『車検の費用が思ったより高い…。』
そんな時に助かるのが車検ローンです。
今回は車検ローンのやり方や審査を通す方法、通らなかった時の対処法も解説していきます。
目次
今さら聞けない!車検費用の相場は?
本題に入る前に、ざっくりと車検費用の相場を解説しておきます。
車検にかかる費用は「法定費用」「車検基本費用」「部品交換費用」の3種類があります。
それぞれの費用を説明すると、
- 自動車重量税、自賠責保険、印紙代などを含む「法定費用」
- 定期点検料、測定検査料、代行手数料などを含む「車検基本費用」
- 点検の結果、追加の整備が必要な場合にかかる費用を含む「部品交換費用」
の3種類で、これを合計した額が車検費用です。
あくまで目安ですが、小型車(フィットなど)の車検相場は85,000~95,000円程度、普通車(ステップワゴンなど)の車検相場は97,000〜110,000円程度、軽自動車の車検相場は66,000円程度です。
2、3年に一度とはいえ、決して安い費用ではないですよね。そんな時に助かるのが車検ローンです。
車検費用はローン支払いが可能!4つの分割方法
車検ローンには以下の4つの種類があります。
車検を依頼する店舗でローン
まず最もオーソドックスなのが、ディーラーや車検業者、カー用品店など、車検を依頼する店舗で利用できるローンです。
もちろん全ての店舗が対応しているわけではありませんが、多くのディーラー、車検業者、カー用品店が対応しており、車検申し込みと一緒にローンに申し込みできるので、手間もかからず便利です。
一方で後述する銀行などのローンよりも金利が高いことが特徴です。
銀行などのマイカーローン
次に、マイカー購入時に銀行などでマイカーローンをすでに組んでいる方も多いのではないでしょうか?
そのマイカーローンも、車検費用に利用できる場合があります。
先述した車検店舗などのローンよりも審査基準は厳しめですが、審査が通れば比較的低い金利でローンを組むことができます。
コスト面を抑えたい場合は、こちらがおすすめです。
クレジットカードで分割ローン
また、車検を依頼する店舗が対応していれば、クレジットカードのローン、分割払いが利用できます。
分割回数などはカード会社の規定によって異なるので、一概には言えませんが、利用できる場合は審査などもなく、クレジットカードのポイントも貯まるので、ポイントを重視する方はおすすめです。
消費者金融などのカードローン
こちらはそれぞれ審査が通らない場合や、クレジットカードの分割が利用できない場合の最終手段ですが、消費者金融のカードローンを利用することもできます。
ほかのローンよりも金利は比較的高めですが、審査が早くすぐにお金が受け取れるというメリットがあります。
車検ローンの審査が通らない?原因と対処法とは
この中であれば、最も金利が安い銀行のローンを利用したい方が多いかと思います。
しかし上述した通り、基本審査は厳しいです。
車検ローンの審査は、一般的なショッピングローンの審査と同じく、本人の属性や収入の安定性、過去の延滞や未払い、現在の借入れ金額や信用情報などが審査されます。
そんな銀行の車検ローンが、通らない3つの原因と3つの対処法も解説しておきます。
車検ローンの審査が通らない時に考えられる3つの原因
車検ローンの審査が通らない場合には、以下の3つの原因が考えられます。
複数の借入れがある
まず、すでにほかのローンや借入れをしている場合、車検ローン審査に通らないことがあります。
複数借り入れているからダメというわけではなく、返済負担比率という年収に対する借入率が、一般的に25〜35%程度とされており、それを基準に審査が行われることが多いです。
収入が不安定
また雇用形態が不安定だったり、正社員でも勤続年数が短い場合には、収入が不安定と判断される可能性があります。
特にアルバイトやパート、自営業者なども収入が不安定と見なされることが多いため、車検ローンを組むことが難しいでしょう。
ブラックリストに載っている
また、過去に延滞や未払いがあった場合は、個人信用情報機関にその記録が残るため、ブラックリストに載っている可能性があります。
これらの記録は1〜5年保持され、その間はローン審査の通過やクレジットカードの作成などができないことが多いです。
もし直近5年以内に大きな延滞や未払いをした覚えがある場合は、事前に自身の信用情報を金融機関に請求すれば確認することができます。
車検ローンの審査が通らないときの対処法
原因が分かっても通らないものはどうしようもない…。
そんな時には以下の対処法があります。
保証人をつける
申込者に安定した収入がない場合、ローン審査に落ちてしまうことがあります。そうした場合は、安定した収入のある連帯保証人をつけることで審査を通過できる可能性があります。連帯保証人は、親や配偶者などの家族を指定することが多いですが、親族でなくても保証人として認められるケースもあります。なお、連帯保証人には年齢や就業形態などの条件があるので、あらかじめローン会社に確認しておきましょう。
別のローンを使う
また、銀行などのローンが使えない場合でも、他のローンの審査は通る可能性があります。
ディーラーのローンやクレジットカードの分割払い、消費者金融のカードローンなど、全て審査基準は異なるため、同じ条件でもどれかは通る可能性があります。
比較すれば金利は高いですが、利用しないと車検ができないような場合は、他のローンも選択肢に入れましょう。
車検費用を抑える
『どのローンも使えなかった…。』
そんな場合は、車検費用そのものを抑えましょう。
費用を抑えればローンが必要ない場合もありますし、車検ローンの審査が通らない原因に、所得に対して金額が大きすぎることも考えられます。
特にディーラーによっては部品の交換などを早めに行う傾向があるので、その分費用がかさんでいる可能性も。
必ず修理や交換が必要な部分のみを車検のときに対応し、必須項目以外は順次対応する形にすれば、車検の費用を抑えることもでき流可能性があります。
ほかにも、他の業者からも見積もりを取ってみる、こまめなメンテナンスを行っておくことなど、事前に費用を抑えておくことも検討しましょう。
車検ローンでも全額払えない?知らないと怖い注意点
また車検ローンが組めたとしても、安心できない注意点があります。
それが、「法定費用は分割できない場合がある」ことです。
車検費用のうち、「法定費用」だけはほとんどの車検業者で現金払いのみの対応が一般的です。そのため分割対象となるのは「車検基本費用」と「部品交換費用」だけとなり、法定費用分は支払い日までに用意しておく必要があります。
『どうしても全額ローンが組みたい…。』
そんな時は、数は少ないですが、法定費用も含めてローンを組める車検業者もあるので、探してみましょう。