車検整備/部品

2022年8月17日

オイルフィルターが外れない時は要確認!タイプ別の外し方と工具を紹介

オイルフィルターは定期的に交換が必要な部品で、車に詳しい方なら自分で交換することもできます。ただ初めて作業する時は慣れていなかったり工具が合わなかったりしてオイルフィルターが上手く外れないこともあります。

車をジャッキアップしてオイルを抜いた状態でオイルフィルターがなかなか外れないと焦ってしまうでしょう。そこでここではカートリッジ式とエレメント交換式2つのタイプのオイルフィルターの外し方や、工具の選び方等を紹介しています。

カートリッジ式オイルフィルターが外れない場合

まずは現在主流になっているカートリッジ式のオイルフィルターが外れない時の対処方法を紹介します。カートリッジ式のオイルフィルターを外す時には専用のレンチが必要です。

カートリッジ式オイルフィルターとは

オイルフィルターの外し方はフィルターの構造を知ることでより理解しやすくなります。そこでまず、カートリッジ式はどのようなタイプのオイルフィルターなのか簡単に説明しておきます。

金属でできたカートリッジ(ケース)の中にひだ状のろ過紙(エレメント)が入っているのがカートリッジ式の特徴です。エンジンの外側に取り付けられていて、交換する際にはカートリッジごと取り換えます。

エレメント交換式と比べて整備がしやすく、比較的自分でも交換しやすいのが特徴です。

カートリッジ式オイルフィルターの外し方

オイルフィルターを外す時には、カートリッジにかぶせて固定できる専用のレンチが必要です。オイルフィルターレンチと呼ばれていますが、これをカートリッジに固定して回転させると外れるようになっています。

ただオイルフィルターレンチにはいくつかのサイズがあり、カートリッジのサイズに合ったものを選ばないといけません。レンチのサイズが大きすぎるのが原因でオイルフィルターが外れない場合はカートリッジとの隙間を布などで埋めてから再度試してください。あらかじめサイズ調整可能なタイプのオイルフィルターレンチを準備しておくとより安心です。

汚れが酷く固まってしまっていたり前回交換時にトルクを締めすぎて外れなかったりする場合は、サイズがぴったり合ったレンチを使ってもなかなか回りません。無理やり外そうと力を入れすぎるとカートリッジ取り付け部分が壊れて、新しいオイルフィルターを取り付けられなくなってしまう危険があります。自分で外すのは難しいと感じたら、プロに整備を依頼するのが安心です。

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エレメント交換式オイルフィルターが外れない場合

エレメント交換式オイルフィルターが外れない場合はどうすればいいのでしょうか。交換時の注意点とともに見ていきましょう。

エレメント交換式オイルフィルターとは

エレメント交換式オイルフィルターはカートリッジ式と違い、カートリッジはそのままでエレメント部分や関連部品だけを交換するタイプです。エレメントと共に交換が必要な部品はOリングで、Oリングの付け替えを間違うとオイル漏れの原因になるので注意してください。

カートリッジを再利用するため値段は若干下がりますが、交換の難易度は上がります。

エレメント交換式オイルフィルターの外し方

エレメント交換式オイルフィルターの外し方は車種によって異なるため、事前に説明書などでよく確認してください。カバーごと外せるタイプであればカートリッジ式と同じようにまずケースをオイルフィルターレンチで回しながら外します。

カバーごと外す場合、エレメント交換式オイルフィルターはカートリッジ式よりも取り外すのに力がいります。ケースが頑丈なのもあり、なかなか外れなくて力を入れるとケースではなくオイルフィルターレンジの方が壊れてしまうことがあります。こうなってしまうと自分で何とかしようとせずプロに頼んだ方がいいでしょう。

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オイルフィルターを外す工具

上で説明したようにオイルフィルターを外す際には専用の工具であるオイルフィルターレンチが必要になることが多いです。4種類それぞれの特徴や、外れない場合におすすめのタイプなどを紹介します。

カップ型フィルターレンチ

カップ型フィルターレンチはオイルフィルタ―を外す工具の中で一番一般的で、整備工場などでも使われているタイプです。プロが使う工具ですが使い方は比較的簡単で、一般の方でも扱いやすくなっています。

カップをカートリッジにかぶせて固定するので、サイズが大きすぎたり小さすぎたりすると使えません。カートリッジのサイズを事前に確認し、ぴったり合ったものを選ぶ必要があります。また粗悪品だとサイズがあっていても滑って使えないこともあるので、信頼できるメーカーのものを選ぶようにしてください。

面で固定するのでカートリッジをつぶしてしまう可能性が低く、新しいカートリッジをつける時にも使えるのが特徴です。ただ固くて外れないオイルフィルターを外すのにはあまり向いていません。

3本爪のオイルフィルターレンチ

3本爪のオイルフィルターレンチはカップではなく爪でカートリッジを固定するタイプで、サイズをカートリッジの大きさに合わせて調節できるのが一番のメリットです。車が2台以上あるご家庭でオイルフィルターのサイズが違う場合などは、カップ式を2種類用意するより3本爪のレンチを1つ用意する方が便利なこともあります。

爪で固定するのでカップ式より滑りにくいですが、力を入れすぎるとオイルフィルターのカートリッジがつぶれてしまいます。古いオイルフィルターはカートリッジが壊れても緩みさえすれば余り問題ないのでいいのですが、新しいオイルフィルターを取り付ける際には使わないようにしてください。

4本爪のオイルフィルターレンチ

4本爪のオイルフィルターレンチは名前の通り3本爪のオイルフィルターに爪を1本足したものです。他のどのタイプよりしっかり固定できるので、固くて外れないオイルフィルターも外せる可能性が高いです。これで外せない場合はプロに頼むのがいいでしょう。

3本爪同様サイズ調整が可能です。ただ力がかかりやすいので3本爪のレンチよりカートリッジがつぶれやすく、取り外し専用になっていることがほとんどです。

チェーンタイプのオイルフィルターレンチ

チェーンタイプのオイルフィルターレンチはカートリッジにチェーンを巻き付けて固定するタイプです。対応しているサイズの幅が広く、小型車から大型車までこれ一つで対応できます。また円形でなくても固定できるので、潰れてしまって形が変わったオイルフィルターを取り外す際にも使えます。

ただオイルフィルターの周りにある程度スペースがないと、固定した後にハンドルを回すことができません。また外す際に必ずカートリッジがつぶれてしまいます

オイルフィルター交換は車検館にご依頼ください!

車検専門店の車検館はオイルフィルターやエンジンオイルの交換といった車の整備も積極的にお受けしています。プロの整備員が対応するので、完全にお任せいただいても車種に一番適合するエンジンフィルター・エンジンオイルを選び提案しさせていただきます。

また1人1人のお客様の要望もしっかりお聞きしているので、ご希望の商品がある場合も事前にご相談いただければと思います。待合室の設備が充実していて無料ドリンクやマッサージチェアでのんびりくつろいでいただけますので、ぜひ一度車検館にお越しください。

車検館でのオイルフィルターやオイル交換の工賃はこちらです。

  • オイルフィルター交換 880円
  • オイル交換 550円

オイルフィルター交換の料金は工賃にエンジンオイルとエンジンフィルターの代金を合わせた額になります。

まとめ

前回の整備や長い間放置したことが原因で、自分で外そうとしてもオイルフィルターがなかなか外れないことは珍しくありません。また作業をスムーズに終わらせるためにも、用途に合ったオイルフィルターレンチを準備しておくようにしてください。

オイルフィルターがレンチで潰れてもまだ外せない場合、自力で車を走らせることができなくなってしまいます。そうなると整備工場に持って行くのも一苦労なので、外れないと思ったら早めにプロに相談するのをおすすめします。エンジンオイルとオイルフィルターの交換はプロに頼んでもそんなに費用がかかりません。

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