車検切れ

2022年2月28日

満了日ギリギリの車検はデメリット?対処法と受けるべき時期について

自動車を使っていると、定期的に車検を受ける時期がやってきます。

しかし、うっかり車検の有効期限が、ギリギリになっていたことはないでしょうか。

満了日ギリギリの状態で車検を受けても問題ないのか、気になるところです。

また、もしも車検切れになったら、どのように対処すればよいのでしょうか。

この記事では、車検が切れてしまった場合の対処法や、受けるのにベストなタイミングを解説しています。

車検時期が近づいたら、ギリギリに受けなくて済むよう、計画的に車検の準備を進めましょう。

車検満了日ギリギリでも大丈夫?

車検を受けること自体は、満了日ギリギリのタイミングでも問題ありません。

しかし、ギリギリで受けて合格できなかった場合、あらためて受け直すときには、車検切れになっているというリスクがあります。

車検切れの場合、通常よりも手間がかかるので注意しましょう。

車検は満了日当日でも受けられる

車検は満了日当日でも受けられますが、その日に合格できなければ、車検切れを回避できません。

車検に合格できず、車検切れになってしまうリスクを考えると、余裕を持って受けたいところです。

しかし、「車検を早く受けたら、次の車検までの期間が短くなるのではないか?」と、不安になる人もいるでしょう。

事実、有効期限が何か月も残っている状態で車検を受けると、その分、次回の更新時期も前倒しされます。

ただし、満了日の1か月前以降であれば、期間短縮されない特例があります。

このことから、満了日の1か月前を目処に、余裕を持って車検を受けるようにするのが一般的です。

車検の申し込みはいつまで?

車検は依頼する業者の予約が空いていれば、いつ申し込んでも対応してもらえます。

とはいえ、車検希望日の直前では、すでに予約が埋まっているかもしれません。

希望通りに受けるには、車検を受けたい日の1か月前から、遅くとも2週間前までには申し込みましょう。

当日車検が受けられることも

もし、満了日当日になってしまったら、早く車検を終わらせる必要があります。

そんなときは、当日車検が可能な業者を探し、すぐに車検できるかを確認するとよいでしょう。

ディーラーや認定工場では、整備してから車検場に自動車を持ち込むため、当日中の完了が不可能です。

それに対して、自社工場内で車検ができる指定工場の業者なら、持ち込んだ当日中に車検を終えられる可能性があります。

ただし、大がかりな修理や、取り寄せ部品の交換をともなう整備が不要な自動車であることが条件です。

また、当日の予約が埋まっていれば、対応してもらえません。

その日のうちに必要な整備が完了し、予約が埋まっていない当日車検でなければならないことを覚えておきましょう。

「車検館」は最短45分の当日車検

車検を専門に行う「車検館」では、最短45分の当日車検を実施しています。

車検にかかる平均時間も90分と、スピーディーな対応をしているので、何日も自動車を預けたり、丸1日整備や点検に立ち会ったりする必要はありません。

休日でも車検が受けられるので、いつでも気軽に利用できます。

早く車検を終わらせたいなら、車検館に問い合わせてみましょう。

車検を満了日ギリギリで受けるデメリット

車検を満了日ギリギリで受けるメリットはなく、車検切れリスクを負うデメリットばかりです。

受ける時期を前倒ししすぎると次回までの期限が早まってしまいますが、満了日の1か月前なら、ギリギリに受けても有効期限は変わりません。

ギリギリのタイミングになってしまうと、整備が十分にできなかったり、必要書類が間に合わなかったりするでしょう。

最悪、車検切れになってしまうと、その自動車は公道を走れなくなるので、再車検に行くのが難しくなります。

部品の交換などで間に合わない恐れがある

ごく簡単な整備で済む状態の車であれば、ギリギリに車検を受けても問題ないかもしれません。

しかし、時間のかかる分解整備や部品交換が必要な修理をしないと車検に通らない車であれば、整備が間に合わない恐れもあります。

場合によっては持ち込んだ整備工場が持っている部品では対応できず、部品の取り寄せに時間がかかるかもしれません。

こうしたリスクを考えると、ギリギリのタイミングで車検を受けるのは危険であることがわかります。

書類が間に合わない

車検を受ける際には、車検証や自賠責保険証、自動車税納税証明書といった書類が必要です。

すぐに用意できるなら問題ありませんが、万が一、紛失していたなら再発行に時間を取られるでしょう。

車検証は運輸局へ、自賠責保険証は加入している保険会社に問い合わせて再発行となります。

自動車税納税証明書は電子確認できれば不要ですが、納税から時間が経っていない場合、電子データに記録が反映されていないため、証明書が必要になります。

こちらも紛失していたなら、所轄税務署や運輸局で再発行しなければなりません。

いずれも、すぐに再発行できる書類ではなく、運輸局や税務署は平日しか開いていないことを考えると、車検切れギリギリの状態では間に合わない恐れがあります。

必要書類を確実にそろえるには、車検時期に余裕を持ったほうがよいでしょう。

車検切れで運転すると罰則がある

車検を受けたものの、整備不良で合格できなければ、再度車検を受けなければなりません。

もし、不合格となった日が満了日であったなら、翌日受け直しても車検切れです。

車検切れの車を運転すると道路交通法違反となり、違反点数は6点。30日間の運転停止となります。

見つからなければ大丈夫だろうと判断して、公道を走るのは禁物。車検切れで事故を起こせば、無車検として行政処分や刑事処分を受けることになりかねません。

任意保険も無車検の場合は保険適用されないケースがあり、車検切れで車を運転するのは、重大なリスクを背負う行為なのです。

車検が切れてしまった場合の対処法

車検が切れてるとどうなるのか、また、切れてしまった場合の対処法を解説します。

再度車検を受けることができる

車検が切れた車でも、車検を受けに行くこと自体は問題ありません。

問題となるのは、車検切れの車で公道を走ることです。

もし、車検満了日ギリギリに車検を受け、合格できなかったとしても、再度車検を受けて合格すれば以前のように運転できます。

ただし、車検切れの車をそのまま自走させることはできないので、何らかの方法で動かせるようにしなければなりません。

車検を受けるために車を動かすには?

車検切れの自動車を動かす場合、自走させずレッカーで運ぶか、仮ナンバーを取得して一時的な走行許可をもらうかのどちらかになります。

レッカーを利用する

運転せずに車検を受けに行く方法を考えると、レッカーの利用が思いつくでしょう。

レッカー移動を依頼する費用は、基本料金と移動距離によって発生する料金があります。

基本料金は1万円から1万5千円程度、移動距離ごとの料金は1kmにつき700円から800円程度が費用の目安です。

しかし、車検切れの自動車を運ぶためにレッカーを依頼すると、断られるケースもあります。

自走するわけではないのですが、レッカーで牽引するとき後輪が道路に接するため、車検切れの車両が公道を走っているとみなされる恐れがあるのです。

この場合、次に紹介する仮ナンバー取得によって、レッカー利用時の問題を回避できます。

レッカーで車検切れの自動車を移動する際は、仮ナンバーも必要であることを覚えておきましょう。

仮ナンバーを取得する

車検切れでも仮ナンバーを取得すれば、一時的に公道を走れるようになります。

仮ナンバーの発行手続きは、走行する道路が含まれる市町村の役場で行い、このとき走行経路を申請します。ここで申請した経路以外を走行すると違反になるので、正確な走行予定を届け出ましょう。

この手続きには、免許証・自賠責保健省・車検証(切れててよい)・印鑑を持っていき、手数料を支払います。手数料は地域ごとにことなりますが、700円程度であることが多いようです。

なお、仮ナンバーの有効期間は数日ありますが、使用後に返却しなければなりません。

仮ナンバーの発行時と返却時の2回、役所を訪れることになります。

車検はいつ受けるべきか

車検切れギリギリで受けるのは推奨されませんが、受けるべきベストタイミングはいつなのでしょうか。

車検はいつでも受けられる

車検を受けられる期間には決まりはなく、期限が切れるまでに合格しないとペナルティがあるだけです。

ギリギリで受けるのは、車検切れになるかもしれないリスクがありますが、余裕を持って早い時期に受けることもできます。

しかし、車検満了日まで何か月も余裕があるにもかかわらず前倒しして受けると、その分、次の車検満了日も早まります。受ける時期が早すぎると、有効期限だけでなく、自動車重量税も無駄になります。

車検時にかかる自動車重量税は、解体処分した場合しか還付されません。車検を早めたからといって、残りの期間分が月割りで返還されないので、前回収めた自動車重量税の一部が無駄になります。

このことから、早すぎず・遅すぎずなタイミングで車検を受けるほうがよいでしょう。

車検は満了日の1ヶ月前から満了日までがおすすめ

満了日の1ヶ月前から満了日までに車検を受けた場合、もともとの期日を変えないまま2年間の車検が有効になるのでおすすめです。

車検を受けた日からキッチリ2年間の期限にしてしまうと、満了日に受けようとする人が多くなってしまうため、このような特例が用意されています。

たとえば、4月1日が満了日であったなら、車検を受けるのが3月中でも4月1日当日でも、有効期限は2年後の4月1日です。

直前になってから、車検の準備をしていては間に合わない可能性があるので、余裕を持って受けられるよう、早いうちに予定を立てておきましょう。

まとめ

車検が受けられる期間は指定されていないので、いつでも受けられますが、車検切れ直前ではデメリットがあります。

ギリギリになってしまうと、当日車検をお願いするしか選択肢がありません。

しかし、準備が間に合わなかったり、再車検になったときの猶予がなかったりといった可能性があります。第一、予約が空いていなければ、受け付けてもらえないでしょう。

車検は満了日の1か月前から満了日の期間に受ければ、次の車検日が変わらないので無駄がありません。

余裕を持って車検を受けられるよう、満了日が近づいてきたら計画的に受けられるようにしましょう。

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