車検整備/部品

2025年6月29日

車検前は洗車すべき?同時に依頼する方法を整備士目線で解説

車検を受けることは自動車を所有する者の義務であり、公道を走るにあたって安全走行できるかが検査基準となります。車検はトヨタ、日産、ホンダ、スズキなどいかなるメーカーであろうと、普通自動車の場合は2~3年おきに受けなければなりませんが、何を準備すべきか様々な疑問を持っている方も少なくないことでしょう。

そんな中、自動車の安全性を確認する車検において、実施前に洗車をしておいた方がよいのでしょうか?
そこで今回は、車検前に洗車を行なうべきかどうか、その理由やメリット、また車検と同時に行なっている洗車についてなども具体的に見ていくことにしましょう。

車検前には洗車をすべき?

「車検を受ける前には必ず洗車をする必要があり、しないと不合格につながってしまう」ということではありませんが、事前にきれいに洗車をしておくことで検査がスムーズに進み、しっかりとした整備が受けられたり、好印象を持たれるといったメリットがあります。

車検前に洗車をしておくと良い理由

・車検にかかる時間が短くなる

事前に洗車をしておけば車の汚れがないので、各部品を丁寧に点検でき、適切なジャッジを行なうことができます。しかし、車が洗車されておらず、汚いままではこのようにいかず、工場の整備スタッフの見方によって「異常あり」と見なされてしまう場合もあります。

車検前にできるだけ車をきれいな状態にしておくと、点検もしっかり行なってもらえるばかりでなく、余計な作業も減ることから車検全体にかかる時間も短くなるのです。

・丁寧な車検整備を受けられる

例えば日常生活において、部屋や身の回りの持ち物がきちんと整理整頓されていたり、きれいな状態にしてある人をどのように思うでしょうか?「しっかりしている」「モノを大切にしている」など好印象を抱くのではないでしょうか。

自動車も同じです。車検前に洗車がされており、きれいな状態だと整備士も「この人は自動車を大切にしている」といった印象を持ちます。そして、きれいで丁寧に扱われている車に対し、自然と適切な整備をしてくれるのです。

・業者と良好な関係で依頼できる

事前にきれいに洗車をしておくと、業者の整備士にもしっかりとしたマナーの良い人として認識されます。逆に洗車がされておらず、車内が汚い状態でゴミが落ちていたりすると、いい加減な人でマナーも悪いと感じてしまうことでしょう。

車を大切にし、しっかりとしたマナーの良い人といった印象を持たれると、業者との間に良好な信頼関係も結ばれるため、丁寧に整備してもらえる可能性も高まります。

車検と同時に洗車はしてくれる?

業者によっては車検時に無料で洗車してくれるところもありますが、その場合でも車検時にチェックされる部分のみ、といったことも少なくはありません。

また、車検に洗車サービスを料金には含んでおらず、オプションとして支払う場合に洗車を行なってくれる業者もあります。つまり、車検時の洗車は業者によって異なるため、本格的な洗車は別メニューであることが一般的です。

見積もり項目の「下回り洗浄」とは?

車検の見積もりで「下回り洗浄」という項目を見たことはないでしょうか。
実は、これは車検整備そのものに直接関わるものではありません。

検査官が車体の下を確認する際、作業やチェックしやすいようにするための洗浄作業を「下回り洗浄」と呼びます。

仮に車体の下が汚い状態だったとしても、車検の合否を直接左右してしまうものではありませんが、車体の下回りは、泥や融雪剤などで日々劣化が進みます。

下回りをクリーニングすることで、車体のサビや腐食を防ぎ、愛車をより長く良い状態に保つことができるため、車検を機に合わせて依頼することをおすすめします。

車検の洗車を断るのはOK?

車検は車が安全に公道を走れるかどうか検査するためのものなので、車が汚い状態だったとしても、それが合否に影響を与えるものではありません。また、見積もり項目によく見られる下回り洗浄も、検査官や整備士が車体の下を整備、確認しやすくするためのものなので、断ることに問題はありません。

しかし、マナーとして、車をきれいな状態で整備や確認してもらった方が作業もスムーズで、お互いが良好な関係を築けるため、道路事情が良くない道を頻繁に運転する人などは特に、下回り洗浄も業者にお願いしておいた方がよいでしょう。

整備士が語る「車検前に洗車されてないと困ること」

汚れがひどい車だと、整備士は作業に手間取ることがあります。最も困るのは、やはりチェックの精度が落ちるリスクがあることです。汚れが死角を作り、本来見つけられるはずの不具合を見落としてしまう可能性がゼロではありません。

また、純粋に作業効率も低下します。泥や油で工具や手が汚れ、精密な作業がしにくくなることも。特に下回りの点検では、泥が厚く積もっていると触れるだけで汚れてしまうため、余計な清掃作業が必要になる場合もあります。

もちろん、整備士はどんな状態の車でもプロとしてしっかりと検査・整備を行います。しかし、車検前に洗車されている車は、整備士にとって作業がしやすく、結果的により質の高い検査や発見に繋がりやすいと言えるでしょう。愛車と整備士への心遣いとして、車検前の簡単な洗車を心がけてみてはいかがでしょうか。

「車検館」の撥水洗車とは?

車検館では車検や点検だけではなく、各種様々なメンテナンスメニューも取り揃えています。
オイル、バッテリー、タイヤ、ATF交換などをはじめ、ガラスリペアやボディリペアなどのサービスもあります。

また、ボディケアとしてスーパーグラスコーティング、撥水ガラスコーティング、撥水洗車があります。
この撥水洗車とは、水弾き効果を良くする洗車のことを指します。

水弾き状態には3種類あり、撥水の他、疎水、親水と呼ばれる状態のものがあります。
ボディと水玉との接触角度によって分類され、接触角度が90度以上あって、コロコロ転がる状態が撥水、60度前後が疎水、そして60度より少ないものが親水となります。

疎水や親水は、両方とも弾かれた水がまとまって流れますが、撥水洗車が施されているボディの場合、水玉は転がるように落ちます。

撥水洗車のメリット

・綺麗な状態を長期間保てる

撥水洗車は化学的に作られた被膜でボディを覆ってくれるので、油脂分を多く含むワックスに比べ、耐久性に優れており、洗車後もきれいな状態で長期間保つことができます。

・キズ防止や光沢の維持効果

撥水洗車によって生み出された被膜は、優れた耐久性の他、キズの防止や光沢の維持にも高い効果を発揮します。

車検館の撥水洗車メニュー

車検館の撥水洗車は20分という短時間で効果を発揮します。シャンプー洗車と撥水コートを合わせ、撥水効果は1か月ほどキープできます。
価格は消費税込みで、

  • 軽自動車店…1,100円
  • 軽ワンボックス…1,210円
  • 小型車…1,320円
  • 中型車…1,540円
  • 大型車…1,870円
  • 中型SUV、マルチワゴン…2,200円
  • 大型SUV、ミニバン…2,750円

となっています。
車はまずシャンプー洗車を行なってから、終了後に撥水洗車を行ないます。
ただし、汚れの多い車の場合、20分以上の余分な時間が必要となってしまいます。

車検を行なう前、検査をスムーズにするために行なったり、車検後、車をピカピカの状態にするために行なうのもよいでしょう。ご利用されてみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
車検では、事前の洗車は検査そのものに影響を与えるものではありませんが、検査時間が短くなったり、丁寧な車検整備を受けられたり、業者と良好な関係を築けるといったメリットもあります。

また、車検時の洗車サービスは業者によってその扱いは異なりますが、別オプションが一般的です。そして、車検時の洗車や下回り洗浄は、車の状態によって捉え方は違いますが、汚れがそれほどひどくない場合は断ってもよいでしょう。

しかし、撥水洗車などは効果が持続し、キズ防止や光沢効果もあるため、車検に合わせて検討、予約されてみてはいかがでしょうか。

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