車検の種類

2025年3月31日

軽自動車車検の費用相場は◯万円?安く・速く済ませられる依頼先を紹介

軽自動車も他の乗用車と同じように定期的に車検を受ける必要があります。

普通乗用車の車検を管轄しているのが陸運支局なのに対して軽自動車の場合は軽自動車検査協会という違いはあるものの、期限内に車検を受けないと厳しい罰則があるのは同じです。

ただ軽自動車ユーザーの中には軽乗用車の車検費用はどれくらいかかるか、軽自動車ならではの車検についての注意点はないか、といった疑問がある方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは軽自動車の車検について詳しく解説していくことにします。

軽自動車の車検の更新期限

軽自動車の車検の更新期限は他の乗用車の更新期限と変わりません。新車を購入して初めての車検は3年後、それ以降は2年ごとに更新が必要です。

中古で軽自動車を購入した場合は初回の車検も2年後です。また軽自動車でも軽乗用車ではなく軽貨物車の場合も初回から車検の期限が2年なので注意してください。

前回車検をしたのはいつか、新車を購入してから何年たったかあやふやだという場合も、フロントガラスに貼られている車検ステッカーを見ればすぐに更新期限が分かります。

軽自動車の車検費用の内訳

ここから軽自動車の車検費用について見ていきますが、まずは軽自動車の車検費用の内訳がどうなっているのかを見ておきましょう。軽自動車の車検費用は大きく分けてこちらの2つの項目に分かれます。

  • 法定費用(自賠責保険料、重量税、印紙代)
  • 点検、整備費用

法定費用

法定費用というのは車検と同時に国や保険会社に納めないといけない税金や保険料です。具体的に言うと自賠責保険料、重量税、印紙代になります。

軽自動車は重量税が安い分他の乗用車と比べて法定費用が安くなりますが、この金額は法令などで決められているのでどこで車検を受けても常に一定です。法定費用の内訳をそれぞれ詳しくご紹介します。

自賠責保険料

すべての自動車(原付を含む)に加入が義務付けられている保険で、自動車損害賠償保障法に基づいています。

▼軽自動車の自賠責保険料

保険期間 保険料(円)
24か月 19,730円
25か月 20,310円
36か月 26,760円
37か月 27,330円

(参考:国土交通省

車検時には、24か月または25か月分の自賠責保険料を支払う必要があります。保険期間が車検満了日をカバーしていないと、車検を受けられないため注意しましょう。

重量税

自動車重量税とは、車両の重量に応じて課される税金のことです。

詳しくはこちらから見積もりできます。

新車登録時にエコカー認定を受けているかどうかで税額が異なります。また、エコカー対象外の車両は登録からの経過年数に応じて税率が上がります。

印紙代

車検時に国へ納める手数料として「印紙代」がかかります。同じ車でも申請方法によって費用が異なるため、事前に確認が必要です。

▼軽自動車の印紙代

申請の種類 手数料(円/台)
持込検査 1,800円
限定自動車検査証の提出があり、限定保安基準適合証の提出がない場合 1,600円
保安基準適合証の提出がある場合 1,500円
限定自動車検査証および限定保安基準適合証の提出がある場合 1,500円

(参考:軽自動車検査協会

印紙代は、車検を依頼する業者や申請方法によって異なります。業者を通じて車検を受ける場合は1,500円程度になることが多いですが、自分で直接持ち込むと1,800円かかるケースもあります。

点検、整備費用

点検、整備費用は24か月点検や車検のための整備にかかる費用です。

この費用は車検業者に支払うもので、業者によって金額が大きく変わります。通常、車検費用というとこの2つの費用を合わせた金額のことを言います。

軽自動車の車検費用の相場

軽自動車の車検費用は他の乗用車に比べて安くなるのが特徴です。

ただし、「どの業者に依頼するか」で金額にかなり差が出ます。ここからは、各業者の費用相場を見ていきます。

車検方法 法定費用 点検・整備費用
ディーラー 約28,840円 約38,000円~
ユーザー車検 約28,840円 0円(別途整備が必要)
ガソリンスタンド 約28,840円 約14,000円~

ディーラー車検

ディーラーで軽自動車の車検を受けた場合の費用の相場はこちらです。

ディーラーで軽自動車の車検を受けた場合、他の業者で受けた場合と比べて費用は高くなります。

ただディーラーに丁寧に整備をしてもらっても費用が7万円弱というのは軽自動車ならではの金額です。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドは車検業者の中でも特に、点検や整備の費用がお得で、軽自動車だと4万円代前半で車検ができます。

ただガソリンスタンドから提携している整備工場に車を移動して車検をすることが多く、数日間車を預けないといけないこともあります。

車検専門店

車検専門店もお得な費用で軽自動車の車検ができます。

ガソリンスタンドよりは若干費用が高くなりますが、当日車検ができる店舗が多いです。

軽自動車の車検で注意すべきこと

ユーザー車検

ユーザー車検の場合法定費用しか掛からないため車検費用を安く抑えることができますが、ある程度の知識や技術が求められます。

自分で適切にメンテナンスを行い、車検に通る状態にできる方にはユーザー車検がおすすめです。

しかし、知識や技術がないまま、費用の安さだけを理由にユーザー車検を選ぶのは避けたほうがよいでしょう。

経年劣化

軽自動車の車検で注意する点は、年数が経った軽自動車の車検費用は相場より高くなりがちだということです。

上の表には部品交換費用が含まれていませんが、もし車検の点検や整備で部品の不良が見つかるとその部品を交換するための費用が別途でかかります。

新車で軽自動車を購入すると5年後までは部品の交換にメーカーの補償が適用できることもあり、また消耗している部品も少ないです。ただそれ以降は少しずつ交換が必要な個所が増えてきます。

また、購入から13年経過すると軽自動車の自賠責保険料が値上がりします。

  • 13年目から18年目未満 8,200円
  • 1年目以降 8,800円

車検費用を多めに見ておくか、車の状態によっては買い替えなども検討するようにしてください。

軽自動車の車検費用を安く済ませるために

普通車に比べて車検費用が安い軽自動車ですが、長年乗り続けると費用は徐々に増えていきます。これは、経年劣化によって交換や修理が必要な部品が増えてしまうためです。そこで、できるだけ負担を減らすためのポイントを紹介します。

日頃のメンテナンスが節約のカギ

定期的なメンテナンスを行うことで、余計な修理費用を抑えることができます。

特にエンジンオイルの交換は簡単にできる上に、エンジンの負担を軽減する重要な作業です。オイルの劣化を放置すると、エンジン内部の摩耗が進み、高額な修理費が発生する可能性もあります。

また、日常的に車の状態をチェックすることで、不要な整備を避けることもできます。車の仕組みを理解しておくと、業者の見積もりを比較する際にも役立ちます。

車の買い替えを視野に入れる

車検費用が年々上がる原因のひとつは、古くなるにつれて必要な交換部品が増えることです。さらに、軽自動車でも新車登録から13年・18年を超えると重量税が上がり、維持費が高くなります。

そのため、一定年数が経過した車は、燃費性能の良い新しい車種に買い替えることで、税金や車検費用の負担を減らす選択肢もあります。エコカー減税の対象車を選べば、さらに節約できるでしょう。

まとめ

軽自動車の車検の期限は他の乗用車と変わりませんが、費用は法定費用、点検や整備費用共に他の乗用車と比べてお得です。

特にガソリンスタンドや車検専門店を選んだ場合は費用を5万円以下に抑えることができます。

ただ、年数が経った軽自動車は部品交換や自賠責保険の関係で車検費用が高くなるので注してください。

また車検前には必要書類をしっかり準備しておきましょう。

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