車検切れ

2021年4月30日

損しない!車検切れの車の保管方法とは?再車検の方法も解説

車を所有する際に気になる、車検の有効期限。もしも車検切れになってしまったら、どうなるのでしょうか?しばらく運転する予定はないけれど、思い入れがあって手放せない車を持っている場合、車検をどうすればいいのでしょうか? この記事では、車検切れの車を保管する時に気をつけたい事柄や、車検切れした車で車検を受ける場合の手順を解説。車検の切れた車を持っている人が注意したい点を紹介します。

車検が切れたらどうなる?

所有している車の車検が切れてしまっても、駐車場や車庫に保管しているだけなら違法ではありません。しかし、車検が切れた車で公道を走行すると、道路運送車両法違反となります。

車検切れの罰則内容

車検切れの車で公道を走り、道路運送車両法違反になると、違反点数6点が課せられます。前歴がない人でも、違反点数が6点を超えると30日間運転停止です。前歴がある場合は、さらに重い罰則となります。加えて刑事処分となった場合、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金刑が科せられます。 また車検が切れている車は定期的な点検整備ができておらず、重大な事故を引き起こすリスクもあるでしょう。バレなければ問題ない、と軽い気持ちで車検切れ車両を走らせた結果、取り返しのつかない事故を起こす可能性もあるのです。

車検切れの確認方法

車検の有効期限は、車検証か車検シールに記載されている日付で確認できます。車検証(自動車検査証)は車を運転する際、携帯する義務がある書類で、ダッシュボードなどに入れていることが多いでしょう。車検証には車両の登録番号や所有者名などと共に、車検の満了日が記載されています。 車両のフロントガラスに貼り付ける車検シール(車検標章)にも、車検の有効期限が記載されています。ただし車の外側から見える、車検シールのオモテ面には年・月の表記しかなく、有効期限がその月の1日までなのか、30日までなのかわかりません。車内側から見えるシールのウラ面には、日付まで入っています。

車検切れを放置すると年間10万円損をする?

車を保管しているだけならば、車検を通す必要がないので、点検整備費をはじめとする車検費用は不要です。自動車重量税や自賠責保険料も、支払う必要はありません。 しかし、排気量に応じて課税される自動車税は、車検切れの車であっても、納税義務が発生します。毎年4月1日時点で車を所有している人は、納税通知書が5月上旬を目処に届くので、期限内に収めなければなりません。車検切れだからといって免除はなく、支払わなかった場合、滞納や脱税とみなされる恐れもあります。 自動車税は軽自動車の場合10,800円、排気量1,000以下の小型車で25,000円、排気量2,000以下の普通乗用車で36,000円です。排気量が多い年代物の車は、さらに高額になるでしょう。 そして、車の保管には、駐車場代も必要です。駐車場代の相場は地域によって違いますが、都心の月極駐車場は1か月あたり数万円することもあります。駐車場代が高額でない地域でも、月に数千円はかかるので、年間5~6万が駐車場代として必要です。

自動車税と駐車場代を合わせると、毎年10万円近くの支出となってしまいます。

車検切れの車を損せずに保管する方法とは?

運輸局で車を抹消登録すると、自動車税が不要になります。抹消登録の際は、下記の書類等を用意し運輸局で手続きをしましょう。

  • 自動車検査証
  • 前後のナンバープレート
  • 申請書類(様式はインターネットからダウンロード可能)
  • 手数料納付書(窓口に用意されている場合がある)
  • 3か月以内に発行された所有者の印鑑証明書
  • 所有者の実印
  • 所有者の実印が押印された委任状(代理人が手続きの場合)

また抹消登録には「永久抹消」と「一時抹消」があります。

1.永久抹消登録をする

永久抹消登録をし、車のナンバープレートを返却すると、その車両は課税されなくなります。 ただし、一度永久抹消の登録をした車は二度と公道が走れず、抹消登録の取り消しはできません。不要な車を廃棄する、または車以外の用途(オブジェとして飾るなど)とする場合に取る手段です。 この申請の際「解体にかかる移動報告番号および解体報告日」を記載した書類も必要ですが、廃車せずに手元に置きたい場合、解体日が存在しません。その場合、使用用途などを記載した申立書を提出することになります。

2.一時抹消登録をする

一時抹消登録ならば、後日、中古新規登録で車の再登録をすれば、再びその車で公道を走れます。

  • 海外赴任で数年車を使用しないが、帰国後に手持ちの車に乗りたい
  • しばらく運転する予定はないが、今後車が必要なとき、どうしても乗りたい車を持っている

といった場合は、一時抹消しておくほうが良いでしょう。 再登録の際は、一時抹消登録の際に交付される「登録識別情報等通知書」の他、下記の書類を用意して運輸局で手続きします。

  • 自賠責保険証明書
  • 3か月以内に発行された印鑑登録証明
  • 所有者の実印
  • 所有者の実印が押印された委任状(代理人が手続きの場合)
  • 1か月以内に発行された車庫証明書
  • 定期点検整備記録簿

車検切れの車で車検を受けるには?

車検切れの車で公道を走れるようにするには、車検を受ける必要があります。しかし車検切れの車は公道を自走できません。 車検切れの車で車検を受けるには、どうすれば良いでしょうか。

仮ナンバーを発行する

市町村役場で仮ナンバー発行すると、一時的に公道を自走できます。下記の書類等を用意し、運行ルートが含まれる市町村役場で発行手続きを取りましょう。

  • 運転免許証
  • 自賠責保険証の原本
  • 車の確認書類(期限切れの車検証でもよい)

手続きすると即日、仮ナンバーが発行されます。発行された仮ナンバーを車に取り付けて、車検を受けましょう。 ただしこれは一時的に走行するための手続きであり、仮ナンバーの有効期限は3日~5日ほどです。使用後、仮ナンバーは使用後に返却する必要があり、申請したルートしか走行できません。 また仮ナンバーの交付時と返却時の2回、役所に行く必要があり、時間をとるのが難しい人は手間を感じるでしょう。

出張車検を利用する

仮ナンバーの発行は、委任状を用意すれば代理人でも可能です。車検専門店では仮ナンバーの発行手続きも代行し、車検対応する、出張車検を行っている場合があります。引き取った車の点検・整備を行い、車検に合格したあと車を返却してくれるので、手続きの手間を省けます。

まとめ

車検切れの車を所持・保管するだけならば違法ではありませんが、自動車税や駐車場代の負担が発生します。自動車税を納付しなくて済むようにするには、車の抹消登録が必要です。抹消登録には永久抹消と一時抹消があり、一時抹消なら再度手続きすれば同じ車を使えるようになります。 また車検切れの車をもう一度運転するには、改めて車検を受ける必要があります。 その場合、仮ナンバーを発行して車検場まで車を移動するか、出張車検を利用することになるでしょう。 車検専門店の「車検館」は最短45分で終わる当日車検です。急に車検更新が必要なったという場合でも、当日に乗って帰れるので、ぜひお気軽にご利用ください。

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