そろそろ車検の更新が近づいてきたという方の中には、近くのガソリンスタンドに車検を頼もうかと考えている方もいるのではないでしょうか。
ただ車検をしてくれる業者はガソリンスタンド以外にもいくつかあり、どこの業者に頼むかで整備内容や費用やかかる時間など大きく変わります。
ガソリンスタンドで車検をするならその特徴をきちんと把握したうえで依頼したいところです。
そこでここでは
- ガソリンスタンドでの車検のメリットやデメリット
- ガソリンスタンドでの車検の費用
- ガソリンスタンドでの車検の流れ
などガソリンスタンド車検について気になることを全部まとめて解説します。
目次
ガソリンスタンド車検の3つのメリット
まず初めにガソリンスタンド車検のメリットから見ていきましょう。あまり知られていないかもしれませんが、実は街の中にある殆どのガソリンスタンドで車検を受け付けてくれます。
家の近くにあるガソリンスタンドを選ぶと車を持って行くのも楽です。
1.車検費用が安い
車検費用が安いというのはガソリンスタンドで車検をする最大のメリットといえます。車検をしてくれる業者はディーラーや整備工場それに車検専門店などがありますが、これらの業者と比べた時に一番費用が安く済むのがガソリンスタンドです。
ディーラーと比べると3万円近く費用が変わることがあります。また一般的に車検費用が安いと言われている車検専門店と比べても数千円ほど安くなることが多くなります。
車検費用をとにかく抑えたいと考えている方にとってはかなり魅力的と言えるのではないでしょうか。
2.予約・見積もりがかんたん
ガソリンスタンドは見積もりや車検の予約に行くのが気軽だというメリットもあります。他の業者に見積もりを頼む場合はわざわざ車検の準備のためだけに店舗を調べて車を持って行かないといけません。
でもガソリンスタンドの場合は、給油のついでに家の近くのガソリンスタンドで話を聞いたり見積もりしてもらうことができます。予約も給油のタイミングで伝えると手間がかかりません。
特に行きつけのガソリンスタンドがあり顔見知りのスタッフがいるという場合は、尚更いろいろ質問しやすいでしょう。さらに家の近くで頼むとその後、車を使う用事がない場合は代車なしで歩いて帰ったり取りに行くこともできます。
3.ガソリンの割引がある
ガソリンスタンドで車検をするとガソリン割引などのサービスが付いてくることが多いです。ガソリン割引以外にも清掃や洗車などをサービスしてくれることもあるので、見積もりの時に特典があるかどうかやどんな特典があるのかを確認しておきましょう。
ガソリンスタンド車検のデメリット
ガソリンスタンド車検と他の業者の車検を比べるとメリットだけでなくいくつかデメリットも浮かびます。デメリットを知らずに車検を依頼すると後で「こんなはずではなかった」と後悔することになるかもしれないので、しっかり見ておくことにします。
整備技術がそこまで高くない
ガソリンスタンドで車検とはいうもののガソリンスタンドの敷地内で車検をすることはまずありません。通常車はガソリンスタンドが提携している整備工場に運ばれて行きます。ガソリンスタンドはいわば車検受付の窓口のようなものです。
整備工場で車でチェックしてもらえるなら安心だと思うかもしれませんが、頼む側からすると大切な車がどんな工場で整備されてるのか全くわからないというのは不安要素になります。
またディーラーの車検のように車検の時に車全体の状態を確認してパーツ交換なども積極的に行ってくれるというのではなく、基本的に車検に必要な最低限の整備をしてくれるようなイメージです。
新車ならさほど不安はないかもしれませんが、何年も乗り続けている車を任せるには心もとないかなと感じる方もいるのではないでしょうか。
時間がかかる
ガソリンスタンドの車検は車を他の整備工場に運ぶという都合上どうしても日にちがかかることが多いです。当日に車検が終わることもあるとはいえ、委託している整備工場の都合や混雑具合によっては3日ほど待たないといけないこともあります。
車は週末しか使わないという方ならあまり気にならないかもしれませんが、通勤などで毎日使うなら何日も車がないと困ります。またガソリンスタンドでは車検に出している間に使う代車が有料だったりそもそも頼めなかったりすることもあるので見積もりの時に確認しておきたいです。
整備している現場を見れない
ガソリンスタンドに車検を頼んでもその場で車を整備してくれるわけではありません。車検専門店では車検をしているところを見せてくれることもありますが、ガソリンスタンドでは整備の現場はもちろんどんな整備士さんが見てくれているのかも車検を頼む側からはわりません。
どこで誰がどんな風に整備していても気にならないならいいのですが、気になる人にとっては不安要素になってしまいます。
ガソリンスタンド車検費用は安い?
メリットのところでガソリンスタンド車検は安いと書きましたが、安いと聞いただけでは具体的な費用がイメージしにくいかもしれません。ここではガソリンスタンド車検の費用の相場や他の業者との比較をしていきましょう。
まずガソリンスタンド車検の相場は大体このようになっています。
車種 | 軽自動車 | 小型乗用車 | 中型乗用車 | 大型乗用車 |
---|---|---|---|---|
車両重量 | 1t以下 | 1.5t以下 | 2.5t以下 | |
車種の例 | スペーシア、タント | ノート、アクア | プリウス | ランドクルーザー |
法定費用 | 28,840円から | 39,150円から | 47,350円から | 55,550円から |
車両基本料 | 約14,000円から | 約15,000円から | 約16,000円から | 約17,000円から |
車検費用合計 | 約43,000円から | 約54,000円から | 約63,000円から | 約73,000円から |
次に他の業者と費用の比較をしていきましょう。
業者名 | ガソリンスタンド | 車検専門店 | 整備工場 | ディーラー |
---|---|---|---|---|
費用 | 約43,000円から約73,000円 | 約49,000円から約80,000円 | 約62,000円から約107,000円 | 約67,000円から約109,000円 |
車検にかかる時間 | 3時間から3日 | 30分から半日 | 2日から4日 | 2日から3日 |
金額に幅があるのは軽自動車、小型車、中型車、大型車で車検費用が変わるからです。
表を見るとガソリンスタンド車検は他の業者に比べて費用が安いのが一目瞭然です。
ガソリンスタンド車検の流れ
ガソリンスタンドに車検を頼む場合はどのような流れになるのでしょうか。いきなり車を持って行ってもなかなか車検はしてもらえないので、次の流れに沿って準備を進めていってください。
車検が可能か確認する
まずはお近くのガソリンスタンドで車検してもらえるかどうか確認してください。ほとんどの店舗で車検を受け付けてもらえますが、その時にたまたまスタッフに欠員がでていたり丁度忙しい時期だったりして車検を受け付けていないといったことも考えられます。給油のついでにでも車検できるかきくようにしましょう。
車検に必要な書類を準備する
車検が可能なら次は見積もりを頼みますが、見積もりをしてもらうのにも必要な書類があります。まずは書類を準備しましょう。
見積もりに必要なのはこちらの書類です。
- 車検証
- 24か月点検整備記録簿
これにプラスして車検を受ける時にはこちらの書類が必要になります。
- 自動車納税証明書
- 自賠責保険
- リサイクル領収書
見積りをしてそのまま車検を依頼する方も多いかと思いますので、見積もりの書類を用意する時に一緒に準備しておくとスムーズに車検を済ますことができるでしょう。
また車検の日には書類だけでなく
- 車検費用
- 印鑑
も必要になりますので、準備しておきましょう。
車検の予約・申込の流れ
書類や必要なものが揃ったら、いよいよ車検の申し込みに進みます。車検当日までのおおまかな流れをここにまとめます。
- 車検の見積もりの予約をする(ネット・店頭)
- 予約した日に車と必要書類持っていて見積もりしてもらう
- もし相見積もりを頼んでいる場合は見積もりを比較・検討
- ガソリンスタンド車検に決めたら車検の予約をする(ネット・店頭)
- 予約した日時に必要なものをもって店舗に車を持って行く
ガソリンスタンドだと給油のついでに予約してもいいのですが、頻繁に給油に行かないというケースもあるでしょう。ネットで見積もりや車検の予約ができるチェーンならネットで予約を済ませるのが一番簡単です。
ネットで日時まで指定できる場合と、申し込み後電話で日時を打ち合わせる場合があります。
車検館なら最短45分の当日車検!
ガソリンスタンド車検は何より費用が安いことと近所の行きつけのガソリンスタンドで頼めるという気軽さが魅力です。整備力に不安があるものの新車だったり車のコンディションに不安がないなど、そこまで高い整備力を求めないという方にとってはいい選択肢になりえます。
ただ車検をできるだけ短時間で終えたり、整備をしてくれる工場や整備士さんを自分の目で見ないと安心できないという場合は車検専門店に頼むことも考えてください。
車検専門店「車検館」ならガソリンスタンドとほとんど変わらない値段なのにもかかわらず国家資格を持つ整備士さんが対応してくれ、しかも早いと45分で車検が完了します。見積もりの予約も車検の予約もネットでできる便利さと、見積もりを立ち合いでしてもらえる安心感もあります。