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2022年5月28日

中古車をサブスクするメリットとは?おすすめのサービスや注意点も解説

毎月定額の料金を支払えば、所定のサービスが利用できるサブスクリプション。

音楽や動画だけでなく、中古車でもサブスクサービスが登場しています。

今回は中古車サブスクを利用するメリットや、注意点を解説しています。

安価で自分専用の車が使えるサービスですが、制限されるポイントもあるので注意しましょう。

また、中古車のサブスクサービスも5社紹介しているので、利用を検討されている方は参考にしてください。

中古車でサブスクするメリット

中古車のサブスクは新車のリースよりも月額費用が安いほか、初期費用不要で月々の支払額を一定にできるメリットがあります。

また、車検や整備を心配せず、車に乗れる安心感もあるでしょう。

初期費用なしで車に乗れる

新車でも中古車でも、車を購入して所有する場合、まとまったお金が必要です。

カーローンを利用して分割払いにしても、頭金の用意を考えなければなりません。

頭金なしのローンでは、月の支払額が大きくなったり、返済期間が長くなったりといったデメリットもあります。

サブスクならば、購入時の初期費用が不要です。

月々定額の料金負担のみで車を利用でき、必要なタイミングで乗り始められます。

月々の支払いを一定に

車を購入するなら、購入代金のほかに新車登録や車検費用、自賠責保険料などの負担がかかります。

また、毎月5月には自動車税の支払い通知が届き、期限までに納付しなければなりません。

これらの支払いが発生する月は、車の維持にかかる費用が多くなります。

一方、月々の支払いが一定になるサブスクなら、負担金額が月によって増減する心配がありません

月々の負担が一定になるため、家計管理がしやすくなるでしょう。

中古車でも安心して乗ることができる

中古車を購入するのも、費用を抑えて車を利用できますが、車の状態によっては不安があります。

車検切れ間近の車であれば、購入してすぐに車検費用の負担が発生するでしょう。

整備状態の悪い車だったなら、安全面に問題があるかもしれません。

中古車の購入時は、十分に状態を確認しないと、不利益になる可能性があります。

しかし、サブスクならばメンテナンスや車検費用も月々の代金に含まれているものが一般的です。

利用している車に不具合がおきれば、代わりの車を用意してもらえるケースもあるので、安心して利用できます。

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サブスクとカーリースの違いとは

車のサブスクとカーリースには、大きな違いはありません。

どちらも毎月一定の費用負担で車に乗れ、料金のなかに車検費用や自動車税などが含まれているので、ほぼ同様のサービス形態といえます。

サービスを提供している会社ごとに、呼び方が異なるだけというケースも珍しくありません。

サブスクは一定の料金を支払えば、対象サービスが利用できる仕組みです。

車に限らず、音楽や映像配信、食品の定期便などのサブスクリプションサービスが登場しています。

リースは数年単位で車を借り、期間中は自分の専用車として利用できますが、所有者はリース会社です。

そのため、リース期間終了後は車を返却するのが基本です。

ただし、リース会社やプラン内容によっては、期間終了後に買い取れたり、車をもらえたりするものもあります。

両者を比較すると、サブスクは3年・5年といった比較的短い契約期間に設定されている場合があるのに対し、カーリースは5年以上の長期的な期間設定になっているところが多くなっています。

また、カーリースはリース会社が取り扱うさまざまなメーカーの車を選べるのに対し、サブスクは自動車メーカーがサービス提供していることもあるので、車種が自社のものに限定される場合もあるでしょう。

カーリースは本当に安い?料金の仕組みと注意するポイントを解説!

中古車をサブスクできる5社を紹介!

中古車のサブスクサービスを展開しているのは、自動車メーカーやレンタカー・カーリース事業者、中古車買取業者などです。

ここからは、中古車をサブスクできるサービスを5つ紹介します。

KINTO

トヨタの「KINTO(キント)」は、トヨタ車やレクサス車などに乗れるサブスクサービスです。

初期費用なしで乗れる「初期費用フリープラン」と、解約金なしで短期利用にぴったりな「解約金フリープラン」のほか、4年間の契約期間でトヨタの中古車に乗れるサブスク「中古車KINTO ONE」も登場しています。

車検費用や自動車税のほか、任意保険にメンテナンス、故障時の修理代も月額費用に含まれ、国産有名ブランドの車が気軽に使えるサービスです。

オリックスカーリース

レンタカーやカーシェア、中古車販売などを展開するオリックスグループのカーリースにも、定額で中古車に乗れる「ワンプライス中古車リースMyCar」があります。

取り扱っている車両は、一般からの買い取りやオークションで仕入れたものではなく、自社グループで使っていた車両が中心です。

自社管理の車なので、品質も信頼でき、価格はリーズナブルに設定されています。

契約終了後は返却するだけでなく、車の名義を変更して乗り続けることも可能

乗り慣れた車をそのまま自分のものにできます。

また、年式が新しく、走行距離の少ない車両を扱う「ワンプライス中古車リースPremium」も展開。

リース期間を長めに設定し、状態の良い車を手頃に使えるようになっています。

ニコニコカーリース

車検やレンタカー事業、ガソリン販売などを展開する、株式会社MICのニコニコカーリースでは中古車リースの「ニコノリ中古車」も展開しています。

月額料金も5,500円からと手頃な価格で利用でき、オンライン販売で全国どこからでも対応可能です。

月額料金はリース年数によって計算され、年数は1年から最高7年まで。

リース終了後は、車がもらえるので、長く乗り続けることもできます。

取扱車両は常時100台以上の在庫を用意しており、全車種1年間、走行距離無制限での車両保障がついています。

全国9,000か所の整備工場と提携しているので、不具合があったときも頼りになる存在です。

Honda マンスリーオーナー

「Honda マンスリーオーナー」は1か月以上最大11か月、1か月単位で車が利用できる、自動車メーカー・ホンダの公式サブスクサービスです。

月額費用には任意保険料やメンテナンス費用も含まれており、途中解約しても違約金不要なため気軽に利用できます。

ホンダが提供するサービスであるため自社の車種に限定されますが、ひと月単位で車を使えるので、特定の時期だけ車が必要なときにも使いやすいサービスです。

NOREL

中古車売買をしているガリバーが提供する、車のサブスクサービス「NOREL(ノレル)」

中古車リースの「中古車プラン」では、月額16,280円から(契約期間・車種によって変動)利用できます。

車種ごとに設定された乗り換え期間は、90日・1年・2年と短いサイクル。

ほかにも最短1か月から期間を決めずに乗れる「マンスリープラン」や、1年から9年の期間が設定できる新車リースの「新車プラン」もあるため、短期間にも向いています

ガリバーが取り扱う、多彩なメーカーから車を選択でき、コンシェルジュによるサポートもあるので車選びに悩む人も安心です。

中古車でサブスクする際に注意するポイント

手頃な価格で自分の車を持てるサブスクですが、所有権が自分にあるわけではないので、制限される部分があります。

また、使用期間中に支払う金額をトータルで見ると、最初から中古車を購入したほうが安いケースもあるでしょう。

走行距離制限がある

サブスクやカーリースでは、契約時に走行距離が設定されています。

そのため、制限距離を超えないよう気を配りながら車を使うことになるでしょう。

車の走行距離は価値に影響するため、走行距離が増えた車ほどディーラーやリース会社が再販・再リースする際の値段が下がります。

もし、契約終了時に走行距離をオーバーしていれば、超過分の支払いが発生します。

期間終了後に車がもらえるプランや、超過分を清算して車を買い取るつもりならば問題ありませんが、そうでなければ走行距離に注意しなければなりません。

走行距離制限によって、車の利用に自由さがなくなってしまうのはデメリットといえるでしょう。

カスタマイズできない

使用期間中は自分専用の車として乗れるものの、所有権はリース会社のものです。

したがって、契約期間が終わると返却が原則であるため、車を自分好みにカスタマイズできません

リース会社が提供するオプションや、付け外しが容易なカスタマイズは可能です。

しかし、原状回復できないカスタマイズは、返却時に費用請求されたり、トラブルになったりする可能性があります。

また、車検に通らないような改造や違反にあたるカスタマイズは、サブスクに限らず厳禁です。

途中解約ができない

あらかじめ決められた期間使用するものとして、月々の金額が設定されるため、途中解約できないのが一般的です。

もし、途中解約するのであれば、所定の違約金(解約金)が発生します。

なかには違約金不要というプランもありますが、初期費用の負担があったり使える車に制限があったりといった条件があるようです。

途中解約で思わぬ出費にならないよう、必要な契約期間を考えて利用しましょう。

購入するかは支払い総額に注意

初期費用が不要で毎月手頃な金額で車に乗れるのがサブスクの便利なところですが、契約内容や期間によっては、購入したほうが割安になる場合もあります。

たとえば残価(契約終了時点での車の価値)を設定していた場合、実際の契約終了時点での残価が設定を下回ると、差額を請求されます。

月々の支払いが安く済んでも、終了時の清算によって負担が大きくなり、購入したほうが支払総額を抑えられたということもあるのです。

また、契約終了後に車を買い取れるプランもありますが、買い取り価格がどのように決まるのかを確認していないと、総額でみると割高な場合もあります。

サブスク利用する場合は、メリットだけでなくデメリットもある点を理解しましょう。

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まとめ

中古車のサブスクサービスを利用すると、初期費用不要で自分専用の車が使えます。

月々の支払も一定なので家計管理がしやすくなるでしょう。

車検費用やメンテナンスも料金に含まれていることが一般的なので、車に不具合が起きても安心です。

ただし、使用期間が終了すると車を返さなければならないので、走行距離や車のカスタマイズは制限制限されます。

途中解約できなかったり、途中解約には違約金が発生したりする場合があるので、注意しましょう。

支払総額によっては中古車を購入したほうが安く済むケースもあるので、サブスクを利用する際は、使用期間中にトータルでかかる金額を把握しておく必要があります。

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