車検整備/部品

2022年8月17日

オイルフィルター交換について!頻度や交換方法さらに種類を紹介

オイルフィルターは定期的に交換が必要な部品の一つですが、どれくらいの頻度で交換すべきなのかよくわからない方も多いでしょう。また市販のエンジンフィルターにはさまざまな種類があり、車の性能や自分の乗り方に合ったものを選ぶ必要があります。

オイルフィルターを長く交換しないでいるとエンジンに重大なトラブルが発生する可能性があります。この記事でオイルフィルターの役割や適切な交換時期、さらに交換方法やエンジンフィルターの種類について確認してください。

オイルフィルターの役割

オイルフィルターの交換はなぜ必要なのでしょうか。その理由はオイル交換の役割を知ると一目瞭然です。

エンジンを正常に動かすにはエンジン内部を循環し各パーツを円滑に動かす働きをするエンジンオイルが不可欠です。ただエンジンオイルはエンジン内の汚れやゴミで汚れていきます。汚れたエンジンオイルをそのままにしておくと性能が落ちてしまいますが、そうならないようにエンジンオイルをろ過するのがエンジンフィルターの役目です。

ただエンジンフィルターも車を使っているうちにどんどん汚れていき、酷いと目詰まりをおこしてきちんと機能しません。汚れたオイルフィルターを交換しないとオイルが正常にエンジンに行き渡らなくなるので、最悪エンジンの故障につながる恐れもあります。

オイルフィルター交換時期

愛車を長く使い続けたい、思わぬ故障で高額な修理費用がかかるのを避けたいと考えるなら、定期的にエンジンフィルターの交換をしておきたいです。オイルフィルターの交換時期は、前回の交換から1年か走行距離10,000㎞とされています。

オイル交換2回につき、エンジンフィルターを1回交換するのが一般的です。オイルフィルターの交換はエンジンオイルを抜いてからしかできないので、オイル交換と同時に行うことになります。

ただこの目安は車を通常のコンディションで使っている場合です。車のエンジンに負荷がかかるシビアコンディションで使っている場合はエンジンフィルターの劣化が早くなり、もっと早い頻度で交換する必要が出てきます。

シビアコンディションは悪路での走行はもちろん、アイドリングをよくしたり短距離走行を繰り返したりといった都市での使い方にも当てはまります。気になる方はプロに相談しながら適切な交換時期を見極めてください。

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オイルフィルターの性能による違い

ディーラーでオイルフィルターを交換する場合は純正品を使うことになりますが、そうでない場合は市販品から選ぶことになります。オイルフィルターにはいくつかの種類があり特別な機能を兼ね備えたものもあるので、性能の違いを確認しておきましょう。

マグネット付きオイルフィルター

マグネット付きオイルフィルターは名前の通りフィルターにマグネットが仕込まれているタイプです。なぜマグネットがついているかというと、エンジンオイルはエンジン内で発生する鉄のごみが混じることが多いからです。

マグネットが金属のごみを吸い寄せるため、より効果的にオイルをろ過することができます。エンジンへの負担もより減らせるでしょう。

ショートタイプオイルフィルター

ショートタイプフィルターは通常のタイプより小さめの背の低い作りになっています。小さいので交換頻度が上がってしまいますが、オイルクーラーや油圧計を後付けする場合に取り付け場所を確保するためにショートタイプが必要になることがあります。

2重構造のオイルフィルター

2重構造のオイルフィルターはろ過機能を上げるために2重のフィルターが採用されているタイプです。通常の20ミクロンフィルターとさらに小さい汚れが取り除ける10ミクロンフィルターが組み合わさった高機能な製品もあります。

フィルターを通った後にオイルに残る汚れがより少なくなるため、エンジン内をオイルがスムーズに循環します。

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オイルフィルターの交換方法

車の整備について知識のある方なら、オイルフィルターを自分で交換することもできます。ただ専用の工具が必要になるので慎重に事前準備を行ってください。ここでは手順を詳しく見ておきましょう。大まかな流れは下記のとおりです。

  • 安定した場所で車をジャッキアップしてリジッドラックで固定する
  • オイルの受け皿を用意したうえでオイルパンのドレンボトルを開けて古いオイルを抜く
  • オイルフィルターを取り外す
  • 新しいオイルフィルターを取り付ける
  • ドレンボルトに新しく用意したパッキンを取り付けて閉める
  • 車のジャッキを下ろす
  • 新しいオイルを注入する
  • 古いオイルフィルターとオイルを適切に処分する

古いオイルをジャッキアップする前に上抜きしてしまう方法もあります。上抜きする場合はボンネットの中にあるオイルフィラーキャップを開けて、そこから吸引ポンプでオイルを抜き取ります。この際オイルレベルゲージは抜いておくようにしてください。オイルパンの奥まで吸引用のホースを差し込むと底にあるオイルも抜き取りやすくなります。

車のオイル交換だけなら車をジャッキアップせずに行えるので難易度は下がりますが、オイルフィルターは車の下からしか取り外せないのでジャッキアップが必要です。車のジャッキアップは失敗すると事故につながる恐れがあるので、注意して行ってください。

オイルパンから抜いたエンジンオイルはオイルパックなどオイルの受け皿でこぼれないように受け止めてください。エンジンオイルを抜いてからいよいよ古いエンジンフィルターを取り外しますが、取り外しにはオイルフィルターレンチという工具が必要です。またオイルフィルターを外す時にもオイルがこぼれるので、受け皿はそのままにしておくようにしましょう。

古いオイルフィルターを取り外したらフィルターがあった場所をきれいにしたうえで新しいオイルフィルターを取り付けます。オイルをジャッキアップしてから抜いた場合はオイルパンのドレンボトルを締めなおさないといけませんが、この際必ず新しいパッキンをかませるようにしてください。パッキンはオイルドレンワッシャーとも呼ばれ、1回きりの使い捨てになっています。

車のジャッキを下ろしたらオイルパンに新しいオイルを注入します。オイルの量は少なくても多くてもトラブルの原因になるので、必ずオイルレベルゲージで適量になっているか確認するようにしてください。

オイルフィルターの交換はエンジンフィルターやエンジンオイルを適切に処分して初めて終わります。お住まいの自治体のルールにのっとって処分してください。

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オイルフィルター交換は車検館にご依頼ください!

車検専門店の車検館では各種車の整備も承っており、オイルフィルターの交換にも対応しています。プロの整備員がエンジンフィルター・エンジンオイル共に車種に適合する商品からご要望にあったものを提案し、1人1人のお客様に満足してもらえるように努めています。

もしご希望の商品がある場合も一度ご相談ください。整備中くつろいでいただけるように待合室の設備も充実していますので、ぜひ一度エンジンフィルターの交換を車検館にお任せください。

車検館でのオイルフィルターやオイル交換の工賃はこちらです。

  • オイルフィルター交換 880円
  • オイル交換 550円

料金はこの工賃にエンジンオイルとエンジンフィルターの商品代を追加した金額になります。オイルの種類は店舗によって異なりますが、1ℓ770円から1,320円です。

まとめ

エンジンフィルターはエンジンオイルの性能を維持してエンジンを正常に動かすために重要なパーツです。ろ過機能を保つには定期的な交換が必要で、大体オイル交換2回に1回はエンジンフィルターも一緒に交換するようにしてください。

エンジンフィルターには様々なタイプがあり、お使いの車種に適合するものを選ぶ必要があります。自分で交換もできますが車のジャッキアップや専用の工具が必要になり、古い製品の処分も面倒です。工賃もさほどかからないので専門の業者に依頼した方が手間もかからず安心でしょう。

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