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2022年3月30日

カーリースの審査基準とは?審査に通るためのポイントも解説

車は所有するものといった考え方が一般的でしたが、今は若い世代を中心に長期的に車を借りるカーリースを利用する人が増加しています。しかし、

  • 「カーリースの審査基準はどのようなものなのだろう?」
  • 「カーリースの審査に通らなかった場合、どうすればよいのだろう?」

そんな悩みをお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに、利用者が増加傾向とはいえ、まだまだ利用方法を詳しく知っている方は少ないのがカーリースです。

そこで当記事では、カーリースの審査基準通らなくなるポイントなどを詳しく解説します。

カーリースの審査基準

カーリースを利用する際にはどのような審査基準があるのでしょうか?

カーリースを利用する場合、年収、収入の安定性、財産、信用情報・借金の有無が基準となります。

それでは一つずつ見ていくことにしましょう。

年収

明確な年収の基準は定められていないことの方が多いですが「年収200万円以上」がひとつの基準とされています。

これより下回ると審査に通らなくなる可能性が高くなります。

ただし後述する他の基準や月ごとのリース料とのバランスも考慮され決まるので、一概に年収200万円未満だから審査に通らないといったことではありません。

例えば安定した収入のない人や年収200万円に満たないアルバイト・パート勤務であったとしても、支払い能力がある保証人や担保にできる不動産があるといったことであれば審査には通りやすくなります。

収入の安定性

収入が不安定な場合、カーリースの審査に通ることが難しくなります。

収入が不安定だと思われがちな職業は、

  • 自営業
  • 個人事業主
  • アルバイト
  • パート

などが挙げられます。

カーリースは車を所有するわけではありませんが毎月継続的に料金を支払わなくてはならないため、しっかりとした支払い能力があるのか上記のような年収基準で見極められることもあります。

財産

収入が安定しておらず年収も200万円前後で支払いが滞る可能性があると判断された場合、担保となる財産があるのかといったことも確認される場合があります。

担保としてみなされるのは

  • 持ち家
  • 家電や家具などの家財
  • 所有している車

などが挙げられます。

このように担保として用意できる財産があれば、年収が低く収入が不安定な人でも審査に通る可能性はあります。

信用情報・借金

信用情報機関に事故情報として、ブラックリストが残されているかどうかも審査基準になります。

不安な方は事前に信用情報機関で開示請求を行ない、事故情報があるか確認しておくとよいでしょう。

またカーリースの審査の際はクレジットカードやローンといった借金や返済状況などについても調査され、上記の審査基準と合わせて判断されます。

年収が低く収入が不安定な人でもカーリースの審査に通るためには信用情報に問題がなく、借金も無いもしくはしっかりと遅延なく返済されていることが一つの基準になります。

審査に通らなくなるポイント

では審査に通らなくなるポイントにはどのようなことが挙げられるのでしょうか?

収入が低く安定しない、債務履歴があるなど挙げられますがここでは一つずつ具体的に解説していきます。

収入が低い

前述の通りカーリースを契約する場合は最低でも年収200万円は必要とされています。

この額を切ってしまうと支払い能力が低いと判断され、審査に通らなくなってしまいます。

ただし、連帯保証人を立てられる場合はこの限りではありません。

またカーリースの審査は複合的に行なわれるため、年収や収入の安定以外の項目に問題がないと判断された場合は審査に通る場合もあります。

収入が安定しない・転職を繰り返している

自営業や個人事業主、アルバイトやパートで収入が不安定な場合はカーリースの審査に通らなくなる可能性が高くなります。

車の所有ではなくカーリースとはいえ毎月一定額の支払いが発生するため、収入に波があり今月は支払えるけど翌月は支払えないといったことが起こりそうな場合は不合格となります。

また転職を繰り返している場合も収入の安定さや社会的信用度も確認されるため、審査に通らなくなってしまう人もいます。

債務履歴がある

債務整理を過去に行なったことがある場合は、審査のときに調査される可能性が高くなります。

債務整理は合法的な債務の解決方法ですが事故情報としてブラックリストに残ってしまうので、審査合格が難しくなります。

ただし債務整理から5年~10年以上経っていれば事故情報が消えていることもあるため、信用情報機関で事前に確認しておくとよいでしょう。

またクレジットカードやローンといった借金返済に関わる情報も確認され2か月以上の返済遅延があった場合、信用情報機関にブラックリストとして記録が残ってしまいます。

このような場合は審査に不合格となる可能性が高くなります。

賃貸住宅に住んでいる

賃貸住宅に住んでいて家賃の支払いやローンの支払い金額に無理はないか、支払い遅延を過去に起こしたことがないかも審査の大きなポイントになります。

より具体的には家賃が収入の3分の1以上になる場合は、審査に通らなくなる可能性が高くなってしまいます。

家賃は支払えたとしてもカーリースの利用料は支払えないのではないかとカーリース会社に判断されてしまうことが原因になります。

審査に通らなかった場合の対処法

では審査に通らなかった場合、カーリースを利用することは絶対にできなくなくなってしまうのでしょうか?

ここでは不合格になってしまった場合の対処法について解説します。

他のカーリースを利用する

ある一つのカーリース会社の審査に落ちてしまったとしても、すべて同じ基準で審査を行なっているわけではないため他のカーリース会社を利用しましょう。

信販会社を通さず自社で審査を行なっている会社は、審査基準が信販会社に比べやや甘めになります。

そのため信販会社を通している大手カーリース会社の審査に通らなかったとしても、自社で審査を行なっている会社であれば通ることもよくあります。

ただしサービス内容や手数料の高さには注意が必要となります。

連帯保証人をつける

審査において収入や信用面で通らないような問題点があったとしても、支払い能力が高いしっかりとした保証人がいるもしくは担保となる不動産があるなどプラスの要素がある場合は審査に通る可能性も生まれます。

審査上問題がありそうな場合でも、中には提案や助言をしてくれるカーリース会社もあります。

このような場合、保証人をつけることで審査に通ることもあります。

頭金を払う

毎月のカーリース料金が高くなり、収入の面で審査に問題がありそうな場合はある程度の頭金を支払いプラン変更するとよいでしょう。

月々のリース料金が下がり審査の基準も下がるため、審査も通りやすくなります。

ただしカーリース契約時の出費が増えてしまうことや、収入面で不安があるにもかかわらずまとまったお金を支払わなければならないことになるため、十分に検討した方がよいでしょう。

審査なしのカーリースは基本的にない

カーリースとは利用者が選択した新車車種をカーリース会社が代わりに購入し、利用者に対して契約期間内で貸し出す代わりに利用者は毎月使用料金をカーリース会社に支払うといったサービスになります。

つまり車を貸し出したのにも関わらず利用者が支払わないといったことは、カーリース会社にとっては避けなければならないことです。

そのためカーリース会社は利用者と契約を結ぶ前に本当にその人がリース代を支払えるかどうか審査を行ない、少しでもリスクを回避する必要があるのです。

このようなことから、審査をせずカーリースを利用できる会社は基本的にはありません

審査なしを謳うカーリース会社がもしあった場合、どのようなことでリスク回避を行なっているのか確認した方がよいでしょう。

まとめ

カーリースの審査基準には「年収」「収入の安定性」「財産」「信用情報・借金の有無」などがあり、「収入が低い」「収入が不安定で転職回数が多い」「債務履歴がある」「賃貸住宅に住んでいる」場合は審査に通らなくなる可能性が高くなります。

このような場合は他のカーリース会社に変える、連帯保証人をつける、頭金を支払うといったことを行なうと審査に通りやすくなります。

なお利用者がリース代を支払わないといったリスクを避けるため、基本的にはどのカーリース会社でも審査は行なわれます。

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