車検整備/部品

2021年7月26日

車の凹みは自分で修理できる?修理方法や板金修理依頼の流れについても解説!

安全運転を心がけていても、ついうっかり起こしてしまう、あるいはもらってしまうのが「へこみ(凹み)」です。

  • 「自分で修理なんてできるのだろうか?」
  • 「へこみはどうやって直したらいいのだろう?」
  • 「業者に頼むと費用はいくらくらいで、時間はどのくらいかかるのだろう?」

そんな疑問や不安をお持ちの方も多いことでしょう。たしかに自動車のへこみは周囲でよく起こりがちですが、一人で何度も経験するものではないため、修理に伴う費用や時間、修理方法は不明な点も数多くあります。そこで当記事では、車のへこみの修理方法や業者の板金修理など、具体的に解説していきます。

車のへこみ(凹み)の修理方法は2つ

自分で修理する

車のへこみは業者でないと修理できないと思われがちですが、へこみ具合によっては自分で修理できる場合もあります。業者に依頼すると数万円はかかってしまいますが、自分で修理する場合は安い費用で抑えることができるため、メリットといえるでしょう。

しかし、自分で修理する場合は業者に依頼するよりも、当然リスクも伴います。修理に失敗してへこみをさらに悪化させてしまうと、より多額の費用がかかって業者に修理してもらわなければいけなくなるため、細心の注意が必要となります。

業者に板金修理を依頼する

車のへこみを修理する場合、業者に板金修理を依頼するのが安心で手軽といえます。板金修理とは、凹んで傷つき、変形してしまった金属板を、変形前の形に戻す作業のことを指します。板金修理はへこんだパーツを新たなものに交換するのではなく、修理が必要なパーツに手を加えることで、変形前の状態に戻します。

へこみは見た目が悪いばかりでなく、塗料の剥がれやサビにもつながってしまうため、きれいに丁寧に直すのであれば、業者に依頼した方がよいでしょう。また、板金修理はへこみ修理の他、ボディのひっかき傷やこすり傷も対応できます。

車のへこみを自分で治す3つの方法

修理キットを使用する

車のへこみを直す市販の専用修理キットを「デントリペアキット」といいます。価格は1,000円~2,000円程度です。デントリペアキットにはへこみの内側から押し出すタイプと、へこみの外側から吸盤などで引っ張り出すタイプがありますが、手軽でリーズナブルに修理できるという点でメリットといえます。

ただし、へこみによっては車の部品を取り外さなければならない場合もあるので、取扱説明書が付いている場合もありますが、修理には基本的な知識やノウハウも必要になります。また、車内部の電装ケーブルにキズをつけてしまうとへこみ以外の故障原因にもつながる恐れがあるため、使用には注意が必要です。

ドライヤー・冷却スプレーを使用する

家庭のドライヤーを使って自分で修理することもできます。樹脂製バンパーなどの場合、ドライヤーの熱風でも当て続けているとやわらかくなり、形が変わってきます。時間をかけて熱した後は、冷却スプレーを使って今度は冷やします。すぐに直らなかったとしても、繰り返し温め、冷やすことをし続けると、へこみは少しずつ直っていきます。

しかし、この修理方法はあくまで表面的なもので、内部に損傷が達している場合は修理できません。また、樹脂製のバンパーなどは長時間温めすぎると溶けてしまう場合もあるため、状態をよく確認しながら作業しましょう。

ハンマーを使用する

100均にもある樹脂製のハンマーを内側からたたくことで、へこみを修理できます。しかし、内側に手を入れるすき間がなければハンマーでたたくことはできません。また、すき間を作るために部品を取り外して修理することはできますが、車の構造に詳しくない者が修理してしまうと、へこみ以外の損傷を招いてしまう恐れもあり、さらに専用工具の購入費用もかかるため、あまりおすすめはできません。

業者に依頼!板金修理とは?

板金修理の手順

板金作業

業者が板金作業を行なう場合、まず、へこみの広さや深さをチェックし、へこんだ箇所はプーラーと呼ばれる道具で引っ張り、逆に出っ張った箇所はハンマーでたたいて元の状態に戻します。

パテ作業

へこみキズ周辺の塗装を取り、パテで盛りつけます。パテが固まった後は、専用のペーパーやすりで滑らかになるまで磨きます。

塗装

へこみは一律というものではなく、細かなへこみが連続している場合がほとんどです。このような箇所を修正するために、サーフェイサーと呼ばれる塗料を塗ります。そして、その後、メーカー指定のボディに合った色を塗ります。塗装は余計な部分を塗ってしまわないようマスキングし、最後にツヤ出しを行ないます。

磨き作業

キズ周辺は丁寧にコンパウンドやポリッシャーを用いて補修研磨します。そして、仕上がりとして、塗装個所とそれ以外の箇所をなじませます。

板金修理にかかる費用相場

キズの大きさや深さなどによっても値段は異なりますが、ボンネットやバンパーのへこみで10cm×20cm程度の場合は約3万円となります。また、フロントフェンダーパネルやボンネットパネルは約6万円~7万円、ルーフやトランクになると10万円を超えてしまうこともあります。さらに、修理の範囲が広い場合はより費用もかかります。

板金修理にかかる時間

へこみ箇所によって、板金修理にかかる時間は異なります。例えばフロントバンパーは約2日、リアバンパーは約4日で、どこのバンパーかによっても日数は違います。また、保険を使って修理を行なう場合、保険担当者がへこみ箇所を確認しないと修理作業が進まないため、すべて直すまでには時間もかかります。さらに、大型連休やお盆、年末年始などは板金修理も混み合うため、通常時期より時間がかかってしまいます。

車のへこみ修理なら車検館へ

車検館は

  • 24時間いつでも予約OK。約1分で予約完了するから待ちなしラクラク。
  • 最短45分で車検が完了。外出ついでに当日車検ができる。
  • 無料ドリンクバーやマッサージチェア、キッズコーナーも完備。

などの特徴を持つ車検専門業者です。
しかし、車検館では車検ばかりでなく、板金修理やメンテナンスも行なっています。事故修理のような大きなへこみや手のひらサイズの小さなキズまで幅広く対応しています。また、小さなキズは安い費用で当日中に修理完了できる「クイック板金」といった商品もあります。

また、1箇所のキズの大きさが10cm×15cm程度でうっかり付いたキズや補修なら「早わざボディリペア」がお気軽、お手軽にできます。ただし、対象範囲はエンジンからの輻射熱や直射日光の影響を受けるエンジンフード、ルーフを除くすべての部位になります。また、「早わざボディリペア」は塗装の種類によって基本料金が異なるため、詳しく知りたい方は車検館にお問い合わせください。

まとめ

車のへこみは自分で修理するか、業者に板金修理を依頼するといった2つの方法があります。自分で修理を行なう場合は市販の修理キットやドライヤー冷却スプレー、ハンマー等を使用して行ないます。しかし、費用が安い反面、基本的な修理知識やノウハウが必要となるため、初心者は業者に依頼して修理した方がよいでしょう。

業者に依頼する場合はへこみ箇所の大きさ、深さなどによって費用も時間も異なるため、修理前によく確認しておいた方がよいでしょう。また、車検館では車検だけでなく、板金修理も行なっていますので、車のへこみに悩んでいる方は検討されてみてはいかがでしょうか。

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