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2022年6月29日

車の買い替えで得する時期とは?無駄な費用を払わないためのポイント

車は高い買い物であり、車を購入するために取るべき手続きもたくさんあるため、買い替えは簡単に済むものではありません。

そして

  • 「まだ乗れそうな気がして買い替えを迷ってしまう」
  • 「買い替えってどんなタイミングで行えばよいのだろう?」

そんな不安や疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに買い替え時期をしっかり判断しなければ余計な費用がかかってしまい、大きな損をしてしまう危険もあるのです。

そこで当記事では車の買い替えがもったいないケースや買い換えた方がいいケースなどを解説します。

車の買い替えがもったいないケース

車を長期間に渡り乗り続けるためには、メンテナンス費用や維持費がかかります。

しかし車の買い替えにもやはり、多くのお金がかかります。車の買い替えがもったいないケースとはどのような場合なのでしょうか?

具体的に解説します。

車検直後に買い替える

新車購入から3年後、さらにその後は2年ごとに車検は受けなければなりません。

車の車種やグレードまた車検業者によって費用は変わりますが、小型自動車から普通自動車の場合は約10万円軽自動車で6~7万円前後はかかるため多くの支出が発生してしまいます。

まだ次の車検まで期間のある車の場合は売却時の査定で高い評価を受けられることもあり、売る際に高額で下取りできる可能性もあります。

しかし、次の車検までにまだ期間があるからといって必ずしも査定額が上がるわけではないので、できるだけ車検前に車を買い換えた方が大きな損にはつながらないでしょう。

税金を支払った直後に買い替える

車を所有している間は必ず、自動車税や自動車重量税を国に納めなければなりません。

自動車税は毎年課税されるのが5月末で、自動車重量税は車検時に前払いするのが一般的となっています。

車を買い替える前に乗っていた車で過払いしてしまった各種税金を返還手続きすることによって、条件を満たせば戻ってくるケースもありますが、返還手続きには手間も時間もかかってしまいます。

そのため、車の買い替えは税金を支払う前に行なった方がよいでしょう。

税金を支払う前に車を売却してしまえば、所有者は自分以外の他人となります。

次の所有者が税金を支払うこととなるため、その車の税金を支払う必要はなくなります。

税金の支払い後すぐに買い替えるのはとてももったいないので、支払い前に買い替えるようにしましょう。

買い替え後に車の価値が下がる

毎年4月は新生活を迎える人が大勢います。

3月はその新生活に備えるため様々なモノの需要が拡大する時期ですが、車もまた例外ではありません。

3月は中古車市場において車の需要が拡大するシーズンなのです。

そのため4月以降に車を売却して新たな車に買い替えてしまうと、高値がつきやすい3月より査定額が低くなってしまうこともあり損をしてしまいます。

また車の年式や走行距離によっても査定額は変わってきます。

例えば年式が5年、10年、走行距離が5万キロ、10万キロを超えた車は高値がつきづらくなってしまいます。

車の価値が下がれば下取り額も下がるため、市場価格をしっかりおさえた上で車の買い替えを行ないましょう。

購入してから2、3年で買い換える

新車を購入してからまだ何年も経っていないときに車の買い替えを行なってしまうことも、もったいないといえます。

車は購入してから約1年程度経過しただけでも購入時の価格より20~30%程度も査定額が減少してしまいます。

そのため新車購入から2~3年程度でその価格で売却してしまうと、新車で購入した金額と比べて割に合っていないといえます。

新車を売却し買い替えるタイミングとしては、初回の車検を通した翌年の4年目がおすすめといえます。

車の買い替え時期はいつがおすすめなのか?8つのポイントをご紹介

車を買い換えたほうがいいケース

車は年数が経てば経つほどメンテナンス費や維持費がかかるため、いずれは売却し買い替えしなければなりません。

では車を買い替えた方がいい場合とは、どのような場合なのでしょうか?具体的に解説します。

車の故障が増え始めた場合

車は長期間に渡って乗り続けると定期的なメンテナンスを行なっていたとしても劣化はしていきます。

そして部品交換や故障といったトラブル頻度は時間の経過とともに増加していきます。

例えば経年劣化によってエンジンやバッテリー、マフラーなどに不具合が発生してしまうこともあります。

またタイミングベルトは10年を過ぎると取り換えが必要となり、その修理費用には数万円~数十万円かかってしまいます。

様々な箇所で部品交換が必要で故障も多い車は、そのとき修理してもまた別の箇所に不具合が生じる可能性が高いため、車自体を買い替えた方が全体費用をおさえられることもあります。

大きな故障が起きた場合

エンジンやミッション系統に故障が発生し修理する場合、一式載せ替えると新品の場合は50万円以上かかり中古品でも20万円程度はかかってしまいます。

またエンジンの種類や業者によって工賃も異なるため、さらに高額費用がかかる場合もあります。

このように金銭的な負担が大きな場合は修理するのではなく、廃車にして乗り換えた方が長期的に考えると得になることもあります。

また例えばエアコンや車に搭載されているメーターなどがまだ使える場合は部品として買い取ってもらう方法もあるため、廃車前に業者に相談することをおすすめします。

安全性の高い車が欲しい場合

車の安全性能における技術は、急速に進化しています。

特に自動ブレーキや衝突防止装置、衝突軽減ブレーキなどの技術は年々進歩し、数年前の車より新しい車の方が安全性は高くなっています。

小さな子どもやお年寄りを頻繁に車に乗せるなど、より安全な車を求める場合は古い車より新しい車に乗り換えた方がよいでしょう。

2025年12月から国産新車の場合は自動ブレーキシステムの実装が義務化されることもあり、安全な車に乗ることの重要性は社会においても今後さらに高まるだろうと考えられています。

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お得に車を買い換えるタイミング

車を間違ったタイミングで売却し買い替えると大きな損をしてしまうこともあります。

ではお得に車を買い替えるタイミングとはどのようなときなのでしょうか?

具体的に解説します。

高く売れる・安く買える時期に合わせる

まず車を高く売りたい場合は12月~3月がおすすめです。

4月からの新生活にあわせて車の購入者が増加する時期であり、中古車販売店はこの時期に高価買取キャンペーンなどを開催するからというのが理由です。

ただし3月末に買取に出しても4月の需要拡大期に諸手続きが間に合わず、査定金額を下げられてしまうこともあるため3月初旬には売却するようにしましょう。

次に車を安く買える時期ですが、おすすめは3月です。

3月は多くの企業が決算月となり、1年間の目標達成に向けての大規模販促活動が行われるからです。

各社が値下げをしかけるため新車相場も下がりやすくなるため、他の月と比較するとかなり低価格で車を買える時期となります。

車検を受ける直前

国道を安全に走行するためには必ず車検に通す必要があります。しかし車検には高額なコストもかかります。

車検には普通自動車で約10万円、軽自動車で約7万円の費用がかかるため、車検を受ける前に買い替えた方がお得といえます。

場合によっては修理や部品交換が必要になることもあり、約20万円近くかかってしまうケースもあります。

車検でこれほどまでの高額な費用がかかるのであれば売却した方が車検に関わる費用がなくなるため、全体的に考えると利益が大きくなることもあります。

13、18年目の車検の直前

自動車には購入や保有するために主に「自動車税」「自動車重量税」「自動車取得税」といった税金が課せられています。

そして新車購入から13年、また18年が経過すると自動車重量税が増税されてしまいます。

自動車税とは車を所有している人に対して毎年課されるもので、用途や総排気量によって税額が決定されます。

また自動車重量税は新車購入時と車検時にまとめて支払う税金で、車両の重量によって税金が異なります。

自動車税は新車登録から13年目以降は15%増税され、自動車重量税は新車登録から13年目は約40%増税18年目以降はさらに10%増税となります。

13、18年目の車検の直前に車を売却し買い替えた方が得といえるのです。

自動車税を払う前

自動車税は毎年4月1日に1年分をまとめて支払います。

つまり4月2日に車の買い替えを行なってしまうと、1年間分の自動車税を支払うことになり損になってしまうのです。

買取業者は基本的には過払い分の税金を査定金額に含める形で返金はしてくれますが、自動車税に関する明確な決まりは定まっていないため注意が必要です。

業者によっては過払いの自動車税を返金しないところもあり、この場合は費用が無駄になってしまいます。

そのため査定の際は自動車税の返金額が売却額に含まれているかどうかを確認するか、3月末までに売却を済ませるのが得策だといえます。

メーカー保証が切れる直前

新車で購入した場合はメーカー保証が切れる直前で売却を検討するのもおすすめといえます。

メーカー保証は一般的には3年で特別保証が5年、延長保証は7年ですがメーカーによって多少異なるため確認しておくとよいでしょう。

メーカー保証期限内であれば多少の故障も問題はありませんが、保証期間が過ぎてしまうと修理代が高くなってしまうので直前で車を売却し新しい車に買い替えるのがおすすめといえます。

新車購入から3年ないし5年であれば市場価値もそれほど下がらないため、高額買取される可能性もあるでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。車の買い替えは車検直後や税金支払い後または新車購入の2~3年後に行なってしまうと損してしまう場合があります。

一方車の故障が増え始めたタイミングや今よりも安全性の高い車が欲しい場合は買い替えた方がよいでしょう。

そしてお得に車を買い替えるタイミングとしては新生活準備に様々なモノの需要が拡大する3月や車検を受ける直前、または自動車税を払う前やメーカー保証が切れる前などがおすすめといえます。

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