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2021年10月30日

エンジンオイルを自分で交換するメリットとデメリット!交換方法も紹介

車のエンジンオイルはガソリン車の場合走行距離1万5,000kmを目安に交換する必要があり、大体1年ごとに交換するのが一般的です。

ガソリンスタンドやカー用品店で交換してもらうことが多いですが、自分で交換したいと考える方もいるでしょう。

必要な工具を揃え手順を守ればエンジンオイルはDIYでも交換できますが、注意しておきたいこともあります。

ここではエンジンオイルを自分で交換するメリットとデメリットを見ていきながら、交換方法を手順に沿って詳しく紹介していきます。

オイル交換は自分・お店どちらで行うべき?

オイル交換を自分で交換するかお店に頼むか迷っている方もいるのではないでしょうか。

まずは自分で交換する場合とお店で交換する場合のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

オイル交換を自分で行うメリット・デメリット

まずはオイル交換を自分で行うメリットとデメリットからです。

エンジンオイルを自分でするメリットは自分で選んだこだわりのエンジンオイルを使えるところです。

お店でオイル交換してもらうと通常はお店に置いてあるエンジンオイルから選ぶことになるため、物足りなく感じることもあるでしょう。

また自分でエンジンオイル の交換作業することで、より一層愛車への愛着も深まります。

一方自分で交換するデメリットはオイル交換のための道具をいくつか揃える必要があり、誰でも気軽に挑戦できるほど手順が簡単ではないことです。

また廃油も責任をもって地域指定の方法で処理する必要があります。

オイル交換を自分ですれば工費を節約できると考えているかもしれませんがカー用品店やガソリンスタンドに頼んでもオイルの料金と工費を合わせて2,000〜7,000円程度です。

道具をそろえないといけないことを考えると、自分でのオイル交換はあまり費用の節約にはなりません。

オイル交換をお店で行うメリット・デメリット

次にオイル交換をお店で行うメリットとデメリットです。

お店で交換してもらうメリットは自分で作業したり道具をそろえたりする手間が省けるところでしょう。

お店に頼めばオイルで汚れた部品や服を自分できれいにする必要もありませんし、廃油もお店でそのまま処理してもらえます。

またプロに頼めばエンジンオイルの交換を失敗したり故障の原因になったりする可能性が自分でするより格段に低くなります。

デメリットはお店に頼むと自分で購入するよりエンジンオイルの値段が高くなることがあることです。

また予約したりお店に車を持って行ったりするのを面倒に感じる方もいるかもしれません。

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2種類のオイル交換方法とその手順

オイル交換には上抜きと下抜きという2種類の交換方法があります。

自分で交換する場合はそれぞれの方法を確認し、やりやすいと思える方を選ぶようにしたいです。

上抜き

上抜きはエンジンオイルをオイルパンから専用のホースとポンプを使って吸出してから新しいオイルを注入する方法です。

オイルチェンジャーを用意する必要がありますが、ボンネットを開けてオイルフィラーキャップ(エンジンオイルの注ぎ口)から作業するため比較的簡単にオイル交換ができます。ただ上抜きできなかったりオイルパンにホースを入れにくかったりする車種もあるので気を付けてください。

上抜きの手順

上抜きの手順を見ていきましょう。

  • 5分ほどアイドリングをしてオイルを温める(抜きやすくするため)
  • オイルフィラーキャップとオイルレベルゲージを外す
  • オイルパンの奥までオイルチェンジャーのホースをしっかり入れる
  • 古いオイルを全て吸い出す
  • 新しいエンジンオイルをオイルジョッキを使いこぼさないように気をつけながら入れる
  • オイルレベルゲージを元に戻しオイルフィラーキャップをしっかり閉める
  • 1分ほどアイドリングしてからオイルレベルゲージでオイルの量に問題ないか確認する

新しいオイルを入れる際は車の説明書でエンジンオイルの規定量を確認するようにしてください。

またエンジンルームの中にオイルをこぼしてしまうと最悪の場合車が炎上してしまうので、くれぐれも気をつけましょう。

下抜き

下抜きはエンジンの下にあるオイルパンのドレンボルトからオイルを抜く方法です。

ドレンボルトが付いているのは車体の下なので、作業するには車をジャッキアップしないといけません。

ジャッキの扱いに慣れていないと難易度と危険度が高くなります。

古いオイルを完全に抜くことで不純物を確認しやすいメリットがありますが、ドレンボルトの閉め方を間違うとオイル漏れを起してしまいまうので注意してください。

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下抜きの手順

下抜きの手順はこちらです。

  • まずはボンネットの中のオイルフィラーキャップを開けておく
  • 車をジャッキで傾ける
  • ジャッキトラックで車をしっかり固定する
  • ドレンボルトを探しまずはその下に廃油回収ボックスを置く
  • トレンチなどを使ってドレンボルトを外し古いオイルを全て廃油回収ボックスに落す
  • 金属パッキンを新しいものに交換してからドレンボルトを締める
  • ジャッキを外して車の状態を元に戻しオイルフィラーキャップから新しいエンジンオイルを入れる
  • 1分ほどアイドリングしてからオイルレベルゲージでオイルの量に問題ないか確認する

ドレンボルトを締めなおす際は締めすぎても緩すぎてもオイル漏れの原因になるので注意してください。

必ず古いパッキンを外したうえで新しいパッキンに取り替えます。

オイル交換にかかる時間

特に忙しい方はオイル交換にどれくらいの時間がかかるのか気になるでしょう。自分で交換する場合と店舗で交換する場合でかなり変わります。

自分でオイル交換を行う場合

自分でエンジンオイルを交換をする場合は慣れた方でも1時間程度はかかります。

オイル交換するのが初めてだったりジャッキアップに慣れていなかったりするとさらに時間がかかりますが、焦らずに時間に余裕がある時に落ち着いて行うようにしてください。

また、必要なものを揃える等事前準備の時間は別に必要です。

業者に依頼する場合

業者でエンジンオイルを交換してもらう場合作業にかかる時間は15分程です。

お店が込んでいる場合はもう少し時間がかかりますが、あらかじめ予約をしておくことで待ち時間を減らせます。

エンジンオイルと同時にエンジンフィルターの交換もすることがありますが、その場合も30分あれば終わるでしょう。

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オイル交換に必要なもの

最後に自分でオイル交換する際に準備する必要があるものをまとめておきます。

ここにあげるのは主に下抜きに必要な道具で、上抜きする場合はメガネレンジ、ドレンパッキン、トルクレンチ・ソケット、ジャッキアップ用品の代わりにオイルチェンジャーを用意してください。

エンジンオイル

自分の車に適合するエンジンオイルを規定量用意しましょう。

適合するエンジンオイルの種類や規定量は車の説明書を見ればわかり、種類や量を間違えると故障の原因になるので注意です。

数種類のオイルからどれを選ぶか決めきれない場合はカー用品店などで相談してください。

廃油BOX

廃油処理ボックスは車から抜いた古いエンジンオイルを処理するためのボックスです。

2.5L、4.5L、6.5Lなどいくつかの容量があるため、自分の車のエンジンオイルの規定量に合わせたサイズを選んでください。

処理の方法は自治体によって異なるため必ず事前に確認しておきましょう。

オイルジョッキ

オイルジョッキはオイルを注ぐための細い注入口が付いたジョッキで、新しいエンジンオイルをオイルパンに入れる時に使います。

オイル缶から直接入れようと考える方もいるかもしれませんが、エンジン内にオイルをこぼすと大変危険なのでできればオイルジョッキを使うようにしてください。

メガネレンチ

メガネレンチはドレンボルトを外す時に必要な工具です。

こちらもサイズがあるので事前にドレンボルトのサイズを確認したうえで購入してください。

メガネレンチを使わずに無理やり外そうとするとドレンボルトがなめてしまうかもしれないので注意です。

ドレンパッキン

ドレンパッキンはドレンボルトについている金属製のパッキンです。

小さいですがオイル漏れを防ぐために不可欠なパーツで、ドレンボルトを外すたびに新しいものに交換する必要があります。

トルクレンチ・ソケット

トルクレンチ・ソケットはドレンボルトを締めなおす時に使います。

トルク能力は30N.m前後あれば大丈夫なことが多いですが、こちらも事前に確認しておくようにしてください。

ジャッキアップ用品

車の下にそのまま潜り込んで作業をするのは危険なので必ずジャッキアップ用品を使って車をジャッキします。

ジャッキアップ用品には様々なタイプがありますが、自分の車と適合するものの中から選ぶようにしてください。

汚れ防止用品

オイル交換する際には汚れてもいい服装に着替え汚れ防止用品を使いながら行いましょう。

特に古い油を扱う時に注意が必要です。

手が汚れないように軍手やビニール手袋等を利用し、オイルで汚れたドレンボルト等を奇麗するためのブレーキパーツクリーナーやボロ布も準備しておきます。

まとめ

エンジンオイルの交換は自分でもできるものの慣れていない方は難しく感じるかもしれません。

車やオイルの種類にこだわりがある方は自分でするのもいいですが、お店に頼んだ方が手間と時間が節約でき費用もそこまで変わりません。

自分でする場合と店舗に頼む場合のメリットとデメリットを見比べて、より自分に合った方法を選ぶようにしてください。

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