車検の費用/お支払い車検の期間

2022年2月28日

車検に出すのが13年を超えた車の場合の注意点!重量税や自動車税が高くなる

車を所有していると2年ごとに車検を繰り返すのが一般的です。

しかし、車検に出す車が13年を超えると車検費用が上がりますので、注意が必要です。

自動車重量税が上がるのがその原因ですが、多少車検費用が上がっても車検に出して乗り続けるべきか、そのタイミングで新しい車に乗り換えるべきか考える方もいるでしょう。

ここでは13年を超えた車の車検費用が上がる理由や、乗り換えするかどうかの判断方法などを紹介していきます。

13年目以降は車検費用が高くなる

すでに何度か触れていますが、13年目以降車の車検費用が上がります。

車検費用の内訳やなぜ高くなるのかをまとめました。

車検料金の内訳

車検料金は大きく言うと国や保険会社に支払う法定費用と、車検業者に支払う車検基本料や検査料に分かれています。

法定費用の内訳は自動車重量税、自賠責保険料、印紙代となっていて、自動車重量税と自賠責保険料はどこで車検を受けても変わりませんし、印紙代にも大きな違いはありません。

また法定費用はユーザー車検でも、必ず支払う必要があります。

法定費用のそれぞれの項目とその金額について、さらに詳しく見ていきましょう。

自動車重量税

自動車重量税は車を所有している人が支払わないといけない税金の一種で、名前の通り車の重量や用途によって金額が定められています。

また環境性能が高い車対象の減税がある一方で、経過年数による値上がりもあります。

自動車重量税の金額を一覧にしました。

重量税は車検の際に2年分まとめて払うので、表の金額は2年分です。

 

エコカー(免税)

エコカー(本則税率)

エコカー減税対象者以外

エコカー減税対象車以外(13年以上)

エコカー減税対象車以外(18年以上)

軽自動車

0円

5,000円

6,600円

8,200円

8,800円

車両重量(0.5t以下)

0円

5,000円

8,200円

11,400円

12,600円

車両重量(1.0tまで)

0円

10,000円

16,400円

22,800円

25,200円

車両重量(1.5tまで)

0円

15,000円

24,600円

34,200円

37,800円

車両重量(2.0tまで)

0円

20,000円

32,800円

45,600円

50,400円

車両重量(2.5tまで)

0円

25,000円

41,000円

57,000円

63,000円

車両重量(3.0tまで)

0円

30,000円

49,200円

68,400円

75,600円

軽自動車は重量に関わらず金額が一定です。

自賠責保険

自賠責保険は車の所有者に強制的に加入が義務付けられている、事故の被害者救済のための保険です。

自賠責保険が切れた状態で公道を走ると1年以下の懲役か50万円以下の罰金という刑事罰に問われ、さらに行政処分として6点加算されます。

6点加算されると他に全く違反がない状態でも30日間の免停です。

こちらも車検時に2年分まとめて支払います。24か月分の保険料はこうなります。

  • 軽自動車 19,730円
  • 自家用乗用車 20,010円

印紙代

車検の検査を受けて車検証や車検適合証(車に貼るステッカー)を発行してもらうには手数料がかかり、この手数料を印紙で支払います。

車種により自動車検査登録印紙や自動車審査証紙が必要です。

金額は小型車か大型車かや車検を依頼するのが指定工場か認定工場かで若干変動します。

車種

印紙代

証紙大

合計

指定工場

軽自動車

1,100円

0円

1,100円

自家用乗用車

1,200円

0円

1,200円

認定工場

軽自動車

1,400円

0円

1,400円

自家用乗用車5ナンバー

400円

1,300円

1,700円

自家用乗用車3ナンバー

400円

1,400円

1,800円

 

13年目、18年目で重量税は上がる

13年目以降となると整備費用や部品交換が沢山必要になる可能性があるから車検費用が上がるのではと思っている方もいるかもしれません。

確かにそのような傾向もありますが確実に車検費用が上がるとわかる理由は上の表でもわかるように、13年を超えた車はこの中の自動車重量税が上がるからです。

自動車重量税は13年目に一度上がり、18年目に再度上がります。

特に13年未満から13年以上になるときの上がり幅が大きく、3t以下の大型車では19,000円も変わるので気をつける必要があります。

重量税が増額される理由

愛車にできるだけ長く乗りたいと考える方は13年で車両重量税が上がることに疑問を感じるかもしれません。

ただこの措置はグリーン化税制によるものです。

昨今世界的に環境問題への取り組みが促進されており、日本でも環境への配慮からハイブリッド車や電気自動車などの環境に優しい車に対しエコカー減税など税制優遇措置がとられています。

しかし13年を超えた車は逆に燃費性能劣化による環境に与える影響が懸念されるため、逆に税金が上げられています。

13年目に車検の費用が上がることで、できるだけ多くの人に燃費がいい新しい車へ乗り換えて貰いたいという考えもあるでしょう。

新車に乗り換える人が増えれば道路に燃費がよく最新の安全機能を備えた車が増えることになりますし、経済面でのメリットもあります。

13年目以降の車検を受けるかの判断方法

13年目の車検費用が上がると聞くと、乗り換えた方がいいのか悩むでしょう。

車検と乗り換えどちらのメリットが大きいでしょうか。

増額が理由だけで買い換えるのはもったいない

13年を超えると車検の際の重量税が上がりますが、一番上げ幅の大きい大型の車でも2万円弱です。

対して新車を購入するとなると軽自動車でも100万円以上しますし、中古車でも数十万円はかかります。

もし13年を超えていても車検のために必要な部品交換や修理が少ない場合は、車検を受ける方が新しい車を購入するよりはるかに費用を抑えられるでしょう。

昔は10年で買い替えが目安ともいわれていましたが、最近の車はさらに耐久性が上がってきています。

状態がいい車だったり、たまにしか車を使わなかったりする場合は必ずしも13年を超えたからといって乗り換えがお得とは言えません。

まずは見積もりをして車検の費用がどれくらいになるか確認した方がいいでしょう。

車の調子が悪い、故障がある

ただ車の調子が悪かったり、車検の見積もりで故障が見つかったりした場合は、13年を超えるのをきっかけに車の乗り換えを考えるようにしてください。

修理などが発生すると車検費用は格段に上がってしまい、20万円を超えることもあります。

自動車重量税には還付制度もありますが、高い修理代込みの車検費用を払った上にすぐに故障して走れなくなったらもったいないです。

それなら車検にかかる費用を車乗り換えの費用にあてる方がいいでしょう。

自動車税も13年目から高くなる

車に関する税金は車検の時にまとめて支払う自動車重量税だけではなく、毎年支払う自動車税もあります。

実は13年を超えると自動車税も上がるので注意してください。

13年目以降の自動車税額

自動車税は毎年5月に支払う必要があるもので、車の排気量によって金額が定められています。

ディーゼル車は11年を超えると、ガソリン車は13年を超えると金額が上がり、その上げ幅は15%です。

2019年9月までに登録された車の自動車税を確認しておきましょう。

排気量

自動車税

自動車税(13年以上)

1,000cc以下

29,500円

33,925円

1,000超~1,500cc以下

34,500円

39,675円

1,500超~2,000cc以下

39,500円

45,425円

2,000超~2,500cc以下

45,000円

51,750円

2,500超~3,000cc以下

51,000円

58,650円

3,000超~3,500cc以下

58,000円

66,700円

3,500超~4,000cc以下

66,500円

76,475円

4,000超~4,500cc以下

76,500円

87,975円

4,500超~6,000cc以下

88,000円

101,200円

6,000cc超

111,000円

127,650円

2015年4月1日以降に登録された車両の軽自動車税はこうなります。

軽自動車

10,800円

12,900円

全体的に見て2,200円から16,650円の増額になりますが、毎年のことなので車検時の重量税とともに買い替えるかどうかの判断材料にしたいです。

電気自動車、ハイブリットカーは増税対象外

13年目以降に自動車税が上がる理由も、自動車重量税と同じく環境への配慮のためです。

できるだけ多くの車によりエコ性能の高い車に乗り換えて欲しいとの狙いがあります。

そのため13年を超えたとしても、ハイブリッド車や電気自動車等のエコ車であれば自動車税は上がりません

ここが自動車重量税との違いです。

もし買い替え時に税金の負担を抑えながらできるだけ長く乗りたいと考えるなら、エコカーを選ぶのがおすすめです。

まとめ

13年を超える車は自動車重量税が上がるため、その分車検の費用が高くなります。

毎年支払う自動車税も上がるので、車検に出すか思い切って買い替えるか考えるきっかけになるでしょう。

ただ車の状態がよく車検に伴う整備費や修理費がそれほどかからない場合は、必ずしも急いで買い替える必要はありません。

車検費用の見積もりなどと相談しながら、より納得できる方を選ぶようにしてください。

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