車検整備/部品

2022年9月29日

車の艶出しについて!ワックスやコーティング剤の種類や使い方を紹介

車 艶出し

愛車をずっときれいに乗りたいと艶出しすることを考えている方も多いでしょう。実際車の艶出しをしているかしていないかで同じ車種でも見栄えが全く変わっていますし、車の艶出しに使う製品の中には車の表面を保護する役割があるものもあります。

車の艶出しは業者に依頼する場合もありますが、使う製品や手順を知っていれば自分で行うこともできます。ここでは車の艶出しをする方法や製品の使い方について詳しく説明していきます。

車の艶出し方法について

車の艶出しをするにはワックスやコーティングなどの製品を車の表面に塗りこみます。ここではどんな種類の製品があるのかを見ていきましょう。

ワックスを活用

車の艶出しを自分でするのに一番一般的なのはワックスでしょう。ワックスは他の艶出しに使う製品と比べると比較的使い方が簡単で、それでいてしっかりと艶や光沢を出すことができます。効果は大体1ヶ月ほど続き、車の表面を保護する効果もある他、撥水性がある製品などもあります。

ワックスと言えば固形や半練りのものが思い浮かびますが、最近ではスプレータイプも人気です。スプレータイプは固形に比べてつやが控えめで光沢が持続する期間も短いですが、使い方が簡単です。気軽にこまめに手入れをしたい方に向いています。

ガラス系成分が入ったコーティング剤を使用する

ワックスだと大体1ヶ月ごとに塗りなおす必要がありますが、もっと長い効果を求めるならガラス系の成分が入ったコーティング剤があります。コーティングは業者に依頼するイメージがあるかもしれませんが、DIY用の商品も売られています。

業者ガラスコーティングを頼むよりは耐久性が落ちますが、DIYでも商品によって3ヶ月から1年は艶や光沢が続きます。車の表面をコートするので傷や汚れに強くなり、水垢がついたり色あせするのを防ぐ効果もあります。

コンパウンド剤を使う

車の塗装に傷や水垢がついてしまってワックスやコーティングだけではきれいに艶が出ないなら、コンパウンド剤を使って表面をきれいにする方法もあります。コンパウンド剤は研磨剤のことで、クリームや液体に研磨用の粒子が含まれています。

ただコンパウンド剤の粒子の大きさはさまざまで、粒子が大きい製品だと車の塗装が剥がれてしまいます。キズ消しや水垢を除去するために使うのは粒子が細かいタイプです。

注意しておきたいのは、コンパウンド剤はあくまで小さく浅い傷を消すためのものということです。研磨するのでどうしても塗装を傷つけてしまいますし、深い傷を無理に消そうとすると塗装がはがれる心配もあるので使用方法をよく確認してから使ってください。

イオンデポジット除去剤を使用する

水垢を長い間放置しているとイオンデポジットという白い斑点になることがあります。普通の水垢だと洗車で落とせますが、イオンデポジットは水に含まれるミネラルが硬化しているので洗い落すことができません。

イオンデポジットができると車にきれいに艶だしできないので、コーティングやワックスをする前に落としておく必要があります。重度の場合は業者に依頼しないと落とせませんが、軽度のものだと市販のイオンデポジット除去剤で拭いてあげると白い斑点が消えていきます。

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ワックスの使い方

これまでワックスを使ったことがない方もいるでしょう。ここではワックスで車の艶出しをする方法をまとめます。

目的や色で選ぶ

まず固形のワックスの使い方ですが、ワックスを塗る前に必ず洗車をするようにしてください。表面に汚れが残っているときれいに塗ることができません。水に浸してから固く絞ったスポンジにワックスを馴染ませて車全体に塗っていきましょう。最後に仕上げとしてクロスで拭き上げます。

スプレータイプは必ずしも洗車が必要ではありません。車全体にスプレーしてから、ムラにならないようにクロスで拭き上げてください。

ワックスには様々な商品があるので目的や色に従って選ぶようにしたいです。薄い色の塗装の車で傷が目立つなら、コンパウンド入りの半練りのワックスを選ぶといいでしょう。

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コンパウンド剤の使い方

次にコンパウンド剤の使い方も見ていきましょう。間違った使い方をすると車を傷つけてしまう可能性があるので、手順をしっかり確認してから始めます。

スポンジを使う方法

コンパウンド剤を使う前にもしっかり洗車をします。特に車の表面に鉄粉がついていると研磨する時に塗装を傷つけてしまうので注意してください。また車に直射日光が当たると表面温度が上がって研磨に適さない状態になるので、日陰か屋内で行います。

磨きたい箇所がタイヤやライトさらに車内に近い場合は、コンバウンド剤がついてしまわないように養生テープで養生します。コンパウンド剤は車の塗装面以外につくと傷を作ってしまうことがあるので注意です。

コンパウンド剤での研磨には専用のスポンジがあります。まずスポンジの柔らかい面にコンパウンド剤を付けて、傷のある所に塗布していきます。その後スポンジの研磨面で傷がある箇所を磨いてください。この時スポンジを円形に動かすのではなく、上から下など一方向に動かすようにするのがきれいに磨くコツです。

マイクロファイバークロスを使う方法

スポンジの代わりにマイクロファイバークロスを使う方法もあります。スポンジを使う場合と同じように下準備を済ませた後、マイクロファイバークロスにコンパウンド剤を付けて傷がある部分を研磨してください。この時、スポンジと同じようにマイクロファイバークロスを水につけた後にしっかり絞っておきます。

マイクロファイバークロスは洗車やワックスがけなどでも使うのでカー用品店に売られていますし、コンパウンド用のクロスもあります。

専用の器具・ポリッシャーを使う方法

ポリッシャーはコンパウンドするための専用の器具で、先端に着いたパフを高速で回転させる電動工具です。コンパウンドを使う範囲が広い場合などは、ポリッシャーを使うことで時間と労力を節約できます。

ポリッシャーを使う時も洗車や養生といった下準備はスポンジを使う場合と同じです。ただコンバウンド剤は車の表面に少量垂らし、その上にパフを押し当てて研磨していきます。職人の方は研磨用と仕上げ用でバフを変えたり、仕上げにワックスを付けて磨いたりすることもあります。

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イオンデポジット除去剤の使い方

頑固な水垢を除去するイオンデポジット除去剤は強力な成分のものが多いので、注意して扱いましょう。またコーティングした上にイオンデポジットができた場合、コーティングの種類によってはコーティングごと剥がしてしまうこともあります。イオンデポジット除去剤を使ってもいいコーティングかどうか確認してから使ってください。

酸性クリーナを使う

イオンデポジット除去剤は酸性クリーナーにも色々な種類がありますが、表面にできたイオンデポジットを落す時にはコンバウンド剤入りではなく酸性のクリーナーを使います。

使い方は簡単でクロスにイオンデポジット除去剤を付けて優しく拭いていきます。酸性のクリーナーが汚れを分解していくので、強く力を入れて拭く必要はありません。

優しく吹いて取れないイオンデポジットは塗料やコーティングの内部にしみ込んでしまっている可能性があります。こうなると酸性クリーナーでは落とせないので、プロに頼むようにしたいです。

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ガラス系成分が入ったコーティング剤の使い方

ガラス系成分が入ったコーティング剤も使い方自体は難しくはありません。ただムラになってしまうこともあるので塗布の仕方には注意したいです。

車を洗浄する

ガラス系成分が入ったコーティング剤を使う際にもまずしっかり洗車をします。汚れがあるまま車をコーティングしたとしてもきれいに艶出しできません。また水分が残っていてもコーティング剤がしっかり塗れないので、洗車後クロスなどでしっかり表面の水を拭き取っておきましょう。

車を洗浄した後にイオンデポジットが目立つ場合は除去剤を使って落としておいてください。

ガラスコーティング剤を塗る

車がきれいになったらいよいよガラス系コーティング剤を塗布していきますが、コーテイング用のスポンジがあるのでそれを使いましょう。スポンジにコーティング剤を付けて車に塗ります。この際パーツごとにわけて作業すると塗り残しやムラを防ぐことができます。また必ず屋根も含めて車全体に塗りましょう。

プロは上から下に塗っていく人が多いですが、素人だとそれだけではムラになってしまうことがあります。一度塗ってみてムラが出るなら2度塗りで右から左など最初と違う方向に塗っていくときれいに仕上がることがあります。

ガラス系コーティング剤を一度塗り始めたら、少なくとも前や後など1つのパーツが塗り終わるまでは休憩しないようにしてください。

クロスで磨く

ガラス系コーティング剤を全体に塗りこんだら、仕上げにクロスで拭き上げていきます。この仕上げのクロスは特に柔らかくきめが細かい上質な繊維のものを選びます。

ガラス系コーティング剤は空気に触れて少しずつ硬化していきます。製品にもよりますがコーティング剤塗布後は日陰で12時間程度乾燥させないといけないので気を付けてください。

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まとめ

きれいに艶出しされた車はきれいですし、コーティングの効果で傷や色あせができにくくなります。気軽にできる艶出しはワックスですが、ガラス系コーティング剤もカー用品店などで気軽に手に入ります。長い効果を期待するならDIYで挑戦してみるのもいいでしょう。

きれいにコーティングするには細かい傷や水垢を消しておきたいです。ここで紹介したイオンデポジット除去剤やコンパウンド剤の使い方も、ぜひ参考にしてください。

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