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2021年3月2日

車検が通らない車の7つの特徴とは?車検落ちの対処方法を解説

自分で運輸支局に車を持ち込むユーザー車検をする人が増えてきていますが、この場合整備不良で車検に通らないという可能性も考えられます。

わざわざ予定を調整して検査に行ったにも関わらず、審査落ちという状況は避けておきたいところです。事前に必用な整備やいざ通らなかったときの対処方法について知っておくと良いでしょう。

そこで、本記事では、車検が通らない原因や、通らなかったらどうすればいいのかについて詳しく解説していきます。

そもそも車検の点検項目とは?

車検に通らないということは車検の点検項目に不備があるということです。そこでまずは車検では車のどこをチェックするのか、その点検項目を確認しておきましょう。

  • 同一性の確認 自動車車検証に記載された内容と車を見比べて、条件が合致しているか確認
  • 外回り検査 ライト、ワイパー、クラクション等、車の装備が正常に動作するか確認
  • 下回り検査 車をしたから見て異常がないかどうか確認。オイル漏れやパーツの劣化の有無が分かる。
  • ブレーキ検査 ブレーキとサイドブレーキのきき方をチェック
  • サイドスリップ検査 車がぶれずに直線走行できるかどうかを確認。タイヤの状態が重要。
  • ヘッドライト検査 ヘッドライトのライトがテラス位置や光の強さが基準を満たしているか確認
  • スピードメーター検査 実際の速度とスピードメーターの測定値が合っているかどうかを確認
  • 排出ガス検査 排気ガスの二酸化炭素料や炭化水素の量が適切な値かどうか確認

ライトをはじめとした車の外観、ブレーキやメーターなどの性能、タイヤや排気ガスの状態など、車検では車の状態をかなり詳しく調べることが分かっていただけたのではないでしょうか。

このチェック項目の内容は国土交通省によって定められた保安基準に基づいているため、どこで車検を受けても同じように点検されます。

車検落ちする車の7の特徴

車検の時に点検する項目は多岐に渡っていますが、その中で特に車検が通らない原因になりやすい項目が7つあります。それでは車検落ちする車の特徴を見ていきましょう。

タイヤの消耗

タイヤの消耗は車検に通らない原因になります。

  • タイヤの溝が1.6mm以下になっている
  • タイヤによってタイヤの減り方に大きく差がある
  • タイヤにひびが入っている

タイヤの状態がこれに該当する場合はあらかじめ交換しておきましょう。またタイヤのサイズが車に合っていない場合も車検に通りません。

マフラーの破損

車検に通るマフラーはメーカーの純正品もしくはJASMA認定品である必要があります。ただ純正品やJASMA認定品であっても破損している場合要注意です。

少しの錆びの場合は気にしなくても大丈夫ですが、明らかに穴が開いていたり破損したりしている場合は車検に通りません。

ライトの故障、動作不良

ライトの状態も車検で厳しくチェックされます。

  • 光の色
  • ライトが照らす位置
  • 光の強さ

車検に通るにはこの全てが保安基準に適合している必要があります。特にライトを自分で交換したことがある場合は、注意して点検しておいてください。

規定外のカスタマイズ

規格外のカスタマイズをしていると車検に通りません。また規格外カスタムは業者に車検を依頼した時に断られる原因になることもあります。

  • 車の高さを変えている
  • エアロパーツで車のサイズが変わっている
  • フロントガラスやドライバーと助手席の窓に透過率70%以下になるフィルムを貼っている
  • ホイールサイズを変えている

窓のフィルムは後部座席の場合は問題になりません。

オイル漏れ

オイルは一滴でも漏れていると車検に通りません。放っておくとエンジンに異常が出る可能性があるので当然と言えるのではないでしょうか。

オイル漏れは車の内部で起こり垂れてくる場所が車の下からなので全く気付かなかったということもあるでしょう。車検の前に車の下や駐車場の床をチェックしておきたいです。

クラクション(ホーン)の不良

クラクション(ホーン)に異常がある車も車検落ちしてしまいます。

  • クラクションが鳴らない
  • 音の大きさが十分でない
  • 連続して音が鳴り、音の大きさが一定

普段なかなかクラクションを鳴らさないという方も、車検前にはしっかり音を確認しましょう。

ブレーキの不良

当然ですがブレーキが利きにくい車は車検に通りません。

ブレーキの利きを左右するのはブレーキパッドです。車検の前にブレーキパッドをチェックして、厚みが4㎜ない場合は交換しておくと安心です。

またブレーキの利き方が左右のタイヤで大きく違う場合も整備が必要です。

車検落ちの対処方法

車検を受けていざ通らないとなるとその後の対処が大変です。車検に落ちないために日ごろからどんなことに気を付けていればいいのでしょうか。

改造規定を守る

自分の車をカスタムしている人も沢山いらっしゃるでしょう。車体に手を加えるまではいかなくても、クラクションやライトを変えたり窓にフィルムを貼るなどある程度気軽にできるカスタムもあります。

ただ車のカスタムは国土交通省が定める保安規定、つまり車検に通る範囲で行わないといけないことになっています。

部品を変える時は認証された部品を使う、車体のカスタムは保安基準に順ずる範囲で行うなど、規定を守ったうえで改造を楽しむようにしてください。

日頃からメンテナンスを行う

車検の前にだけ車のメンテナンスを行う場合、その時に車の不具合がたくさん見つかり対処するのが大変になります。日頃からマメに点検をして必要な個所の部品交換や整備を行っていると、車がいい状態に保たれ車検に落ちるリスクも低くなります。

また日ごろから車のチェックをし慣れておくと、車検の時の点検もしやすくなるでしょう。

車検に落ちたらどうする?その後の流れ

車検に通らなかった場合、それでもその車に乗り続けるためには再試験を受けて車検に合格しないといけません。ここでは車検の再試験の流れを紹介していきます。

再車検を受ける方法

車検は1回の申し込みで当日中に3回まで受けることができます。1回目の車検で不合格になった場合、不備があった場所を整備した上であと2回車検を受けなおしましょう。                                                                                     

当日の3回目までで車検に通れば、追加の手続きは必要ありません。

3回受けても通らなかったり、車の不備がその日中に直せるものでなかったりした場合、試験場で限定自動車検査証を発行してもらい、後日出直すことになります。
限定自動車検査証は15日間有効で、有効期限内は車検が切れていたとしても車を運転することができます。しかもこの15日間に再検査を行う場合は車検の検査工程を全てやり直す必要はなく、不備が見つかった箇所だけを検査場で確認すればいいことになっています。

また検査費用も割引になることが多いです。

再車検の期限を過ぎた場合

もし限定自動車検査証の有効期限を過ぎてしまった場合、2つの大きな問題が発生します。

  • 車検の有効期限が切れている場合車を公道で走らせられない
  • 車検を最初からすべてやり直すことになる

再検査できる期限を過ぎているので車検の手続きを最初からやり直したうえで、検査費用も再度全額支払う必要があります。また車検の有効期限が切れている場合は、仮免許を取得しないと公道を走れません。

自分で整備できないと感じた場合は車検費用が高くなっても車検をしてくれる業者に任せた方が確実です。

まとめ

車検に通らないとなったら再検査やそのための車の整備にかなり手間をとられます。そうならないためにも特にユーザー車検を考えている場合は普段から車のメンテナンスをしっかりし、気になる箇所がある場合はプロに整備をしてもらっておきましょう。

また車のカスタムは保安基準に沿って行ってください。

車検に通らずに再検査になった場合も、限定自動車検査証の有効期限内に再検査をするようにすれば最低限の手間と費用で車検に通すことができます。

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