車検の種類

2025年7月28日

車検を通すだけとは?検査項目や費用、メリット・デメリットを解説

車検は新車の場合、初回車検が3年目に行なわれます。

それ以降は2年ごとに行なわれますが、まとまった費用がかかります。

  • 車検は最低限の点検だけしてもらって費用を安く抑えられればいいのに
  • 「通すだけの車検」って聞いたことはあるけど何だろう?

そんな悩みや疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに家計の出費を抑えるためにも、低価格の車検があればとても便利です。

そこで当記事では「通すだけ」の車検の概要やメリット・デメリット、向いている車・向いていない車について解説します。

「車検を通すだけ」はどういう意味?

通すだけの車検とは、法律で定められた保安基準を満たすための必要最低限の点検と検査のみを行い、整備・修理を一切行わない車検のことです。 費用は業者によって異なりますが、一般的な車検に比べてかなり安価に抑えられます。 これは、整備費用がかからないためです。

車検を通すだけなので、交換時期が近い部品や軽微な不具合があっても、車検には合格します。 メリットとしては、費用が抑えられる、余計な整備をされないという点があります。

一方デメリットとしては、車検は通ってもその後の安全性が保証されない、後々故障した場合、結果的に費用がかさむ可能性があるという点が挙げられます。

車検を通すだけの費用相場

車検を通すだけの場合、一般的な車検に比べて費用が大幅に抑えられます。 その費用相場は、業者や車種によっても異なりますが、軽自動車で2万円〜4万円程度、普通自動車で3万円〜5万円程度が目安となります。 一般的な車検費用が7万円〜10万円程度であることを考えると、かなり安価と言えるでしょう。

車検を通すだけの費用が安い理由は、整備費用が含まれていないためです。 あくまで保安基準を満たすための必要最低限の点検と検査のみを行うため、部品交換や修理などの費用は発生しません。

ただし、業者によっては法定費用に加えて、基本点検料や検査料などの名目で数千円〜1万円程度の費用が別途かかる場合があります。 事前に見積もりを取り、総額を確認しておくことが重要です。

また、業者によって価格設定が大きく異なる場合もあります。 ディーラーは整備工場を併設しているため、通すだけの車検であっても比較的費用が高くなる傾向があります。

一方、車検専門店ガソリンスタンドなどは、低価格を売りにしている場合が多く、ディーラーよりも安く車検を通せる可能性が高いです。 複数の業者に見積もりを依頼し、価格やサービス内容を比較検討することで、よりお得に車検を受けることができるでしょう。

通すだけの車検の検査項目

では、通すだけの車検の検査項目にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは車の外観や内観、下回りについてそれぞれ具体的に解説していきます。

車の外観、内部に関して

  • ワイパーの動作チェック
  • ヘッドライトの光軸点検等
  • ヘッドライトやウインカーの割れ、球切れや損傷のチェック、点灯色のチェック
  • ハンドルの状態やホーンの作動チェック
  • スピードメーターの点検
  • 最低地上高
  • ボディーの破損等

車の外観や内観に関しては上記項目の安全性が確認されなければ、車検に通すことができなくなってしまいます。

車の下回りに関して

  • オイル漏れ
  • タイヤのはみ出しや残り溝の点検
  • ボルトの締め付けやホイールナットの点検等
  • ブレーキ(前後のブレーキやパーキングブレーキ)の点検
  • ブーツの破れなどの足回り部品のチェック
  • マフラーの騒音、排ガスの点検など

車の下回りに関しても上記項目に安全上の不具合が発見されてしまった場合、車検に通すことができなくなり、不具合箇所は修理や整備を行なう必要があります。

通すだけの車検のメリット・デメリット

では、通すだけの車検にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

具体的に解説していきます。

通すだけの車検のメリット

通すだけの車検のメリットには主に次の2つが挙げられます。

●費用がかなり安くなる

車検業者によって多少の違いはありますが通すだけの車検の場合、基本点検料と検査費用だけなのでかなり安くなります。

低価格を優先するのであればディーラーではなく、安価が強みの車検業者の方がよいでしょう。

通すだけの車検のデメリット

通すだけの車検のデメリットには主に次の2つが挙げられます。

こちらも一つひとつ具体的に解説していきます。

●安全性の保証がない

車検を通すための基本点検以外のことはしないため、車検後の安全性は保証されません

安全上の観点からは交換や修理が必要なパーツがあったとしても、整備しなくても車検が通るものであればそのままにされてしまうからです。

●費用が高くなる可能性も

車検のみで考えれば通すだけの車検は、前述の通りかなり安くなります。

しかしその後、部品交換しなくてはならない箇所が見つかればかえって費用が高くなる可能性もあります。

車検を通すだけに向いている人・向いていない人

では通すだけの車検が向いているかの判断基準にはどのようなことが挙げられるのでしょうか? 向いているケースと向いていないケースに分けて、それぞれ解説していきます。

通すだけの車検に向いているケース

通すだけの車検に向いているケースとして主に次の3つが挙げられます。

●車検後に別で修理する予定がある

「車に何かしらの不具合があり修理は必要であるものの、車検の合否には直接関係しないため車検後に修理を予定している

このような場合は車検時にすべてを修理する必要はないため、通すだけの車検に向いているといえます。

●自分で車のメンテナンスができる

車が好きで普段から自分で車両メンテナンスしている人で、車検時に業者に修理を依頼せず自分で行なえる場合は通すだけの車検で十分でしょう。

●車が新しい

車が新しくそれほど走行距離もない場合は修理箇所があるとは考えにくいため、通すだけの車検でもよいでしょう。

通すだけの車検に向いていないケース

通すだけの車検に向いていないケースとして主に次の3つが挙げられます。

●車の知識がなく定期的にメンテナンスを行なっていない

通すだけの車検の場合は日頃から定期的にメンテナンスを行なっていないと、車検後の車の不具合にかえって費用がかかってしまいます。

そのため車の知識がなく、メンテナンスを行なえない人は通すだけの車検はやめた方がよいでしょう。

●費用や時間がかかってもよい

あくまで安全性を優先し車検にはそれに必要な費用や時間が伴うものと割り切って考えている人や金銭的に余裕がある人には通すだけの車検は向いていないでしょう。

●車が古く、走行距離が多い

例えば新車登録から10年以上経ち走行距離も15万kmを超える車の場合は、いつ部品の故障やトラブルがあってもおかしくありません。

車検の合否に直接関係ない部品であっても、その後の安心安全が保てない可能性がある場合は通すだけの車検ではなくディーラー車検を利用した方がよいでしょう。

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まとめ

通すだけの車検とは基本点検と検査費用だけで行なう車検のことです。

費用が安く無駄な整備が行なわれないといったメリットがありますが、一方で安全性の保証がなく、車検後かえって部品交換や修理など必要が高くなる可能性があるといったデメリットもあります。

通すだけの車検は車検後に別の修理予定がある場合や自分でメンテナンスできる人には向いています。

ただ、車の知識がない人や費用がかかってもよいという人、車が古く走行距離も多い場合は向いていないといえます。

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