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2021年12月7日

軽自動車は何がおすすめ?選び方のポイントと人気の理由を解説

価格が手頃で、維持費も安く抑えられる軽自動車。これから車を持ちたいと思う人にとって、選択肢の1つになるのではないでしょうか。

しかし、軽自動車もさまざまな車種が登場しており、何を選ぶべきか迷ってしまいそうです。

この記事では、軽自動車が人気のある理由と選び方のポイントを解説しています。

軽自動車のタイプや人気車種も紹介しているので、購入を検討されている方は参考にしてください。

軽自動車が人気である5つの理由

軽自動車が人気なのは手軽さや扱い安さなど、5つの理由が挙げられます。

維持費が低く抑えられる

軽自動車は車体が軽く、排気量も少なく作られているため、車の維持費が低く抑えられます。

自動車税

軽自動車の自動車税は2016年4月以降に購入した新車なら年間10,800円、13年以上経過して重課されても年間12,900円と、普通自動車よりも安くなっています。

普通自動車の自動車税は排気量によって段階的に上がっていきますが、排気量1,000cc以下でも年間25,000円です。

そのため、軽自動車の方が1万円以上も安く済みます

車検費用

軽自動車は普通自動車と比較して、自賠責保険料・自動車重量税ともに安く、車検費用も抑えられます。

車検費用は一般的な普通自動車で7〜10万円程度かかりますが、軽自動車は5万円程度で済みます。

高速道路料金

軽自動車の高速道路料金は普通自動車の8割程度です。

小型であることから高速道路を占有する割合が少なく、重量による道路への負荷が低いことから料金も安くなっています。

また軽自動車はエンジンパワーが弱く高速道路の走行には不向きであるため、利用頻度が高くないことも料金が安くなる一因です。

自動車保険

自動車保険の保険料も、軽自動車の場合は安く設定されています。

軽自動車は車両価格の安さと重量の軽さから相手に与える被害が少なく、保険会社が事故発生時に支払う金額も少なく済む傾向にあります。

小回りが利いて事故率も低く保険金を準備する金額も少ないことから、保険料が安くなるようです。

普通車と比べて低価格

メーカーやグレード、オプションの有無によって異なりますが、車自体も軽自動車は低価格です。

一般的な普通車なら新車で購入すると200〜300万円代ですが、軽自動車であれば120〜140万円代というものが多く、100万円以下で買えるものもあります。

燃費がいい

軽自動車は排気量660cc以下と定義されているため、消費するガソリン量も少なく済みます。

同じ距離を走行しても普通自動車より燃費が良く、ガソリン代も抑えられるのが軽自動車です。

小回りが利く

軽自動車は普通自動車よりも車体が小さく、小回りが利くので、狭い場所でも扱いやすい車です。

近所への買い物が主な使用目的で街中を走る機会が多いならば、軽自動車のほうが乗りやすいでしょう。

通勤や買い物、子どもの送り迎えといった街中の移動に使われやすい車です。

購入手続きが簡単

軽自動車は普通自動車よりも、購入手続きが簡単になる部分があります。

軽自動車の購入時には、車庫証明書、住民票、認印を用意し、普通自動車は住民票と認印の代わりに、印鑑証明書と実印が必要です。

印鑑証明書は住民票と同じく市役所・区役所の窓口などで取得できますが、事前に実印登録しなければなりません。また、実印として使えるハンコには印影のサイズや材質に条件があり、悪用されないよう個別に作ったものが推奨されています。

軽自動車のデメリット

軽自動車はメリットが多数あるものの、乗車人数が限られるのでエンジンパワー不足がデメリットと言えるでしょう。

4人までしか乗れないため大人数の移動には向かず、車内スペースも限られていて、長距離移動時には窮屈に感じるかもしれません。

街中では気にならないエンジン性能も、高速道路では物足りないこともあるでしょう。

家族や仲間たちと旅行に行きたい」「趣味のドライブを楽しみたい」といった人は普通自動車を選んだほうが良いといえます。

軽自動車を選ぶ7つのポイント

ここからは軽自動車の選び方を解説します。7つのポイントに注目して希望に合う車を見つけましょう。

人気車種から選ぶ

特に気になる車種やこだわりがなければ、人気車種から選ぶのがおすすめ。

人気車種は多くの人が購入しており、ユーザー満足度が高い車です。

市場のニーズを反映した性能を備えているので、機能面で不足を感じることはないでしょう。

価格で決める

そもそも軽自動車は普通自動車よりも安いので、予算に余裕がない人も珍しくありません。

手元の資金やローンを組める金額が限られているのなら、支払いに無理が出ないよう予算内から選ぶのが安心です。

用途から選ぶ

用途によっても、最適な車は異なります。

毎日の足代わりに使いたいのなら燃費や走行性能、家族での買い物や子供の送迎に使うなら乗り降りのしやすさというように重視すべきポイントが変化するでしょう。

燃費に注目する

車の使用頻度が高いなら、燃費は軽視できない事柄です。

軽自動車は燃費性能が優れていますが、メーカーが発表している「実燃費」を比較してコストパフォーマンスを見極めるのも良いでしょう。

車内の広さを重視する

週末の買い出しや家族での移動、アウトドアに車を使いたいならば車内空間の広さも重要です。

荷物を置くスペースや座席の広さは、乗り心地にも影響する事柄です。

軽自動車の限られたスペース内でも、空間を広く取れるよう工夫された車も多数登場しています。

デザインで決める

せっかく車を所有するなら、見た目・デザインを気に入ったものであるほうが愛着も湧きます。

コンパクトに作られている軽自動車も、メーカー・車種ごとにデザインの違いがあるので、見比べてみましょう。

装備や性能から判断する

車種によって装備・性能にも違いがあるので、重視したい事柄を決めておくと選びやすくなります。

乗り降りのしやすさや車内の収納設備などに注目し、使いやすい軽自動車を選びましょう。

軽自動車の種類

軽自動車に分類されている車にもいくつかの種類があり、車内の広さや適した使用目的などに特徴があります。

ハイトワゴン

ハイトワゴンは軽自動車の中でも車内空間が広く取れるよう設計されています。

大人が4人乗っても余裕があるように作られていることも多く、日々の移動や家族の送迎に使いやすい車です。

スーパーハイトワゴン

スーパーハイトワゴンはハイトワゴンよりもさらに車内空間の広さを重視しています。

乗り降りのしやすさから、軽自動車のなかでも特に人気があります。

天井高も軽自動車のなかで最も高く、子どもなら立ったまま乗り降り可能です。

子育て中のファミリー層に向いている種類です。

セダン

セダンの特徴はエンジンルームとキャビンからなる2ボックス仕様によるコンパクトさです。

車内空間の快適性は劣るものの、小回りがきいて燃費性能の良さが強みです。

価格が抑えられていることも多いので、独身の方や子どもが小さい家庭にはおすすめの車といえるでしょう。

SUV・オープン

SUVは「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の略であり、アウトドア向けに作られた車を指します。

軽自動車ながら悪路走行にも対応できるパワーがあり、車でのレジャーを楽しみたい人向けです。

オープンは、ルーフ部分を収納してオープンカーにできるタイプです。ドライブを楽しみたい人向けの軽自動車といえます。

ワンボックス・トラック

ワンボックスやトラックは、座席よりも荷台が多い車です。

一般家庭向けの乗用車というよりは、荷物の運搬が必要な事業向けの車となるでしょう。

大型機材や作業道具を持って移動する業務や、荷物の配達に使われています。

軽自動車の人気モデル

各自動車メーカーが販売する軽自動車から、人気のモデルを紹介します。

いずれも軽自動車のメリットを最大限に生かしながら、デメリットを補う工夫がされています。

ホンダ

ホンダの軽自動車は「N-BOX」や「N-WGN」といった「Nシリーズ」が人気です。

独自の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」も搭載されています。

N-BOX

ホンダの「N-BOX」シリーズは2017〜2020年まで、4年連続で国内販売台数1位に輝いている人気車種です。

天井が高く、広々とした車内空間になっており、スライドドアで乗り降りしやすいため子育て世代にも人気です。

荷室の床は引き出すとスロープとして使用でき、荷物の積載や介護にも活用できます。

「N-WGN」もホンダの人気軽自動車です。

快適な運転ができるようシート調整のしやすいだけでなく、ハンドル位置を調節できるテレスコピック&チルトステアリングもホンダの軽自動車で初採用されています。

荷室の床を低くし上下2段に分けて積めるほか、後部座席のシートを倒せば大きな荷物も積載可能です。

シーンに合わせた使い方ができる、マルチな軽自動車です。

スズキ

多彩な軽自動車を展開しているスズキですが、なかでも「スペーシア」「ワゴンR」「ハスラー」が人気を集めています。

スペーシア

スズキの「スペーシア」も人気の高い軽自動車です。

後部ドアを開けずに荷室側から後部座席の操作ができ、大型荷物の積み込みも簡単です。

27インチの自転車も載せられる収納力を持っています。

独立した幅広シートと充実した車内収納を備え、家族での外出にも便利な車です。

ワゴンR

「ワゴンR」は燃費性に優れ、パワフルな走りができる軽自動車です。

燃料消費率が軽ワゴン車ではナンバー1の実力を持っています(国土交通省審査値による)。

シートレイアウトも多彩で、さまざまシーンで活躍します。

乗り心地にもこだわり、大人4人でもゆとりある車内空間になっています。

ハスラー

「ハスラー」は外観・内装に遊び心を入れたデザインで、SUVとハイトワゴンを合わせたタイプの軽自動車で、レジャーやアウトドアがおしゃれに楽しめます。

アウトドアでもお手入れが楽になるよう、後部座席の背面と荷室の床は汚れや水を拭き取りやすい素材を使用しています。

燃費性能を向上させる、マイルドハイブリッド機能も搭載しています。

ダイハツ

ダイハツの軽自動車は低下価格で機能的なものが多く、「タント」「ムーヴ」が特に人気です。

タント

ダイハツの「タント」は、前ドアと後ろドアの間に入るピラーの内蔵によって実現したミラクルオープンドアが特徴的です。

助手席側のドアと後部のスライドドアを開けば、150cm近い開口幅となります。

大きな荷物の出し入れやお子さまを連れての乗り降りもスムーズにでき、狭い駐車場でも乗り降りしやすくなっています。

ムーヴ

1995年の登場以来、ロングセラーとなっているダイハツの「ムーヴ」は、根強く支持されている軽自動車です。

軽自動車の人気に火をつけたモデルといっても、過言はないでしょう。

低燃費・低価格を実現し、車にかけられる予算が少ない人も手が出しやすい車です。

日産

国産車シェアにおいてナンバー2を誇る日産は、三菱自動車と共同で軽自動車を開発。

「ルークス」や「デイズ」といったモデルが人気です。

ルークス

日産「ルークス」は先端技術を採用した、運転・駐車のアシスト機能が魅力です。

免許を取ったばかりの初心者にも、優しい車といえるでしょう。

後部座席を調節すれば荷室も広く使えるだけでなくフロア下には工具や汚れた靴を収納できるアンダーボックスも装備しており、機能性も優れています。

デイズ

「デイズ」は高速道路でのドライバー負担を軽減するプロパイロットを軽自動車で初めて搭載したモデルです。

衝突予測や衝突回避のアシストといった危険を察知する技術も多数採用されています。

日産ならではのおしゃれなデザイン性も注目されているポイントです。

軽自動車を選ぶ際の注意点

使いやすくて費用も抑えられる軽自動車ですが、無理なく購入できるものを選べるよう、注意点を解説します。

無理のない予算のものを選ぶ

低価格で購入できる軽自動車とはいえ、高額な買い物であるため、生活に困らない範囲の予算で選びましょう。

まとまった資金がない場合はカーローンも可能ですが、借り入れは年収の2分の1程度が妥当な金額です。

住宅ローンやその他の借金あると、ローン審査に通らない可能性もあります。

費用が工面できないなら、購入時期を見送るのが無難です。

初期費用は安く抑えて購入する

限られた予算内で購入するには、初期費用を抑える必要があるでしょう。

中古車を選択肢に入れたり、セール時期を狙ったりするのもおすすめです。

新古車や中古車を購入する

新車にこだわらないのであれば、中古車から選ぶと購入費用が抑えられます。

中古車のなかでも、新車に近い状態のものは新古車と呼ばれ人気です。

ただし格安の中古車は整備が行き届いていなかったり性能が劣ったりと、品質に問題あるものが混ざっているので注意しましょう。

新車を安く買える時期に購入

新車のセール時期を狙うと、値引きが期待できます。

販売店やディーラーの決算月となる3月やその直前の2月は、売上を上げるため交渉に応じてもらいやすいでしょう。

中間決算となる9月や、ボーナス時期もやや狙い目です。購入時期にこだわらないのであれば、こうした時期を狙いましょう。

不必要な機能は外す

オプションで選べる便利な機能がたくさん登場していますが、あれもこれもと追加すれば購入価格に反映されます。

車の使用目的を考慮し、必要以上に機能を盛り込まないのも、購入金額を抑えるポイントです。

まとめ

軽自動車はコストパフォーマンスの良さが人気です。

選ぶときは人気車種のなかから探すと、希望に合うものが見つけやすいでしょう。

そのうえで価格や用途、性能、デザインに注目し、購入候補を絞り込みます。

他の自動車よりも安価で手に入るのが軽自動車の魅力ですが、無理な購入は禁物です。

手元の貯金やローンの利用状況を考えて中古車を探したりセール時期の購入を狙ったりして、お得に購入しましょう。

必要な装備を吟味し、無駄な出費に注意するのも重要です。

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