車検の費用/お支払い

2022年6月28日

車検の見積もりが20万円になる理由とは?安く抑える方法などを紹介

車検はある程度まとまった費用がかかるものですが、見積もりで20万円を超えると流石に高いと感じるでしょう。

ただ車のコンディションによっては車検費用が20万円を超えることもあるので、一概に高いともいえません。

見積もりが20万円にもなると、本当に価格が適正なのかやなんとかもう少し安くできないのかなどを確認しておきたいです。

ここでは車検費用が20万円を超える理由や原因に迫りながら、費用を安く抑えるためにできること等を紹介していきます。

車検費用が20万円にもなる理由

車検の費用が20万円は決してありえない金額ではないですが、ここまで高くなるにはそれなりの原因があります。

特に購入から年数が経った車ほど高くなりがちなのですが、その理由を詳しく見ていきましょう。

走行距離が長い・年式が古い

車検の見積もりが20万円を超えるのは、走行距離が長かったり年式が古い車に多いです。

車検業者のHPなどで目安の車検費用を確認すると、大型車でも10万円以下になっていることが多いです。

ディーラーで車検を受けても車種によって7万円から12万円程度が相場だとされています。

ただこの相場には部品交換の費用は含まれていません。

車の部品は消耗品で、走行距離が長くなると交換しないといけない部品が増えます。

目安となるのが走行距離が100,000kmを超えた頃で、エンジン関係やブレーキ関係などで交換が推奨される部品が沢山あります

車検と同時に全て交換するとなるとその分費用がぐんと上がってしまいます。

部品代もそうですが交換のための工賃も追加でかかるので注意したいです。

また整備面の問題だけではなく、新車登録から13年以降は車検の時に納入する自動車重量税も上がります。

そのため年式が古い車も車検費用が高くなりがちです。

大きな故障がある

車検のための点検で大きな故障が見つかった場合も車検費用が高くなります

エンジンやブレーキに異常があったり、エアコンが丸ごと交換しないといけないほど壊れていたりすれば、この修理代だけで20万円かかることも考えられます。

メーカー保証の期間内なら無料で修理してもらえますが、期間を超えているなら修理代は全て自己負担です。

さらに重大な個所であればあるほど修理が完了するまで時間がかかるでしょう。

もし日常的に車を使っている場合は代車が必要になりますが、全ての車検業者で無料で代車を用意してもらえるわけではありません。

余りにも修理費用が高くなる場合は、修理して車検を通すだけでなく乗り換えるという選択肢も出てきます。

外車・希少な車

外車や希少な車は車検費用が国産車より高くなる傾向があります。

外車は同じサイズの国産車と比べても重量が重いので、自動車重量税が高くなりがちです。

またブレーキパッドなど国産車より早い頻度で交換が必要な部品もあり、車検の際のメンテナンス費用が上がります

外車や希少な車は国内に交換用の部品がないこともありますが、海外から部品を取り寄せるとなると輸送代が加算されさらに部品代が高くなります。

部品取り寄せになった場合車検費用が高くなるだけでなく車検にかかる日数も長くなるので注意したいです。

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車検費用の内訳と相場

車検費用の内訳や相場を知っておくと、20万円の車検費用が高いか妥当か判断しやすくなります。

車検費用は大きく分けて車検基本料金と法定費用で構成されていますが、それぞれどんな費用なのか確認しておきましょう。

車検基本料金

車検基本料金は24ヶ月点検や車検のための整備、検査などにかかる費用です。

業者ごとに大きく金額が異なるのが特徴で、一般的に車検費用の高い安いはこの項目の金額によって決まります。

部品交換費用や修理費用も車検基本料金に入るので、20万円を超える車検の見積もりを渡されたらこの項目の内訳や金額がどうなっているのかまず確認してください。

ディーラーなど点検を入念に行う業者は車検基本料金が高くなりがちです。

法定費用

法定費用は車にかかる税金や保険料で、最終的には国や保険会社に納入されますが車検時に業者に車検基本料金とともに支払います。

法定費用は次の3種類の項目に分けられます。

  • 自賠責保険
  • 自動車重量税
  • 印紙税

自賠責保険料と自動車重量税はどの業者で車検を受けても変わりませんし、印紙税は整備工場の区分によって金額が前後するものの差は少額です。

例えユーザー車検をしたとしても絶対にかかる費用で、法定費用を節約することはできません。

自賠責保険

自賠責保険は法律によって車の所有者に加入することが義務付けられている強制保険です。

自賠責保険料は車検時に次回車検までの2年分支払うことになっていて、普通自動車と軽自動車でわずかに金額が異なります。

24ヶ月間の自賠責保険料

  • 普通車 2万1,550円
  • 軽自動車 2万1,140円

自賠責保険を提供している保険会社は沢山ありますが内容も金額も全く同じなので、車検業者が提携している会社とそのまま契約することになるでしょう。

自動車重量税

自動車重量税は車にかかる税金の一つです。

車検時に2年分を支払うことになっていて、車の重量が0.5t上がるごとに金額が上がります

先程13年目の車は自動車重量税が高くなると言いましたが、18年目になるタイミングでさらに高くなります。

現在、環境性能の高い車の自動車重量税を免税や減税するエコカー減税が行われています。

基準を満たしたエコカーは新車購入時と1回目の車検時にかかる自動車重量税の負担を減らすことができます

印紙税

車検時や車検証の発行に手数料がかかりますが、現金ではなく印紙や証紙で支払います。

印紙は車検業者が用意してくれますが、その分の金額を支払わないといけません。

普通自動車か軽自動車かや、車検を受けるのが指定工場か認証工場かによって微妙に金額が変わります。

印紙代

証紙代

合計

指定工場

普通車

1,200円

0円

1,200円

軽自動車

1,100円

0円

1,100円

認証工場

3ナンバー

400円

1,300円

1,700円

その他普通車

400円

1,400円

1,800円

軽自動車

1,400円

0円

1,400円

 

車検費用の相場

車検費用の相場はどれくらいなのでしょうか。車検専門店の車検館の料金表をもとに紹介します。

車種

法定費用

車両基本料

総合計

軽自動車

28,130円

18,700円

46,830円

車両重量~1.0t

38,210円

20,900円

59,110円

車両重量~1.5t

46,410円

23,100円

69,510円

車両重量~2.0t

54,610円

25,300円

79,910円

車両基本料金は車種によって18,700円から25,300円となっています。

もし車検に通すための部品交換や修理が必要な場合、上記費用にその分の費用が追加でかかります。

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車検費用を安く抑えるためには

部品交換や大きな修理があると車検費用が上がるのは仕方ない面もありますが、それでも車検を受ける業者を変えることで金額を下げられるかもしれません。

20万円を超える車検の見積もりを渡されたときの対処法はこちらです。

複数社の見積もりを比較する

車検を受けられる業者にはディーラー、車検専門店、ガソリンスタンドなどがあり、どこに依頼するかで車検基本料金や部品代金が大きく変わります。

例えばディーラーは点検項目が多いので元々車検基本料金が他業者に比べて高いですが、交換する部品に純正品を使うため部品代や修理費用も上がります。

部品代が車検費用を押し上げているケースだと、中古品や市販品を使ってくれる車検専門店やガソリンスタンドに頼むことで費用を抑えることができるかもしれません。

また20万円の車検費用が適切かどうか判断するには複数の車検業者から合い見積もりをとって金額を見比べるのが一番わかりやすいです。

いつも同じところに車検を頼んでいる場合なども、一度他業者に見積もりを依頼してみてください。

定期的にメンテナンスを行う

車検の時にまとめて部品交換する方は多いですが、もちろんそれ以外の時にも交換できます。

定期的にメンテナンスを行いこまめに部品交換しておくと、車検時にかかる負担を分散して軽減できます。

特に走行距離が50,000kmと100,000km前後になったら積極的に点検整備を行い、交換すべき部品は早めに交換しておきたいです。

まめにメンテナンスをしておくと車の不具合が早めに見つかり、部品の劣化や大きな故障を防げる可能性もあります。車に長く安全に乗るためには日ごろのメンテナンスがとても重要です。

車を買い換える

購入から10年を超えた車で20万円以上の車検見積もりを提示されたなら、車検はせずに買い替えることも検討したいです。

部品交換や修理に大金を支払うなら、買い替えてしまった方がお得になるかもしれません。

特に13年目以降は車検費用だけでなく自動車重量税や自動車税も上がるので、維持費も上がってしまいます。

古い車だと車の買取価格が下がってしまっていますが、値段がつくこともあります。

また性能の高い新しい車に乗り換える方が安全面でもメリットがあるでしょう。

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まとめ

走行距離が長かったり年式が古かったりする車は、交換する部品が多くなることで車検費用が20万円を超えることもあります。

余りに費用が高い場合は買い替えも視野に入れるようにしたいです。

ただ車検基本料金が安く正規品以外の部品も使える車検専門店で車検を受けることで、ディーラーと比べて車検費用を抑えられるかもしれません。

20万円の車検見積もりを受け取った場合は、積極的に合い見積もりをとって費用を比較するようにしてください。

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