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2021年10月30日

エンジンオイルの交換時期について!判断方法や注意点も紹介

エンジンオイルは車のエンジンが正常に作動するためになくてはならないものですが、車を使っているうちにどんどん劣化していきます。

定期的な交換が必要ですが交換時期は車の走行距離やエンジンの種類、それに車を使う環境によって変わります。

そろそろエンジンオイルを交換すべきかどうか悩んでいる方も多いでしょう。

この記事では、エンジンオイルの交換時期の目安や判断方法を紹介しながら、オイル交換の重要性や注意点さらに費用の目安などを見ていきます。

エンジンオイル交換時期の判断方法

エンジンオイルの交換時期はどのように判断すればいいのでしょうか。

メーカー基準の交換時期や、オイルの状態を自分でチェックする方法を解説します。

前回交換からの日数・走行距離で判断する

一番簡単なのが前回のオイル交換からの日数や走行距離から判断する方法です。

車種によって変わりますが、普通車でガソリン車の場合は1年に1回、もしくは走行距離15,000kmが交換時期の目安です。各車種による交換目安は以下の通りです。

  • ガソリン車(普通車と軽自動車):1年ごともしくは走行距離15,000㎞
  • ターボ付きガソリン車(普通車と軽自動車):6ヶ月ごともしくは走行距離5,000㎞
  • ディーゼル車:1年ごともしくは走行距離10,000㎞

ターボ付きガソリン車のオイル交換時期が普通のガソリン車より早いのは、パワーが強い分エンジンオイルがエンジンを冷却させるのに時間がかかってしまうからです。

車検時にオイル交換は可能?3つの種類やメリットについて

メーカー推奨の交換時期を参考にする

車のメーカーはそれぞれエンジンオイルの交換時期を定めているので、メーカーの基準に則って判断する方法もあります。ここでは参考にトヨタのエンジンオイル交換時期をご紹介します。

ガソリン車 6ヶ月から1年ごともしくは走行距離7,500㎞から15,000㎞
ターボ付きガソリン車 3ヶ月から6ヶ月ごともしくは走行距離2,500㎞から7,500㎞
ディーゼル車 3ヶ月から1年ごともしくは走行距離2,500㎞から20,000㎞

トヨタの基準は先ほどご紹介した一般的な目安と同じか、少し早めです。他のメーカーの基準もトヨタの基準とほとんど同じです。

オイルゲージに付着する位置を見る

エンジンオイルの劣化は車を使う環境によって大きく早まることがあります。

そのため、目安の時期にこだわるのではなく定期的にエンジンオイルの状態を目視で確認しておくようにしたいです。

エンジンオイルの状態はオイルレベルゲージをチェックすることで簡単に確認できます。

ボンネットを開けエンジンの近くにあるオイルレベルゲージを引き抜いてください。

オイルレベルゲージにはオイルの量を測るための印が2箇所に付いていて、2つの印の間にオイルのラインが入っているのが理想的な状態だとされています。

もしオイルレベルゲージをみてオイルの下限を示す印に近いところやそれより下にラインがある場合は、オイルを消費して量が減りすぎている状態で危険です。

エンジンオイルの色を確認する

せっかくオイルレベルゲージを抜いたなら、付着しているオイルが汚れていないかも一緒にチェックしましょう。

白っぽい布やキッチンペーパー等でオイルを拭き取るとわかりやすいです。

エンジンオイルの本来の色は黄色や薄い茶色で透き通っています。もしエンジンオイルが濃い茶色に変色していたら交換時期で、真っ黒になっている場合は危険な状態と言えます。

エンジンオイル交換の注意点

次にエンジンオイルを交換する時の注意点を見ていきましょう。車を使う環境や使い方によってはエンジンオイルの交換時期が通常より早くなるので気を付けてください。

早めの交換でも問題ない

エンジンオイルはきれいであればあるほどエンジンにかかる負担は少なくなります。

エンジンオイルの交換時期が遅くなるのは問題ですが、少し早めに交換するのは車にいいことはあっても悪いことはありません。

エンジンオイルが早く劣化しやすい環境や車の使い方があります。エンジンオイルの状態を確認して汚れているなと思ったら、目安の時期の前であっても迷わず交換してください。

車に適したエンジンオイルを使う

エンジンオイル交換の際に、時期とともに悩むのがエンジンオイルの選び方でしょう。

オイル交換を業者に頼む場合は車に合うものを店舗で選んでくれますが、自分で交換する場合はオイル選びから自分で行う必要があります。

エンジンオイルとひとまとめにしても粘度やベースオイルそれに規格など様々で、車によって合うタイプが変わります。

車種や環境によっては高ければ高いほどいいというわけでもないので、説明書などで確認しながら最適なものを選ぶようにしてください。

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走行環境も考慮する

走行距離などから一般的なオイル交換時期をご紹介してきましたが、シビアコンディションといわれる走行環境の場合は早めのオイル交換が必要です。

シビアコンディションとは

シビアコンディションとは、車を走らせるのに厳しい環境のことです。

厳しい環境というと道路の状態が悪いことを想像しがちですが、多くの人が普通にしている車の乗り方もシビアコンディションに当たる場合があります。

シビアコンディションでのエンジンオイル交換時期の目安はこちらです。

  • ガソリン車(普通車と軽自動車):6ヶ月ごともしくは走行距離7,500㎞
  • ターボ付きガソリン車(普通車と軽自動車):3ヶ月ごともしくは走行距離2,500㎞
  • ディーゼル車:6ヶ月ごともしくは走行距離6,000km

このようにシビアコンディションではそうでない場合より約2倍のペースでオイル交換が必要なので気を付けてください。

シビアコンディションの判断基準

シビアコンディションが具体的にどんな状況を指すのかまとめました。

  • 走行距離の3割以上がコンディションの悪い道(未舗装道路や雪道など)
  • 坂道で使うことが多い
  • 渋滞などに合う頻度が高くアイドリングの時間が長い
  • 時速30km以下で走ることが多い
  • 7km程度の短距離での使用を繰り返す

コンディションの悪い道を走るのがシビアコンディションにあたるのはもちろん、低速での運転や短距離での運転なども実はエンジンには負担になります。

エンジンオイルを交換しないことによるリスク

エンジンオイルを交換しないと最悪の場合エンジンが壊れてしまいます。

ここでは完全に故障してしまう前にどんな不具合が現れるのか解説します。

車検に最低限必要な整備と不要な整備の違いとは?各部品の交換時期についても解説

燃費低下

エンジンオイルを交換しないと燃費が悪くなってきます。

エンジンオイルにはエンジンの摩擦を減らすための潤滑機能エンジン内の清掃をする役割がありますが、エンジンオイルが劣化してしまうとこの機能が上手く働きません。

当然エンジンに余計な負荷がかかって車を動かすのにより大きなエネルギーが必要になり、余分にガソリンを消費します。

燃費が悪くなったと感じたら、エンジンオイルの状態を確認するようにしたいです。

エンジンの異音や騒音

エンジンオイルは劣化すると粘度が低くなるという特徴があります。

オイルの粘度がなくなるとエンジンの金属部品に十分な油膜が作れず、部品同士がこすれ合って異音や騒音が聞こえることがあります。

金属部品のぶつかり合う音が聞こえるということは、エンジンの部品が動くたびにダメージを受けていることになります。

エンジンオイルの交換時期を過ぎてしまっている可能性が高いので、早めに対処してください。

エンジンの焼きつき

エンジンの冷却もエンジンオイルの大切な役目の一つですが、オイルが劣化するとエンジンを十分に冷却できなくなります。

そうすると、最悪エンジン内の部品が熱で溶けて癒着してしまうでしょう。

この状態をエンジンの焼きつきと言いますが、この状態でさらに車を走らせ続けていると最悪車両火災につながります。

エンジンが焼きついた場合、部品交換で修理できる場合も交換になる場合も修理費用が非常に高額です。

オイル交換にかかる費用の100倍近い修理費用になることも十分考えられるので注意しましょう。

エンジンオイル交換方法と費用

エンジン交換は自分で交換する方もいますが、やはりプロの手で交換してもらう方が確実で早く済みます。

オイル交換をしてもらえる業者別に交換方法や費用を紹介します。

車検館のサービス・メンテナンス

カー用品店

カー用品店はいろいろな場所にあって土日も気軽に行くことができるので便利ですが、ピットサービスでオイル交換もしてもらえます。

お店に置いてあるエンジンオイルから自分で気に入ったものを選べ、選び方がわからない場合も店員さんに教えてもらえるので安心です。

エンジンオイルの交換にかかる時間は15分前後ですが、週末は混み合うことが多いため事前に予約をしておくようにしてください。

費用は500円前後別途オイルの購入費用がかかります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでもオイル交換に対応しています。

空いている時に行けば30分程度で作業が完了し、給油するついでにオイル交換も済ませてしまえるので便利ですが、店舗によってオイル交換にあたる作業員の腕にバラつきがあるのが注意点です。

交換するエンジンオイルは基本的に各店舗に置いてあるものになりますが、ガソリンスタンドが開発した割安なオイルを使えることもあります。

工費は500〜1,000円程度で、これにオイルの料金がプラスされます。

整備工場

近くに整備工場があったり行きつけの整備工場があったりする場合は、整備工場でオイル交換するという手もあります。

オイル交換にかかる時間は20分程度ですが、事前に予約しておく方がスムーズに対応してもらえるでしょう。

オイルは整備工場に在庫してあるものを使いますが、どうしても他に使いたいオイルがある場合は事前に相談してみてください。

行きつけの整備工場の場合は工費無しでオイルの代金だけになることも少なくありません。

ディーラー

もちろんディーラーでもオイル交換可能です。

ディーラーのスタッフはそのメーカーの車のスペシャリストですし、何より必ず純正オイルを入れてもらえます。

交換にかかる時間は20分程度ですが予約なしでは受け付けてもらえないので気を付けてください。

中にはオイル交換だけでわざわざディーラーに行くのは気が引けるという方もいるかもしれません。

ディーラーでの工費は1,000〜2,000円と他の業者より高めで、純正オイルを使う分オイル代も高くなる傾向があります。

ディーラー車検は高い?費用相場からメリットまで徹底解説!

まとめ

エンジンオイルの交換時期はターボ付きのエンジンでない場合1年に1回程度になります。

ただし、車を短距離で使うことが多いなどシビアコンディションに当たる場合は通常の倍のペースでオイル交換が必要になるので気を付けてください。

エンジンオイルが劣化したまま車を走らせてい居るとエンジンに重大なダメージを与えてしまいます。

定期的にオイルの状態を確認し、遅めより早めに交換するようにしてください。

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