車検の種類

2021年4月1日

中古車は整備付きにすべき?車検あり・なしの違いについて

中古車を探す場合、中古車展示場に行くとたくさんの車を同時に見ることができるので便利だと感じる反面、展示してある中古車の価格の表示内容がわかりづらいと感じたことはありませんか。表示している価格がどこまで含まれている価格なのか判然としないのがわかりづらい理由ではないでしょうか。その最たるものは、車検です。車検があるのかないのか、あるとしたらいつまで車検が残っているのか、車検が無い場合は車検整備にいくら掛かるのかを明示していないと、総額で予算内に収まるのか判断ができません。あらかじめ車体価格以外に掛かる項目を把握しておくと、業者に効率的に確認することができます。

中古車には車検あり・なしに分かれる

「車検あり」の車

車検がある中古車は、納車後すぐに乗ることができます。表示してある価格に諸費用を入れた総額が把握しやすいところが良い点です。車検満了日までは乗ることができるのですが、残りの期間が多いのか少ないのかによって、購入価格が妥当なのか疑問に思うこともあります。車検の残り期間があまりないような車は、すぐに車検を取らなければならず、中古車購入費の他に車検費用が発生すると考えるべきでしょう。すぐに車検を受ける必要があるかどうかの判断は、フロントガラスに貼ってあるステッカーを見るとわかります。ステッカーに記載の有効期間を確認すると、残り期間がわかります。

「車検なし」の車

車検がない車は、すぐに乗ることができません。表示してある価格は車本体だけの価格で、これに車検整備費用と諸費用を合計した総額が、実際に車に乗れるまでにかかる費用と考えることができます。格安の中古車が販売されている場合がありますが、車検がないものや、車検の残り期間がわずかという車がほとんどでしょう。車検整備をするためにどれくらいの費用が掛かるのか、業者に確認するだけでなく、安く車検が受けられるユーザー車検も検討する必要があるでしょう。いかに中古車を安く買うかというよりも、いかに中古車が安く乗れるかを考えると良いのではないでしょうか。

「車検整備つき」の車

車検整備つきの中古車は、現在は車検なしでも購入後に車検整備をして車検を受けるため、納品時にはすぐに乗ることができます。車検整備費用と車検諸費用があらかじめ加算されているか、別途請求されることになるため、購入価格の総額は高く感じる場合があります。車検整備をした結果、部品交換が必要になって整備費用が増えることも考えられます。それでも、購入後丸2年間、車検をせずに乗り続けることができるので、手間がかからなのがメリットです。

中古車の費用は車検有無で大きく変わる

車検ありの中古車は、代金を支払って名義変更などの諸手続きをするとすぐに乗ることができます。車検がない中古車は、車検整備をした後に車検を受けて合格しなければ乗ることはできません。車検がない中古車の場合、販売価格に車検整備費用や法定諸費用は含まれていないので、別途見積もりをもらった後に、総額を支払います。中古車の販売価格が安いとしても、車検があるかないかによって総額は大きく変わってきます。車検費用の総額は、普通車で約10万円位~それ以上掛かり、他に部品交換が必要な場合は別途掛かります。軽自動車の場合は、約7万円位~それ以上になり、やはり部品交換があれば別途掛かります。車の状態によって車検費用が異なりますから、販売業者に車の状態について聞いておくことが大事になるでしょう。

中古車の車検はいつから受ける?

車検満了日を確認する

中古車を購入する場合、気になるのは車検がついているかどうかです。車検が残っている場合は、車検証に記載の車検有効期限満了日を確認するか、車のフロントガラスに貼ってある車検ステッカーを確認すると、残りの車検期間について知ることができます。車検満了日まであまり日数が無い場合は、早めに車検を取ることを検討するべきでしょう。車検は満了日の1ヶ月前から受けることができ、早く受けたからと言って、車検期間が短くなるということはありません。どうせ受けなければならない車検ですから、うっかり有効期間が過ぎてしまったということがないよう、早めに受ける方が良いのではないでしょうか。

中古車の車検は2年ごと

中古車の車検期間は2年おきになります。そのため購入時に車検を更新した場合、2年後にまた車検を受ける必要があります。但し、中古車の場合は下回りの錆が発生していることが多く、乗り続けているうちにマフラーが錆びついて穴が開いてしまうこともあります。マフラーの穴は修復できないことがほとんどですから、マフラー交換など高額な費用が必要になることも考えられます。定期的に点検をしてもらって不具合がないか確認しておくと、安心して車検を迎えることができます。ちなみに新車を購入した場合、最初の車検は3年後になり、その次からは車検の有効期間が2年になります。

中古車の車検を行っている主な業者

ディーラー

ディーラーで車検を取る場合、整備の信頼感や安心感はバツグンにあります。何しろ、メーカーとしての責任と愛着がある自社の車ですから、どこで中古車を購入したとしても、分け隔てなくしっかりとした整備をしてくれると考えて良いでしょう。また、部品交換をする際も純正パーツを使用するため、交換後のトラブルが少ないと考えられます。車検費用については、極端に高いということよりも適正価格と考えるべきでしょう。それよりも、お得な各種サービスを受けるメリットがあることで良しとするべきではないでしょうか。代車についても安心できる車を用意してくれるのがありがたいです。

ガソリンスタンド

行きつけのガソリンスタンドで車検を取る場合、料金的にはディーラーに比べると若干安いのではないでしょうか。また、ガソリンの割引などの特典がある分、ガソリンスタンドで車検を取って得した気分になります。一方で、整備に関しては不安な要素もあります。ガソリンスタンドに整備工場があればまだマシですが、もし敷地内に整備工場が無い場合は外部に委託する形にならざるを得ません。むしろ、ガソリンスタンドでの車検は外部委託が多いです。そのため、車検は外部整備工場次第ということになります。場合によっては3~4日掛かることもあります。ガソリンスタンドには代車が無い場合がほとんどですから、前もって確認しておくべきでしょう。

車検専門店

車検専門店はもともと整備工場が母体になっているケースが多く、自社工場で整備をすることができるため、車検整備を比較的安く抑えられます。車検専門店は、多くの場合予約制で整備をしていて、整備スケジュールに従って効率よく作業をすることができ、安くてもしっかりとした整備ができるのでしょう。法定諸費用はどこも同じですが、整備費用を抑えるために、整備に関するムダを極限まで排除したのが車検専門店の強みと言えるのではないでしょうか。代車の数は多くないようですが、車検整備スケジュールに従って準備ができるので安心できるでしょう。

ユーザー車検

ユーザー車検は自分で陸運局に車を持ち込んで検査を受ける仕組みです。車の点検や整備に関する専門知識が乏しいと、スムーズな検査ができず良い結果が出ない恐れがあります。業者に依頼するよりも代行費用分が安くなるので、1万円程度もしくは数万円程度安くなる計算になりますが、自分で持ち込む時間があるため、その分を差し引いて若干安くなる程度かもしれません。整備そのものは整備工場に費用を支払う必要がありますが、検査代行費用の節約というメリットのためにあるのが、ユーザー車検ではないでしょうか。

まとめ

中古車を探す場合には、車検があるかどうかが重要なポイントになります。購入したらすぐに乗れる車を探すのか、しっかりと整備された車を探すのかによって、中古車選びの条件も変わってきます。また、車検を出す場合は、どこに出すのかも重要なポイントになります。どこで車検を取るにしても、それぞれのメリットやデメリットについて知っておくことは大事です。その上で、中古車特有のリスクを考慮しながら、購入後に安心して走行することを最優先に考えるべきではないでしょうか。

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