車検の準備をしていて車の中の荷物をどうすべきか悩むこともあるのではないでしょうか。トランクに外遊び用のおもちゃや仕事に使う道具が入ったままになっていたり、好きなキャラクターグッズで車内を飾りつけしていることはよくあります。
またお子さんがいらっしゃる場合はチャイルドシートやドライブポケットを設置されていることもあるでしょう。そこで、本記事では、
- 車検の時に車から荷物を全て下ろさないといけないのか
- 荷物を積んだままにしているとどんなリスクがあるのか
- チャイルドシートはどうすればいいのか
といった疑問にお答えしていきます。
目次
車検時の荷物はどうするべき?
最初に結論から言うと車内のデコレーションや小さなおもちゃくらいのものの場合、積んだままにしていても大丈夫でしょう。車検をしてもらう店舗で自分でおろすように言われることはほとんどありません。
ただそうはいってもマナーの面からは車の中に何の荷物も残っていない状態で車検に出すのが好ましいです。そしてもし荷物を積んだままで車検に出してその荷物に何かあった場合は原則自己責任になります。
荷物を積んだままでも車検に出すことはできるが、何らかのトラブルになった場合の責任は店舗側には問えないということを覚えておいてください。
車検時に荷物を積みっぱなしのリスク
荷物を積みっぱなしのまま車検に出した場合にはどんなリスクがあるのでしょうか。荷物そのものだけでなく車検自体にも影響を与えることがあるので注意しておきましょう。
荷物が紛失・破損する
車の整備や清掃で荷物が邪魔になった場合、整備士や店舗のスタッフは荷物を一旦外に出します。
勿論どの店舗でも顧客の車にある荷物は慎重に扱われます。ただ忙しい日などは特に整備中に外に出した荷物を管理する時間や人手をなかなか確保できません。
どれだけ気を付けていても荷物が紛失したり破損したり汚れたりする可能性は0ではありません。ティッシュ箱など替えのきくものならいいですが、なくなったり壊れたりしたら困るものやお子さんのお気に入りのおもちゃ等はあらかじめおろしておくのが安心です。
車検の審査に落ちる
もしトランクにのせてある荷物にかなりの重量がある場合、最悪車検の審査に落ちてしまうことも考えられます。というのも見た目ではなかなかわかりにくいですが、重い荷物を載せている場合車のバランスが微妙に崩れてしまうことがあります。
その結果ライトのチューニングがずれたり、ブレーキ機能に影響を与えることが考えられます。またフロントミラーの視界を妨げるようなデコレーションがある場合も車検の結果に影響します。
仕事や趣味の道具である程度重量があるものを車に乗せたままにしているという場合は、車検の前におろしておくようにしてください。
車内清掃サービスが受けれない
先ほど車内清掃の時に荷物を外に出されることがあると書きましたが、中には顧客の荷物に触れることで起こるリスクを回避するために荷物が多い場合は清掃サービスをしない方針をとっている業者もあります。
あらかじめ車検費用に洗車サービスが含まれていた場合などはその分損になりますし、一応清掃はされていても荷物のところだけ避けられていると仕上がりに差が出てしまいます。
プロの手による車内清掃に期待している場合も荷物をおろしておいた方がいいでしょう。
点検時間が遅れる
車検をしてくれる整備士の立場にったった時、やはりデコレーションを含めていろいろなものが車内に残っている車より車内に何もなくすっきりしている車の方が点検がしやすいです。
また荷物があるとおろしたり積みなおしたりする時間も余分にかかることもあります。
荷物をあらかじめおろしておくことは車検時間短縮にも繋がります。
こんな荷物はどうする?
次に荷物の種類別に、おろしたほうがいいかそのままにしておいてもいいか見ていきましょう。原則はできればおろしておく方がいいのですが、残しておくことによるリスクに違いがあります。
トランクの荷物
普段釣り竿やゴルフクラブ等をトランクに入れたままにしている方もいらっしゃるでしょう。
トランクは鍵がかかるため貴重品を入れておいても安心というイメージがあるかもしれませんが、車検の時はトランクを含めて点検されますし、先ほども言ったように重い荷物の場合は車検の合否に関わることもあります。
タイヤのチェーンなどちょっとしたものならそのままでもいいですが、大切なものはおろしておくようにしたいです。
ダッシュボードの荷物
ダッシュボードの上にデコレーションをしている場合、もしドライバーの視界を遮っていると判断されると車検に落ちてしまいます。面倒に思って荷物を出さなかったばっかりに車検に落ちた場合、さらに面倒なことになります。
飾りが1つだけあるという場合なら問題になることは少ないですが、ダッシュボード上に沢山の物があるなら気を付けるようにしてください。
チャイルドシート
チャイルドシートは車検の時もつけたままで構いません。ただ車検に数日かかる場合はその間チャイルドシートも預けたままになります。ご家庭に他の車がある場合でも、もしその車にチャイルドシートが付いていないなら車検が終わるまでお子さんと車での移動ができなくなります。また代車も基本的にチャイルドシートは付いていません。
車検を受けている間もお子さんと出かける予定や可能性がある場合は、自分でチャイルドシートを外しておくようにしましょう。
座布団、ぬいぐるみなどの荷物
座席に置いてある座布団やぬいぐるみはそのまま車内に残しておいても問題になることは少ないです。ただ車内点検の邪魔になったり、床に落ちていると気付かづに踏まれたりすることも考えられます。できる限り降ろしておくのが車検をしてくれる人への配慮といえます。
どうしても荷物を降ろせない場合は?
中にはどうしても車から全ての荷物をおろせないというケースもあるかもしれません。その場合は見積もりの時等あらかじめ店舗にその旨を伝えておくと当日のトラブルを防げます。
荷物の内容によって「この部分だけは必ずおろしてください」や「これとこれは大丈夫です」のように指示をもらえると、事前の準備もしやすいです。
まとめ
車検の時に車に荷物をのせたままにしておいても受け付けてはもらえます。ただ大事な荷物に万が一何かあったら、荷物のせいで車検に受からなかったら、というリスクを考えると、荷物はできるだけおろしておく方がいいですし、マナー的には荷物を下ろすのが正解でもあります。
何らかの事情でどうしても荷物を載せたまま車検に出さないといけない場合は、あらかじめ店舗と打ち合わせをしておくようにしましょう。