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2022年1月7日

自動車保険の選び方のコツ!補償内容や安くするポイントも紹介

車を運転している限り、たとえどれだけ気を付けていたとしても常に事故のリスクが付いて回ります。

万が一の事故に備えるためにほとんどのドライバーが自賠責保険だけでなく任意の自動車保険にも加入しています。

ただ初めて自動車保険を選ぶ際は、保険会社も補償内容もかなりたくさんのバリエーションがあることに驚いてしまうでしょう。

また補償の内容やどんな特約が必要なのかもわかりにくいです。

そこでこの記事では自動車保険の選び方のコツや保障や特約の内容、それに保険料を抑えるポイントなどを紹介していきます。

自動車保険の選び方のポイント

それでは早速自動車保険の選び方のポイントを見ていくことにしましょう。

保険会社の選び方や必要な補償と特約を見極めるのが大切です。

保険会社の選び方

保険会社には代理店型とダイレクト型の2種類があります。それぞれの特徴を抑えておきましょう。

代理店型のメリット

代理店型は保険会社の代理店経由で申し込むタイプの自動車保険です。

1つの保険会社の保険を専門に扱っている業者と沢山の保険会社の保険から比較検討できるタイプの代理店があります。

代理店型の保険会社では、営業マンやスタッフと対面で話しをしながら選ぶことができます。

保険の補償内容や特約はわかりにくいことも多く、疑問点を逐一その場で質問しながら必要な補償を決められるのがメリットでしょう。

またロードサービスなど代理店独自の補償を特典としてつけてくれることがある点も注目です。

ダイレクト型のメリット

ダイレクト型は保険会社のHP等から自分で直接見積もりを取り申し込むタイプの自動車保険です。

保険会社は代理店を持たないことで経費を削減できる分、保険を安く提供してくれています

保険料を少しでも安く抑えたい場合はダイレクト型を検討してみてください。

ダイレクト型の保険を選ぶ場合基本的に補償内容などについて自分で調べることになります。

マイペースにじっくり情報収集するのが好きな方や、営業時間内に代理店に話を聞きに行く暇がない方にとって、ネットだけで手続きできる点はメリットでしょう。

補償内容の選び方

自動車保険の補償には必ず必要なものと、状況や条件によりつけるかつけないか選択できるものがあります。

対人賠償保険

自動車保険に必ず付帯している補償の一つが対人賠償保険です。

対人賠償保険は交通事故で相手を死亡させたり怪我をさせたりした時のための補償です。

事故相手と自分の車に乗っていた他人が補償対象で、自分と自分の家族への補償は含まれないので注意してください。

自賠責保険にも対人補償がありますが怪我をさせた場合の補償上限が120万円死亡事故の上限が3,000万円後遺症が残った場合の上限が4,000万円と決まっています。

一見これだけでも十分に思うかもしれませんが、人身事故の場合賠償金額が億を超えることも珍しくありません。

自動車保険の対人賠償保険は自賠責保険の補償範囲を超えた分の賠償金額を補償してくれます。

補償金額の上限を設けることもできますが対人賠償保険は無制限にしておくのが一般的です。

例えば上限を1億円にする場合と無制限にする場合ではそもそも保険料に大きな違いがないので、できる限り無制限を選ぶようにしましょう。

対物賠償保険

対物賠償保険も自動車保険に必ず含まれる補償で、事故により損害を与えた他人の財産が対象です。

対車の事故だけではなく、車でぶつかった住居や店舗さらに電柱などの公共物の賠償にも対物賠償保険が使えます。

対物賠償も自賠責保険に含まれますが、対人賠償保険と同じく上限の額が決まっていて十分とは言えません。

店舗や線路それに道路などに損害を与えた場合、使えない間の営業損害も賠償額に加わるため賠償額が億を超えることがあります。

対物賠償保険も対人賠償保険と同じように補償額は無制限にしておくべきでしょう。

搭乗者傷害保険と人身傷害保険は両方とも必要?

先ほど対人賠償保険では運転している本人と家族は補償対象外といいました。

搭乗者傷害保険と人身傷害保険は対人賠償保険で守られない自分と家族が死傷した場合に支払われる保険です。

搭乗者傷害保険は事故で自分や家族が死傷した際に、既定の金額をすぐに支給してもらえます。

すぐに支払ってもらえるのは嬉しいですが、治療費が規定の金額を超えてしまうことも考えられるでしょう。

一方人身傷害保険は後払いになるものの、自分や家族の治療にかかった費用を全額過失の有無に関係なく支払ってもらえます。

また自分の車に乗っている時だけ補償してもらえるプランと車の外で起こった交通事故にも適用されるプランを選ぶことも可能です。

安心して車を運転するためには運転している本人と家族に対する補償も付けておくべきでしょう。

ただ搭乗者傷害保険と人身傷害保険は両方必要なのかどうかは意見が分かれます。

この2つは補償対象者は同じでも補償方法が変わるため両方つけておいても問題ありません。

ただ保険料を抑えたい場合は治療費を全額もらえる人身傷害保険だけかけておくといいでしょう。

自損事故保険

自損事故保険も車を運転している本人とその家族が死傷した場合の保険です。

搭乗者傷害保険と人身傷害保険と違うのは、自損事故保険では単独の自損事故だけが補償され相手がある事故を起こした場合は補償されない点でしょう。

自損事故保険は人身傷害保険ができる前に使われていた保険で、自損事故保険の補償範囲をより広げた人身傷害保険をかけている場合は特に必要ありません。

保険会社によって人身傷害保険の扱いは、自動付帯されていたり、人身傷害保険に入らない場合に選択できたり、取り扱いされていなかったりと様々です。

無保険車傷害保険

無保険車傷害保険をかけておくと、事故の相手から本来支払われるはずの補償が受けられない場合に自分の自動車保険から補償してもらえます。

後遺症が残ったり死亡したりした時が対象で、自動車保険に自動付帯されていることも多いです。

具体的にどんな場合に補償されるかというと、まず名前の通り事故の相手が自動車保険に未加入だった場合です。

さらに事故相手が他人の車を運転していてその車に掛けられている自動車保険の対象者や対象年齢に合わない場合があります。

このような保険金が支払われないケースや相手がわからない事故の場合にも補償してもらえるので安心でしょう。

車両保険

車両保険は自分の車の修理費用や買い替え費用を補償してもらえる保険です。

車両保険は事故だけでなく落書きなどのいたずらや盗難それに台風などの天災にまで広く適用されます。

事故については車同士の事故だけでなく当て逃げや単独事故も補償してもらえる一般型と、車同士の事故しか補償してもらえないエコノミー型があります。

自分の車を守るための車両保険はあった方が安心な気もしますが、かけると一気に保険料が上がるのがデメリットでもあります。

また補償の上限は車の状態に合わせて保険会社が設定するので、必ず修理費用全額を補償してもらえるわけではありません。

特に年式の古い車の場合補償してもらえる金額は少なくなってしまうでしょう。

そのため車の修理費や買い替え費用を貯蓄から捻出できる場合はかけない選択をする方も多いです。

ただローンで車を購入した場合日常生活で絶対車が必要なのにもかかわらず修理費用をすぐに出せるほど貯蓄がない場合もあるでしょう。

そのようなケースでは、車両保険をかけておくメリットが大きいと言えます。

特約の選び方

自動車保険を自分に合うようにデザインする上で、特約選びが重要です。

特約とは

特約は自動車保険に追加でつけるオプションのようなものです。

対人賠償保険や対物賠償保険それに人身傷害保険など運転している本人への補償や車両保険は必要度が高い基本補償ですが、オプションは人によって必要かどうかが大きく変わります。

自動車保険によくある特約はこちらです。

特約の種類 内容
他車運転特約 他人の車で事故を起こした時も自分の車の自動車保険が使える
弁護士費用特約 保険会社が示談できないケースで弁護士費用を負担してもらえる
ファミリーバイク特約 被保険者が125cc以下のバイクで起こした事故の補償
対物差額修理費用補助特約 事故相手の車の修理費用が車の評価額以上でも修理費用を補償できる特約
個人賠償責任特約 日常生活の中で賠償責任を負った場合の補償

特約はあれば便利ですがつければつけるほど保険料が上がってしまうため、本当に必要なものをしっかり見極めてください。

事故対応で選ぶ

自動車保険を使う時は事故があった時です。事故を起こすと保険会社に電話をし、示談などの事故対応をしてもらうことになります。

当然事故対応がしっかりした保険会社を選びたいと思うのが自然でしょう。

ただ代理店型の保険でもダイレクト型の保険でも事故対応に大きな違いはありません

代理店型の場合は近場であれば代理店の担当者が事故現場に来てくれることもあります。

しかし代理店の担当者は必ずしも現場に来てくれるわけでもなく、事故現場で保険会社の担当者ができることはほとんど何もありません。

ロードサービスで選ぶ

ロードサービスは今やほとんどの自動車保険に付帯していますが、保険会社によって内容が変わります。

事故やトラブルの時のレッカーやガス欠などの対応は、できるだけ手厚い方がいいでしょう。

各保険会社のロードサービスを比較する上で見ておきたいポイントをまとめました。

レッカーが無料の距離 現場から整備工場までのレッカー移動で何kmまで無料で対応してもらえるか
宿泊費や帰宅費 事故で車が動かなくなった時の宿泊費や帰宅費の上限(一人当たり)
ガス欠の場合の対応 ガス欠の場合ガソリン代が無料になるかどうか

値段を抑えるためのポイント

自動車保険の料金をできるだけ抑えたいなら運転者限定特約を利用しましょう。補償内容を見直し重複を避けるのも大切です。

運転者限定特約を利用する

先ほど特約を付けると自動車保険料が上がると言いましたが、逆に保険料を下げられる特約もあります。運転者限定特約がそうなのですが、車を運転する人を『記名被保険者だけ』や『記名被保険者とその配偶者だけ』のように限定することで保険料を抑えられます。

また20歳以上や30歳以上など運転する人の年齢を決めることでも、保険料が安くなります。ただ運転者限定特約で指定されている人以外や年齢制限に当てはまらない人が運転して事故を起こすと保険がおりないので注意してください。子供が運転するようになった場合などは、運転者限定特約を見直しましょう。

補償内容の重複に注意する

家族観で例えば妻と夫が別々に自動車保険に加入していたり、自動車保険以外にも火災保険や生命保険に加入していることも多いでしょう。

その場合複数の保険で補償内容が重複していることもあります。

保険料を抑えるためには重複している余分な保険や特約を見直しましょう

例えば夫婦で別々に自動車保険をかけている場合、どちらかが自分の車以外の事故にも適用できる人身傷害保険に加入しているならもう一方の保険で人身傷害保険に加入する必要性は低いです。

これ以外にも本人と家族両方を補償してくれる特約は、1つかけておけばそれで足りるでしょう。

個人賠償責任特約は自動車保険以外にも火災保険などに含まれている可能性があるので、重複していないかどうか確認しておいてください。

まとめ

今回は自動車保険の選び方のコツやポイントについて詳しく説明してきました。

自動車保険は種類も多く補償内容には見慣れない言葉も多いため難しく感じるかもしれませんが、必要な補償と特約を見極めれば自分に必要な保険が見えてきます。

代理店型にするかダイレクト型にするか決めるだけでも選択肢は絞れるので、そこからいくつかの保険会社を見比べながら自分にピッタリな保険を見つけてください。

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