書類/手続き

2024年8月23日

車検証の再発行方法とは?手続の流れから費用/期間について

もし車検証を紛失してしまった場合は、どのような対応を取るべきなのでしょうか?

無事見つかれば良いのですが、どこを探してもない場合は再発行となります。 車検証は普段運転をする際や、車検更新の際に必要となりますので、紛失した場合は再発行をしなければなりません。

そこで、今回は車検証をなくした場合の再発行の手続き方法や、かかる時間について解説していきます。

車検証紛失・不所持のリスク

まず、はじめに車検証を紛失もしくは不所持のリスクについて見ていきましょう。 車検証の紛失や、不所持は法律違反になることもあるので、まずは落ち着いて危険性を把握することが大事です。

法律違反に該当する

車検証不備のまま運転をすると、最悪の場合、6ヵ月以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられる可能性があります。

そのため、車検証の紛失をそこまで甘くみてはいけません。法律違反となるのは以下の道路運送車両法に基づきます。

道路運送車両法(昭和二十六年法律第百八十五号)(抄) (自動車検査証の備付け等) 第六十六条 自動車は、自動車検査証を備え付け、かつ、国土交通省令で定めるところにより検査標章を表示しなければ、運行の用に供してはならない。 (不正使用等の禁止) 第九十八条 何人も、行使の目的をもつて、自動車登録番号標、臨時運行許可番号標、回送運行許可番号標、臨時検査合格標章、検査標章若しくは保安基準適合標章を偽造し、若しくは変造し、又は偽造若しくは変造に係るこれらの物を使用してはならない。

参考:https://www.mlit.go.jp/common/001068948.pdf このように、法律にもきちんと明記されているように、車検証は自動車の運転に必要不可欠なものとなります。

車検更新時や登録抹消時に必要

また、車検証は車検更新時や登録抹消時に必要になってくるものです。車検時には、車両の状態が車検証記載通りであるかの確認が行われます。車検に必要な書類の1つなので必ず用意しておかなければなりません。

登録抹消時も同様ですので、いざという時に「車検証が見つからない、、」だと焦るので、車検証の保管場所は決めておくと良いでしょう。

車検再発行にかかる費用・期間

それでは次に、車検を再発行する際にかかる費用や期間について見ていきましょう。

再発行にかかる費用

車検証の再発行にかかる費用は、基本的には印紙代の300円のみとなるので、意外と安いという感想を持つ人が多いのではないでしょうか?

たった300円で再発行が可能なため、紛失した際は慌てることなく、冷静に対応をするようにしましょう。

ただし、再発行の手続きを店舗に依頼する場合は追加で金額がかかってきます。車検証再発行手続きとして10,000円以上とるディーラーもいるので、十分注意が必要です。

再発行にかかる期間

車検証の再発行となると手続き等で時間がかかるイメージですが、実は当日発行・当日受け取りが可能です。現地受け取りができない場合は上記で触れたようにディーラーに代行してもらうこともできます。

車検証再発行の方法・手続き

では、車検証再発行の具体的な方法や手続きについて見てみましょう。これがわかっていれば現地に持って行くものを忘れることもなく、スムーズな手続きが可能となります。

自分で車検証を再発行する場合

自分で車検証を再発行する場合には、申請に必要な書類をそろえておきましょう。費用も300円と非常に安いので、時間があるならこちらの方法をおすすめします。

申請に必要な書類

「車検と車の手続き案内センター」によれば、車検証の再発行に必要な書類は以下の6つになります。

  1. 使用者の委任状使用者の認印の押印があるもの
  2. 検証汚損したものが残っている場合
  3. 理由書使用者の認印の押印があるもの
  4. 申請者の身分証明書
  5. 手数料納付書
  6. 申請書(第3号様式)

郵送は不可ですので、忘れ物がないか入念にチェックしてから再発行に向かいましょう。

手続き方法

手続きは、バイクや普通自動車の場合運輸支局や自動車検査登録事務所に申請しに行くことになります。

軽自動車の場合は軽自動車検査協会に行きましょう。これらはナンバープレートを管理している場所です。そこで車検証の再発行をお願いし、必要書類を提出します。

代行業者に依頼する方法

では、自分ではなくディーラーなどの代行業者に依頼する時にはどのような流れになるのでしょうか。

申請に必要な書類

自身が車検証の再発行を行う時と異なり、代行業者に頼む場合は必要書類が3つと半分の量になります。以下が用意すべきものです。

  1. 使用者の委任状使用者の認印の押印があるもの
  2. 車検証汚損したものが残っている場合
  3. 理由書使用者の認印の押印があるもの

依頼方法

代行を依頼する場所は居住エリア内の運輸支局や、車検業者、行政書士などとなります。運輸支局の場合は公的機関であるため、土日祝は休みであることに注意しましょう。

どこも、「車検証の再発行をお願いします」と言えば対応してくれます。

再発行理由書の書き方・記入例

車検証の再発行をする際には、再発行理由書が必要です。この時、どのように書くのが無難なのでしょうか。記入例を見て参考にしてみましょう。

理由書の記入項目

理由書は意外と小さく、書くのにそこまで手間はかかりません。記入項目は以下になります。

  1. 自動車登録番号または車両番号
  2. 車台番号
  3. 理由書提出の事由

盗難の場合は盗難等年月日、届出警察署名、盗難・遺失等にあった場所や状況などを書きます。

理由書の記入方法と記入例

理由書はダウンロードをし、黒のボールペンなど消えないもので記入します。もし盗難ではなく自分の管理不足によりなくしたのであれば、記入例は以下のようになります。

「車内に保管していたと思っていたのですが、管理不足のために紛失してしまいました。」 書くところはさほど多くないのでこれくらいで大丈夫です。

理由書のダウンロード

理由書のダウンロードはこちら「理由書のダウンロード」から可能です。 A4用紙が必要になるので用意しておきましょう。事前に家で書いておけば、再発行先であたふたせずに済みます。

車検証シールの再発行は可能?

ここまでは、車検証そのものの再発行について見てきましたが、車検証シールの再発行は可能なのでしょうか。

答えは可能です。

公道を走るためには適切なタイミングで車検を受けなければなりませんし、そのためには車検シールを車に貼り付ける必要があります。

ですから、車検証と同じく車検証シールもなくしたら早めに再発行手続をする必要があります。 車検証シールを貼らずに公道を走ることはそれだけで法律違反となります。

その再発行手続きを行うためには、必要書類を持参して運輸支局などに行かなくてはなりません。この際は、車検証シールが貼られていない車は運転できないので公共交通機関などで向かいましょう。

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まとめ

車検証をなくすと、再発行の仕方を知らない場合ちょっとパニックになってしまいますよね。 しかし、自分で再発行をすれば費用はたったの300円、即日発行されると知っていれば安心です。

代行業者に頼むこともできるので、忙しい人はぜひ利用してみてくださいね。書類への記入は面倒に思うかもしれませんが、1枚の用紙に管理不足で紛失したと一言書けば大丈夫なのでここもさほどハードルが高いわけではありません。

車を運転するならなくてはならないものなので、まずはなくさないよう普段から管理する場所を決めておきましょう。

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