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2021年12月7日

新車か中古車か買うならどっち?それぞれのメリットとデメリットを紹介

車を購入や乗り換えを検討する中で、新車か中古車かどちらにするか迷っている方も多いのではないでしょうか。

新車にも中古車にもそれぞれ魅力があり、なかなか自分にはどちらが合うか判断するのは難しいです。

そこで、今回は新車と中古車それぞれのメリットやデメリットそれに購入費用について解説し、中古車選びのポイントも紹介します。

新車と中古車のどちらがおすすめ?

まず新車か中古車かどちらがよりおすすめなのか見ていきましょう。ただこの答えは購入する人によって変わります。

新車と中古車はそれぞれどのような人におすすめなのかをまとめました。

中古車がおすすめな人

まず中古車がおすすめなのは車をできるだけ安く手に入れたい方です。

中古車というと使用感がある車を思い浮かべるかもしれませんが、新品同様の車もあります。

中古車だというだけで1年や2年しか経っていない車でも、新車と比べて50万円ほど安くなることも珍しくありません。

新車で購入するより中古車で購入する方が、同じ予算でも手が届く車種やグレードの幅が広がります。

とにかくコスパ重視で車を選ぶなら中古車に軍配が上がります。

新車がおすすめな人

一方新車がおすすめなのはどうせ購入するならまっさらな車に乗りたいと感じる方や、同じ車種でも最新モデルの車に乗りたいと考える方です。

新車は中古車と比べて割高ですが、一括払いでもローンを組むにしても余裕をもって予算を用意できるなら費用面は問題にならないでしょう。

見た目はもちろん新しければ新しいほど搭載機能も進化しているので、最新の安全システムや便利な機能を求める場合も新車を選ぶ方がいいでしょう。

新車のメリット・デメリット

中古車にはない新車のメリットやデメリットにはどんなことがあるのでしょうか。順番に見ていきましょう。

メリット

まずはメリットからですが、新車には車購入代金以外の維持費の面で中古車よりお得になる場合があります。

好きなカラーやオプションを選べる

新車購入で一番楽しいのは、お店で相談しながら好きなカラーやオプションを選び、自分好みの1台を作り上げることができるところでしょう。

中古車はもう既成の車から選ぶので正規のオプションを加えるのが難しいですが、新車だと外観や内装それにオプションにこだわって発注することもできます。

エコカー減税がある

ハイブリッド車や電気自動車などを購入する場合、エコカー減税により購入時とその次の車検時に自動車税と車両重量税を免除もしくは減額して貰えます

中古車でも1回目の車検より前に購入すれば1度だけエコカー減税を受けられますが、それ以降に購入した場合は対象外になります。

アフターサービスが手厚く、修理の自己負担額が少ない

新車を購入した場合メーカーの保証が通常で3年、長い場合は5年ついています。

保証期間に車に不具合が出た場合は無料で修理してもらえるのでもしもの時にも安心です。

デメリット

新車を選ぶデメリットですが、購入にかかる費用とその後売りに出す場合の値段の落差が気になります。

高価格

やはり中古車と比べると新車の価格はどうしても高くなります。

新品の車が手に入るので決して割高なわけではなく当然といえば当然ですが、新車だと予算が届かないという場合もあるでしょう。

同じ車種の同じグレードで新車と1年落ちの中古車を比べると、やはり中古車の値段は魅力に感じます。

価値が落ちやすい

先ほど1年落ちの中古車だと新車で購入するより50万円以上安くなることが多いといいましたが、ということはもちろん買取価格も新車購入価格から50万円以上落ちることになります。

車の価格は通常少しずつ価値が下がっていますが、新車購入後の最初の年だけが価値が下がる幅が大きくなります。

買ってからすぐ売らないといけない可能性がある場合は中古車の方が購入金額と販売金額の落差が小さくなるかもしれません。

中古車のメリット・デメリット

新車にメリットとデメリットがあるようにもちろん中古車にもメリットとデメリットがあります。内容を見ていきましょう。

メリット

中古車を選ぶメリットは価格だけではありません。新車ではもう手に入らない珍しい車種やカスタムに出会える可能性があります。

低価格

やはり中古車は新車に比べて低価格です。

例えば5年以上経っている車の場合は新品と比べて100〜200万円ほど安くなるため、運転初心者の方でも気兼ねなく乗ることができるでしょう。

もちろん新品同様の中古車をお得に買って大切に乗り続けることもできます。

特にモデルチェンジする直前は年式が新しくても価格が下がる傾向にあるので狙い目でしょう。

希少な車種に出会うこともある

中古車だともう新品では購入できない過去の期間限定車特別仕様車に巡り合うこともあります。

『この車のあの時のモデルが好きだった』という場合も、中古車ならまだ見つかるかもしれません。

思いがけず珍しい車種と出会えるかもしれないわくわく感も中古車ならではの楽しみなのではないでしょうか。

納車までの期間が短い

新車は在庫から出荷されることもありますが注文してから作られることの方が多く、納車まで1〜2か月、人気車種だとそれ以上待たないといけません。

一方中古車の場合は納車前の整備や清掃が終わればすぐに出荷されるため、1ヶ月以内に手元に届くのが一般的です。

すぐに車が必要な場合中古車だと希望の日までに納品してもらえる可能性がありますが、念のため納品前に最低限の整備がされているかどうか確認しておきたいです。

カスタマイズのハードルが低い

中には車の外装を自分好みにとことんカスタマイズしたいという方もいるでしょう。

高額な値段で購入した新車をカスタムするのは気が引けますが、乗り換えの際に売るのを諦める前提で安い中古車を購入すれば心置きなくカスタムを楽しめます。

最近ではファッション目的だけではなく介護のために車を改造する人も増えていますが、中古車だと介護用に改造された車も見つけることができます。

また介護用に改造するために便利で安い中古車を購入する場合もあるでしょう。

デメリット

メリットが多い中古車なのですがやはり新車と比べたときに気になる点もあります。

傷や汚れがある場合がある

新車は外装も内装も汚れや曇りが一つもない状態で納車されますが、中古車の場合は小さな傷や汚れがある場合があります。

事故を起こさなくても普通に載っているだけで細かい傷はできるものなので、これは仕方ありません。

値引きが少ない

中古車の販売金額はもともとぎりぎりまで抑えられていることもあり、値引いてもらえるとしても10万円以下になることが一般的です。

新車の場合はもともと値引きが前提になっていて購入価格の10%を目安に値引いてもらえる可能性があるため、これに比べると不満に感じるかもしれません。

新車と中古車の費用の違い

車を購入すると車両の価格以外にも税金や保険など様々な費用に加え、維持費もかかります。

ただ新車と中古車ではその費用が変わってくるため、購入前に確認しておいてください。

購入費用の違い

車を買い替える際に古い車を売るのが一般的ですが、購入費用と販売価格の差額が小さくなれば小さくなるほどトータルで見た時のコストが低くなります。

そこで新車を買って5年後に売った場合と3年落ちの中古車を買って5年後に売った場合の金額の違いを表にしました。

購入価格 5年後の販売価格 差額
トヨタ プリウスAツーリングセレクション 新車 約317万円 約130万円 187万円
中古(3年落ち) 約197万円 約70万円 128万円
ホンダフィット e:HEV BASIC 新車 約200万円 約50万円 150万円
中古(3年落ち) 約120万円 約30万円 90万円

走行距離や車の状態によって中古車販売価格や買取価格は変わるため一概には言えませんが、市場に出ている中古車の値段を見ると大体このようになります。

表から分かるように、新車より中古車の方がコストパフォーマンスがいいという結果になりました。

保険費用の違い

自動車保険には全てのドライバーに加入が義務付けられている自賠責保険と任意で加入する任意保険がありますが、もしもの事故を考えると両方に加入しておく必要があります。

自賠責保険は法律で保険料が定められていて車の車種や年式に左右されないため、新車でも中古車でも支払う金額は同じです。

ただ任意保険は新車を対象に3年間保険料がお得になる割引を設けている保険会社が多く、新車の方が保険料を節約できます。

また車両保険もより新しい車がより大きな保証を受けられる仕組みです。

自動車税・自動車重量税の違い

自動車にかかる税金に自動車税と自動車重量税があります。

自動車税は毎年度支払う税金なので、新車でも中古車でも購入した次の月から3月までの分を支払う必要ことになります。

排気量によって金額が変わりますが、排気量が同じなら新車でも中古車でも金額は変わりません。

自動車重量税は車検の時に次の車検までの分をまとめて納める仕組みで、新車購入時は3年分まとめて支払います

中古車の場合は購入時に車検が残っているかどうかで対応が変わります。

車検が切れている場合は2年分支払わないといけませんが残っているなら次の車検まで支払う必要がありません。

車検が残っている中古車を選ぶと購入時の自動車重量税は節約できますが、13年以上経過した車は重量税が割り増しになるので注意してください。

また新車でハイブリッド車や電気自動車を選んだ場合、自動車税や自動車重量税に対しエコカー減税が適用されます。

維持費の違い

車にはガソリン代やメンテナンスの費用などの維持費もかかります。

ガソリン代は新車か中古車かよりも燃費がいい車種かどうかの方が重要でしょう。

ガソリン代を節約したいならガソリン1リットル当たりでより長く走れる性能の車種を選んでください。

ただ車の説明書にある燃費はエンジンや部品が完璧な状態で初めて実現できるもので、車が古くなるにつれて徐々にですが燃費は悪くなっていきます。

同じ車種でも中古車より新車の方が若干燃費がいいことは考えられるでしょう。

メンテナンスの費用に関しては保証期間が長い新車の方がお得になります。

中古車選びのポイント

中古車は購入価格と買取価格を比べた時に新車よりお得になるとお伝えしましたが、それはあくまで状態の良い中古車を購入した場合です。

ここでは損をしない中古車選びのポイントを紹介します。

購入前に欲しい中古車の相場を確認する

中古車選びを始める前にまず目当ての車年式を決め相場を確認しておきましょう。

中古車販売店のHPで車を検索すると相場はすぐにわかります。

相場より高すぎる場合はもちろん、安すぎる場合も事故車や修理済み冠水したことがあるなど車の性能に影響するマイナス要素を抱えている可能性があるので気をつけたいです。

状態のいい車を選ぶ

車の外観や内装の傷はわかりやすいですが、車の中のことについてはなかなか素人では判断が難しいです。

ただ購入後のトラブルを避けるには整備状況を確認しておくのが大切です。

できるだけ状態のいい車を選ぶために車の整備記録簿を見て走行距離メンテナンス履歴を確認しておいてください。

年式が新しくても走行距離が長いとエンジンの状態に影響する可能性があります。

また雪が多い地域や山間部など厳しい地域で使われていると車はその分消耗するので、登録地域にも気を付けましょう。

沿岸部で登録されている場合は車の錆びの状態もチェックしてください。

売却時に高値がつく車種を選ぶ

車を買い替える時にそれまで乗っていた車を売って新しい車を購入する費用にあてたいと考えている場合は、売却で高値が付きやすい車種かどうかにも気を付けておきたいです。

すぐに値段が下がる車種もあれば、何年たっても価値が下がらない車種もあります。

長い間人気があって国内需要が見込める車種や、海外からの需要が大きい車種は値段が下がりにくい傾向があります。

例えば、トヨタのランドクルーザーやスズキのジムニーなどは価値が下がりにくいと言われています。

保証があるか確認する

ディーラーの保証はある程度一定ですが、中古車の場合は販売店によって保証期間も補償範囲も様々です。

大抵の中古車販売店は販売前にきちんと車を整備点検していますが、新車より年月が経っている分思わぬ故障や不調が発生することも考えられます。

中古車を購入してすぐに自費で修理しないといけなくなれば、何のためにわざわざ安い中古車を選んだのかわからなくなります。

ある程度補償がしっかりしている業者から買い取る方が安心ですし、トラブルを避けるために補償内容を書類で提示してもらうのも大切です。

まとめ

新車と中古車のどちらがおすすめなのかについて解説してきましたが、どちらにもメリット・デメリットがあり予算や好みによってどちらがいいかは変わります。

車両の代金以外にも車の維持費はかかるので、トータルでどちらがお得かも見ておきたいです。

中古車をよりお得に利用するなら選び方も大切なので、ここで紹介したポイントをぜひ参考にしてください。

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