意点を解説

中古車を購入する際にローンが組めたらいいのにと考えることも少なくないでしょう。

中古車でも使えるローンはいくつか種類があるので、その特徴を踏まえたうえで自分に一番合ったものを選びたいです。

ここでは中古車購入にローンを利用するなら知っておきたい知識をまとめました。

ローンの種類や金利についてはもちろん、後で後悔しないために抑えておきたい注意点などを詳しく紹介していきます。

中古車でもローンを組むことができる

自動車ローンは新車のためのものというイメージがあり、まずそもそも中古車購入でローンを使えるのかどうか疑問だという方もいるでしょう。

ただ中古車でも新車購入時と同様に、各種ローンを申し込むことができます。

ディーラーや中古車販売店の自社ローンはもちろん、金利が低く車関係の色々な用途に使える銀行のマイカーローンを選ぶことも可能です。

ローンの種類によって異なりますが車購入費用だけでなくオプションに使えたり車検費用に使えたりするものもあるので、比較検討してください。

車検費用はローン払いできる?審査落ちの原因や注意点について

中古車で使える自動車ローンの種類

中古車で使える自動車ローンには大きく分けて次の4種類があり、それぞれ特徴がかなり異なります。

  • マイカーローン(銀行系ローン)
  • ディーラー系ローン
  • 自社ローン
  • 残価設定ローン

それぞれのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。

マイカーローン(銀行系ローン)

マイカーローンは各銀行が提供している自動車ローンで、現在は大手銀行だけでなくあらゆる銀行や信用金庫などの金融機関で多彩なローンが用意されています。

自動車ローンの中で金利が低いのが一番のメリットで、年利1%から4%に設定されていることが多いです。

自動車購入費用以外に教習所の費用や車検・修理にかかる費用、さらにカーナビなどのカー用品を購入する費用などに幅広く使えます

金利が低いというとみんな銀行系マイカーローンを使いたいと思うかもしれませんが、審査の際に信用情報や給与面などを厳しく見られます。

他のローンだと審査が下りてもマイカーローンの審査には落ちることも十分考えられるので注意してください。

また中古車販売店では申し込みができず、書類を揃えて銀行に申請する必要があります。

審査に時間がかかるので余裕をもって準備してください。

ディーラー系ローン

ディーラーで中古車を購入する場合はディーラー系ローンを利用することもできます。

その名の通りディーラーで申請できるローンですが、提供元はディーラーと提携している信販会社です。

ディーラー系ローンは中古車購入を決めた店舗でそのまま申請でき、結果もすぐにわかります

車の購入手続きとローンの手続きを同時に行えるので手間がかかりません。

また購入する中古車を担保に入れる形になるため審査に通りやすいのも特徴です。

ただ金利が高く年間4%から10%もかかります。

借入金額が大きくなったり返済期間が長くなった場合、総返済額がかさんだり月々の返済が負担になることもあるので注意したいです。

自社ローン

全ての店舗ではないですが、中古車販売店で利用できるのが自社ローンです。

ディーラー系ローンと同じようなものと思うかもしれませんが、自社ローンの提供元は信販会社ではなく中古車販売店そのものになっています。

そしてローンではなく分割払いに近い形態です。

自社ローンも中古車購入を決めたその場で申請し、すぐに借りられるかどうか結果が出ます

また保証人を立てると定職がない人でも審査に通ることがあります。

また中古車購入費用だけでなく、初期登録にかかる費用も合わせて借りられます。

分割払いに近いと言ったのは金利がないからです。

ただ手数料や保証料といった費用が別途かかるため、支払い総額は金利10%程度かかるのと同程度になることが多いでしょう。

残価設定ローン

残価設定ローンはディーラーで提供されているローンの1つで、ローン支払い後に車を売却することを前提にしたローンです。

ローン支払い完了後の車の価値を残価として算出し、その金額を差し引いた額を返済していきます。

残価が差し引かれているので総返済額が抑えられますが、支払いが終わっても車は自分のものになりません

車を使い続けたいなら買い取る必要があります。

また車にダメージがある場合などは残価が最初の想定より低くなるため、差額を請求されるでしょう。

中古車の場合数年後の残価がほとんどないことも珍しくなく、必ず利用できるわけではありません。

自動車ローンの種類を比較!それぞれのメリットやデメリットを確認しよう

ローンの金利は2種類

ローンの金利には固定金利と変動金利の2種類があります。

銀行系のマイカーローンを比較する時は特にどちらの金利を選ぶかもポイントになるので、両者の違いを確認しておきましょう。

固定金利

ローンの申請が下りた時からローンを払い終わるまでずっと変わらない金利を固定金利といいます。

金利は経済状況によって上下することがありますが、固定金利だと市場金利の変動があっても支払いに影響しません。

毎月同じ額を返し続けることになるので返済計画も立てやすいでしょう。

ただ固定金利は変動金利よりも金利が高めに設定されていることがほとんどです。

今は市場金利が非常に低いので、変動金利よりも総返済額が大きくなってしまいます。

中古車のローンは数年の短期間で返済するプランが多いので、現状では固定金利のメリットがあまりありません。

変動金利

変動金利を選ぶと市場金利の変動に合わせて返済の金利も上下します。

大体半年ごとに金利が見直されるケースが多く、もし返済期間中に金利が上がると毎月の返済額も総返済額も上がってしまいます。

現状は変動金利の方が固定金利より金利が抑えられる傾向にあり、銀行系マイカーローンの多くで変動金利が採用されています。

金利が低いメリットと今後上がるリスクを天秤にかけて選ぶことになりますが、3年程度の短期間の返済の場合は変動金利が好まれます。

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中古車でローンを利用するに気をつけたい注意点

中古車購入時にローンを利用する場合、新車購入時にローンを申請するのとはまた違った注意点があります。

その中古車にどれくらい乗るつもりなのかやローンにかかる様々な諸経費なども考えたうえで返済計画を立ててください。

返済期間はできるだけ短く

新車の場合は10年以上乗ることを見越してローンを10年で組むこともありますが、中古車の場合はそれより早く買い替えることがほとんどです。

故障するリスク等を考えても、ローンの返済期間はできるだけ短く、5年以内に設定しておいた方がいいでしょう。

返済期間を長くすると乗り換えたいと思った時にまだローンが何年も残っていることも考えられます。

マイカーローンだと返済中でも比較的簡単に車を手放すことができますが、車を手放した後も返済は続いていきます。

この状態でさらに新しい車を購入するのに自動車ローンを組むのは現実的でなく、例え故障したとしても買い替えが難しくなってしまいます。

金利以外にもお金がかかる

自動車ローンを借りる時に銀行や信販会社に支払わないといけないのは金利だけではありません。

事務手数料や保証料が必要な場合があります。

事務手数料は中古車購入時にかかる諸費用のことで、銀行によって設定されている事務手数料がバラバラです。

どうせ借りるならできるだけ事務手数料が安かったり無料のところを選ぶ方がいいでしょう。

保証料は保証人を立てる代わりに保証会社を利用する際にかかる手数料です。

保証料は金利に含まれているのが一般的なのですが、中には金利とは別に徴収する金融機関もあります。

一見金利が他より低そうに見えても保証料を加えると高くなることもあり得るので、保証料の扱いも合わせて見ておくようにしてください。

見積もりはできるだけ多く取る

金利を比べるために複数のマイカーローンに申請すると審査に落ちやすくなるためおすすめできません。

ただ多くの金融機関がネット上で利用できる返済シュミレーションを用意しているので、大体毎月どの程度の返済額になるか知るために確認しておくといいでしょう。

銀行によっては給与振り込みや光熱費の支払いに使っている口座があったり住宅ローンを組んでいたりすると、マイカーローンの金利を低くしてくれることがあるようです。

またディーラー系ローンは金利が高いのが一般的ではあるものの、キャンペーンで金利が下がっていることもあります。

時間に余裕があるのであれば目当ての金融機関や販売店で金利について話を聞くことで一番お得なローンを見極めやすくなるでしょう。

繰り上げ返済で支払い総額を抑える

例えばボーナスが出た月などに繰り上げてマイカーローンを返済することで、総支払額を抑えることができます。

もし返済に余裕があるならばできる範囲で繰り上げ返済することも考えてください。

中古車を購入するならローン完済前に車を買い替えたり故障したりした時のことを考えて、残額をすべて支払ってしまう一括繰り上げ返済ができるかどうかも見ておきたいです。

ただそのためには繰り上げ返済が自由にできるローンを選んでおくのが大切です。

ローンによって繰り上げ返済が出来なかったり、回数が制限されていることもあります。

また繰り上げ返済に手数料がかかるかどうかも重要です。

せっかく繰り上げて返済しても手数料が沢山かかると繰り上げずに利息を支払ったのと変わらなくなってしまうかもしれません。

総支払額を抑えたいなら繰り上げ返済をするという前提に立って条件のいいローンを選んでください。

自動車ローンの審査基準とは?

審査が厳しく時間がかかる銀行系のマイカーローンですが、一体どんなことを審査で見られるのでしょうか。

審査基準を確認し審査に通りそうかどうか確認してください。

年収

返済能力の有無を判断するうえで年収は重要な項目です。

マイカーローンの審査ではローンを返済していけるだけの年収があるかどうかに加えて、希望している借入金額や返済計画が年収に対して適切かどうかも確認されます。

他の要素によっても条件が変わってきますが、一般的に借入可能な金額は年収の40%から50%年間返済額は25%から35%が好ましいとされています。

また年収が150万円以下の場合審査に通りにくいことも覚えておいてください。

職業

マイカーローンは年単位で返済を続けていくことがほとんどなので、返済を継続できるかどうかを見るために職業も確認されます。

公務員や正社員など安定しているとされる職業であれば審査に通りやすくなるでしょう。

申告した勤務先に在籍確認も行われます。

ただ正社員でないと借りられないのかというとそうではありません。

契約社員やアルバイトでも同じ職場に長く勤務していたり安定した収入を得ている場合は審査に通りやすくなります。

勤続年数3年以上が目安です。

逆に正社員でも転職したばかりなど、在籍期間が短い場合は不利になるので注意してください。

信用情報

過去に借り入れの返済が滞った経験がある場合、信用情報に事故情報が記載されています。

信用情報に問題がある場合、いくら安定した収入があっても審査に落ちる可能性が高くなります。

債務整理の経験がある場合は5年間自己破産した場合は10年間記録が残ると言われています。

また借入なんてしたことがないから大丈夫と思っても、クレジットカードの支払い遅れや携帯電話の料金滞納も事故情報に含まれます。

信用情報は自分で取り寄せることもできるので、気になることがあるなら一度確認してください。

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まとめ

中古車を購入する時にもローンは使えますし、利用できるローンの種類も新車と変わりません。

残価設定ローンは利用が難しい場合もありますが、金利が低い銀行系のマイカーローンも申請できるので検討してください。

また中古車ならではのローン選びの注意点もあります。

特に返済期間は短めに設定し金利以外の手数料も考慮しておくことが公開しないポイントでしょう。

もし中古車でローンの利用を考えているなら色々なローンを比較して自分に合った条件のものを選ぶようにしたいです。

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