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2022年3月30日

カーリースは本当に安い?料金の仕組みと注意するポイントを解説!

若い世代を中心に所有するより「安いから」と利用者が増えているのがカーリースです。しかし、

  • 「カーリースってどうして安いのだろう?」
  • 「カーリースをより安く利用するにはどうすればいいのだろう?」

そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに余計な出費を抑えるためにも知っておいて損はないのがカーリースといえます。

そこで当記事ではカーリースが安い理由や安く利用するためのポイントなどを具体的に解説していきます。

カーリースが安いのはなぜ?

カーリースとは契約者が希望する新車をカーリース会社が購入し、長期的に貸し出すサービスのことを指します。

カーリースはまとまったお金を用意する必要がなく、毎月定額を支払うだけでマイカーのように利用できることが大きな魅力といえます。

ただし契約者は契約期間終了後、原則的に車をカーリース会社に返却しなければなりません。

またカーリースの月額料金は契約満了時に残っていると想定される車の価値をあらかじめ車両本体価格から差し引いた分を支払うため(残価設定)、一般的なマイカーローンと比較すると月額料金は安くなります。

さらに契約期間が長ければ長いほど月額料金が安くなります。

カーリースの料金には何が含まれる?

ではカーリースの料金には何が含まれているのでしょうか?

主に「車両代金」「税金」「自賠責保険料」「手数料など」となりますが、ここでは具体的に解説していきます。

車両代金

カーリースにはもちろん車両本体の代金が料金には含まれます。

しかし前述の通り車両価格全体ではなく、残価を差し引いた部分のみが車両代金となります。

車両代金は販売されている車の価格と同様に、車種によってリース料金は異なります。

また同じ車種でも、グレードやオプションとして何をつけるかによってもリース料金は変わってきます。

カーリースは残価設定により安いため、所有では難しい高級車種やグレードの高い車を運転できることもメリットとなります。

税金関係

車を所有する場合は各種の税金を支払う義務があり、車を購入した場合は「自動車取得税」がかかります。

また毎年4月1日の時点で車を保有している人は「自動車税」を支払わなければなりません。

さらに車検時には「自動車重量税」もかかり、この税金は車の重量によって課せられる金額が異なる税金です。

カーリースではこうした税金が料金の中に含まれています。

しかしすべてのカーリース契約に該当するわけではなく、中には税金を含めずに設定した料金プランもあるため事前によく確認した方が安心でしょう。

自賠責保険料

カーリース料金には自賠責保険料も含まれているため自分で加入する必要はありません。

車の保険には任意保険もありますが、こちらの保険料はカーリース料金には含まれていないため自分で加入しなければなりません。

自賠責保険は必要最低限の保障となるため事故やトラブルによっては自賠責保険では事が足りないこともあります。

そのためカーリースを利用する場合でも保障範囲の広い任意保険に加入しておいた方が万が一の際でも安心です。

その他手数料・サポート料

自動車を運転している際にトラブルが発生し、例えばどこの整備工場に出していいのかわからないといった場合も起こり得ます。

カーリース利用の際に各種相談に乗ってくれるのがサポートサービスで、こうしたサポート料がカーリース料金には含まれています。

また車を保有する際は様々な手数料が発生します。

例えば「車庫証明」や「車両登録」などがこれに該当しますが、こうした代行手数料などもカーリース料金には含まれています。

カーリースを安くするためのポイント

カーリースはカーリース会社が所有している新車を契約者に定額で貸し出すサービスですが、この利用料金を安くするためのポイントはどのようなことが挙げられるのでしょうか?

まず頭金を支払うことでカーリース料金は安くなります。初めに頭金を支払っておけば、その後の月々のリース料金は当然安くなります。

また、ボーナス併用払いとすることも利用料金を安くするためのポイントです。

ただし、ボーナス併用払いにすることによって月々の費用は安くなりますが、ボーナス月は費用負担も増すため十分に検討することが必要になります。

カーリース会社の中には新車ではなく中古車を貸し出すところもありますが、新車より車両価格が安くなるため新車と同じ車種やグレードの車を低価格で乗れるといった魅力があります。

ではその他のポイントも見ていくことにしましょう。

リース期間を長くする

カーリースの月額料金はリース契約期間によって決定するため、契約期間を長くすればするほど安くすることができます。

一般的なカーリース会社の場合、契約期間を3年~7年として設定しているところが多くありますがプランによっては10年を超えるものもあるため、カーリースを安く抑えたい場合は長期契約できるカーリース会社を探して検討するのがおすすめといえるでしょう。

走行距離を短く設定する

カーリースを契約する際は契約期間中の走行距離の上限を設定します。

この走行距離の上限が短ければ短いほどリース料金が安くなります。

そのためあまり運転しない場合や運転しても短い距離ばかりだと事前にわかっている際は、走行距離を短めに設定しておくようにしましょう。

ただしあらかじめ設定した走行距離を超えてしまった場合は超過料金が発生してしまうため、多少は想定距離にプラスして設定しておくようにしましょう。

サービス内容を見直す

カーリースは主に以下の費用が月額料金に含まれることもあります。

  • 車検代
  • 点検・整備代
  • 消耗部品の交換費用
  • その他メンテナンス費用

こうしたサービス内容や料金を見直すことでリース料金を安く抑えることができます。

サービス内容が充実しているほど月々のリース料金が高くなるのが一般的ですが、安全走行を考える上で必要不可欠なものもあります。

サービス内容を減らしすぎて万が一のトラブルの際にかえって出費がかさむこともあるため、慎重に検討した方がよいでしょう。

安さだけだと後悔するかも?注意するポイント3選

ここまで解説してきたようにカーリース料金は安く抑えることも可能ですが、安さだけに固執してしまうと後悔してしまうこともあります。ここではそんな注意ポイントを解説します。

中途解約すると大きな出費に

カーリース料金は総額を契約月数で割って月額負担金額を決めるため、原則的には中途解約ができません。

どうしても中途解約する際はリース料金の残金分を一括支払いする必要があります。

また前述でリース期間が長いとリース料金は安くなると解説しましたが、中途解約できないため多額の違約金が発生してしまいます。

そのためリース期間は慎重に決定すべきであり、もし不安な場合は1年単位などの契約期間で年ごとに更新できるプランを選ぶようにするとよいでしょう。

なお任意保険加入の場合は中途解約時の料金負担を軽減できることもあります。

いずれにせよカーリースは中途解約すると大きな出費が発生してしまうため、契約前にしっかり検討しましょう。

契約内容によっては満了時に費用がかかる

カーリースの契約には「オープンエンド方式」「クローズドエンド方式」の2種類があります。

オープンエンド方式は契約終了時に残価と返却時の市場価値との差額を清算する方法で、市場価値が残価を下回った場合は差額が請求されてしまうため、結果的に金額負担が大きくなる場合もあります。

カーリース会社の中には残価を高く設定し月額料金は安くしながら最終的には高額の差額を請求するところもあるため注意しましょう。

一方クローズドエンド方式は残価清算を行なわないため、市場価格をベースにした差額を請求されることはありません。

月額だけで契約を進めてしまうと危険なため、カーリースはクローズドエンド方式を選ぶことをおすすめします。

車両の返却時には「原状回復」が原則

カーリースの車は契約終了時にカーリース会社に返却するのが原則です。その際「原状回復」が求められるため、車にキズや凹み、汚れなどがある場合は修理や清掃費用がかかります。

また車にオプション品を付けたりボディやタイヤ周りなどカスタマイズする際も原状回復が可能な範囲内であれば問題ないものの、修繕しなくてはならない場合は費用を負担することもあります。

特に小さな子供やペットを車に乗せる予定がある場合は十分に注意しなければなりません。

このようなことも想定し、原状回復費用が補償されるカーリースのプランカーリース専用の任意保険を利用するようにするとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

カーリースは契約満了時に残っていると想定される車の価値をあらかじめ車両本体から差し引いているため、車を購入するより安くなります。

カーリースには「車両代金」「税金関係」「自賠責保険料」「手数料やサポート料」などが含まれています。

またカーリースを安くするためにはリース期間を長くする、走行距離を短く設定する、サービス内容を見直すことなどが挙げられます。

カーリースは中途解約できないため契約時には慎重な検討が必要であり、また契約終了時の返却の際はキズや汚れなどがある場合は原状回復が原則であるため、利用期間中は注意が必要です。

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