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2022年3月31日

カーリースのデメリットとは?メリットと共に理解し最適なカーライフを

車を購入するには高額な購入資金に加えて、初期費用の負担があるため、毎月数万円の負担で車に乗れるカーリースを選択する人も増えています。

定額で手軽に利用できる点がカーリースのメリットですが、デメリットもあるので、契約時には両方を理解しておくことが重要です。

この記事ではカーリースのメリット・デメリットをまとめています。メリット・デメリットを正しく理解し、自分の使い方に合ったカーリースを選びましょう。

カーリースとは?

カーリースは契約期間中、毎月一定の金額を支払い、車を借りて乗る方法です。

レンタカーは数日単位で車を借りるものですが、カーリースでは年単での契約となり、長期間、同じ車を使えます。

また、カーシェアリングのように複数人で車を共有せず、借りた車は自分が独占できます。

車種やグレード、ナンバーも選べ、リース期間中はマイカーと同じように使用可能です。

社用車などの業務用自動車で多く使われていた契約でしたが、最近は個人向けのカーリースも増えています。

車の所有者はリース会社となるため、契約期間が終わった車は返却となりますが、リース期間終了後に所有権が移るタイプのカーリースも登場しています。

カーリースと購入の違い

カーリースの利用と車の購入では、所有者と費用負担の方法に違いがあります。

まず車の所有者についてですが、カーリースの場合、所有者はリース会社です。

契約した人はカーオーナーになったわけではなく、車を借りている立場となり、契約期間が終了すると車を返却します。

費用面での違いは、初期費用と毎月の負担額に出ます。

カーリースなら車を持つためにお金を貯金したり、頭金を準備してローンを組んだりは不要です。

毎月定額の支払いで、自由に車に乗れます。

自動車税や車検代も、月々のリース費用に含まれているので、月によって車にかかる費用が変動しません。

カーリースのメリット6選

カーリースは車を購入する場合と比較して、費用面や手続きの手軽さにメリットがあります。

また、契約するプランによっては、1年・2年といった短期間の使用もしやすく、柔軟な使い方が可能になるのも魅力です。

月額の支払いが一定

カーリースでは月額料金のなかに車に関する税金や車検代などが含まれているので、毎月の負担額を一定にできます。

車を購入した場合、毎年5月に自動車税の支払いがあるので、納税のためにお金を用意しなければなりません。

また、新車購入から3年後には車検時期を迎え、整備や車検代の負担が発生します。

そのため、毎月車にかかる費用は大きく増減します。

一方、カーリースでは毎月の支払いが一定になるため、家計管理もしやすくなるでしょう。

購入するよりも安くできる

カーリースなら、購入するよりも安く車を利用できる場合があります。

リース会社は車を大量購入しているため、1台あたりの費用を抑えており、安く提供することが可能です。

また、毎月のリース代は、購入時の価格から返却時の下取り価格(残価)を差し引いた分をリース期間中に使うものとして月額計算されます。

よって、車1台分の価格を全額負担しないため、購入するより安くなる場合があるのです。

初期費用なしで車を持てる

購入する場合、購入資金以外にも初期費用がかかりますが、カーリースでは不要です。

【車の購入時に必要となる主な初期費用】

  • 自動車税
  • 環境性能割(50万円以上の車を購入する場合)
  • 自動車重量税
  • 自賠責保険料
  • 自動車リサイクル料
  • 登録料
  • 検査登録手続き費用
  • 希望ナンバープレート代

購入した車によって変化しますが、これらの費用を合わせると購入代金の1~2割程度の初期費用が発生します。

カーリースでは毎月の支払いのなかに初期費用分も含まれているため、車を持つためにお金を貯めたり、貯金を切り崩したりしなくて済むでしょう。

車検時、メンテナンス時に大きな出費がない

新車購入から3年、その後は2年ごとに車検を受ける必要があり、車検時期になると大きな出費となります。

しかし、カーリースでは車検費用もリース代に含まれているので、車検費用の心配がありません

車検時期に合わせて費用を用意する必要がなく、定期メンテナンスもセットになった契約であれば、基本的な整備や部品交換も別途費用がかかりません。

突然、大きな負担が発生する心配をしなくてよいのも、カーリースのメリットです。

申込みがネットで簡単

車を購入する場合、ディーラーや販売店に足を運んで見積もりを取ったり、納車の打ち合わせをしたりといった手間があります。

しかし、カーリースはネットから申込み可能なものが多く、手続きに手間がかかりません。

お店で交渉したり、余計な営業をされたりもなく、必要なときに素早く契約できます。

短期間だけの利用も可能

カーリースは1、2年だけといった、短期的な車の利用にも向いています。

新車のリースは期間を短くすると月額料金が割高になる場合がありますが、中古車なら手頃な費用で使えるプランも存在します。

仕事の都合で1年だけ車が必要、2年後には引っ越す予定で車が不要になる、といったケースにも対応できるでしょう。

ライフプランに合わせて、短期間で車を変えながら乗るのもしやすく、柔軟な使い方が可能です。

カーリースのデメリット

費用負担の軽さや手続きの簡単さが魅力のカーリースですが、デメリットも存在します。

カーリースを利用する場合は、メリットだけで判断せず、デメリットも理解しておきましょう。

カスタマイズができない

カーリースの場合、車の所有権はリース会社にあるため、返却時は借りたときと同じ状態(現状復旧)にする必要があります。

後付けできる設備の取り付けや、交換すれば元に戻せる程度のカスタマイズはできますが、大がかりな改造はできません

したがって、元の状態に戻せないドレスアップやカスタマイズは、不可能です。

リース契約時には希望する車種・オプションを選び、手を加えなくても納得して乗れる車を契約しましょう。

途中解約は原則不可能

毎月のリース代は、契約した期間借り続けることを条件に決められているため、カーリースの途中契約は基本的に不可能です。

車を変更したり、契約期間を変えたりといったこともできません。

違約金が設定されていることも多く、もしも途中解約をするならば、余計な負担が増えるでしょう。

途中で違う車がよいと感じたり、思っていたほど車を使わなかったりして、リース契約に不満が出ないよう、よく考えて利用しましょう。

走行距離に制限がある

カーリースでは契約時に設定された走行距離を元に、リース代金が算出されます。

走行距離の設定はリース会社や契約プランによって違いはあるものの、決められた距離以上に走ってしまうと、契約終了時に超過料金が発生します。

近距離の移動だけであれば走行距離を気にすることもありませんが、ロングドライブや車で旅行をするなら、注意しなければなりません。

マイカーのように車を使えるはずが、走行距離を気にしながら走ることとなり、行動範囲の自由度が下がります。

毎月どれくらい走るのか、どのような目的で車を使うのかを明確にしたうえで、適切な契約内容を選びましょう。

契約によっては残価精算が発生

カーリースではオープンエンドとクローズドエンドという、2つの契約方式があります。

もしも、オープンエンドを選択していると、契約終了時に残価精算による費用が発生するかもしれません。

残価精算とは、リース期間終了後の車の下取り価格(残価)が、契約時に設定した金額を下回っていた場合に差額を請求されることです。

車の価値を下げるようなキズや事故歴があると、残価は大きく損なわれます。

契約時の残価を高く見積もれば、月々の費用を抑えられますが、終了時の残価を下回る可能性が高くなり、結果的に費用負担が増えるでしょう。

なお、クローズドエンドでは残価精算がない代わりに、月々の費用が割高な傾向にあります。この違いを理解したうえで、契約方式を選びましょう。

まとめ

カーリースはリース会社から車を借りて、契約期間中は自分専用の車として利用できます。

毎月定額で車を自由に使え、費用を抑えられるほか、利用時の申込みが簡単であることや、短期間の利用もできる点がメリットです。

しかし、借りた車であるためカスタマイズはできず、走行距離に制限があるなど、車の自由度が下がります。契約終了時の車の状態によっては残価精算による負担が高額になる場合もあるでしょう。

カーリースを利用する際は、メリットだけでなくデメリットも理解し、最適な契約プランの選択が重要です。

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