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2022年3月30日

自動車の維持費を徹底比較!車種ごとに年間費用を解説します。

自動車は車両本体を購入すればあとは必要な費用はいらないといったわけではなく、維持するための費用がかかります。

「自動車の維持費っていったいどのくらいかかるのだろう?」

「自動車の維持費は車種によってどのくらい違うものなのだろう?」

そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

たしかに自分の車以外、よくわからないのが自動車の維持費です。

そこで当記事では自動車の種類ごとに維持費を比較し、さらに維持費にはどのようなものが含まれているのか解説します。

自動車の種類

自動車には「普通乗用車」「小型乗用車」「軽自動車」などの種類があり、それぞれ税金などの費用が異なります。

ここでは一つずつ具体的に解説します。

軽自動車

軽自動車とは人の乗用に使用され、ナンバープレートが黄色地に黒文字の車のことを指します。

また、道路運送車両法では以下の条件を満たしたものが軽自動車になります。

  • 全長:3.4m以下
  • 全幅:1.48m以下
  • 全高:2.0m以下
  • 総排気量:660cc以下
  • 乗車定員:4人以下
  • 貨物積載量:350kg以下

小型乗用車

小型乗用車とは人の乗用に使用され、ナンバープレートの分類番号が5または7で始まる小型自動車のことを指します。(5ナンバー車、7ナンバー車とも呼びます)

また、道路運送車両法では以下の条件を満たしたものが小型乗用車になります。

  • 全長:4.7m
  • 全幅:1.7m
  • 全高:2.0m以下
  • 総排気量:2000cc以下

普通乗用車

普通乗用車とは人の乗用に使用される乗車定員10人以下の普通自動車のことで、ナンバープレートの分類番号が3で始まります。(3ナンバー車とも呼びます)

また、道路運送車両法では以下の条件を満たしたものが普通乗用車になります。

  • 全長:4.7m
  • 全幅:1.7m
  • 全高:2.0m以下

ガソリン車の場合は総排気量が2000cc以内という小型乗用車の基準を1項目でも上回ると、普通自動車に分類されます。

自動車の種類ごとに維持費を比較

ではそれぞれの自動車の種類によって、年間維持費はどのくらいになるのでしょうか?

ここでは「軽自動車」「小型乗用車」「普通乗用車」と種類ごとに一つずつ解説していきます。

軽自動車の年間維持費

軽自動車の維持費を算出します。車検費用は2年間でかかる費用を半分として計算しています。

任意保険

70,000

ガソリン代(燃費20km/L)、年間走行1km、ガソリン代160円/Lとして

80,000

駐車場代

100,000

メンテナンス費用

50,000

車検料金

整備、点検料

9,350

自賠責保険

9,865

重量税(2年)

3,300

印紙代

900

自動車税

10,800

年間維持費を算出すると約35万円で、月額として換算すると約3万円になります。

しかし自宅敷地内に駐車スペースがあるなど、駐車場代がかからない場合は年間維持費が約23万円となります。

月額で換算すると約2万円の維持費で抑えることができます。

小型自動車の年間維持費

小型自動車の維持費を算出します。車検費用は2年間でかかる費用を半分として計算しています。※排気量1,000ccの小型自動車の場合です。

任意保険

80,000

ガソリン代(燃費16km/L)、年間走行1km、ガソリン代160円/Lとして

100,000

駐車場代

100,000

メンテナンス費用

50,000

車検料金

整備、点検料

10,450

自賠責保険

10,050

重量税(2年)

8,200

印紙代

900

自動車税

25,000

年間維持費を算出すると約40万円で、月額として換算すると約3万3,000円になります。

しかし自宅敷地内に駐車スペースがあるなど、駐車場代がかからない場合は年間維持費が約28万円となります。

月額で換算すると約2万3,000円の維持費で抑えることができます。

普通車両(中型クラス)の年間維持費

普通自動車の維持費を算出します。

車検費用は2年間でかかる費用を半分として計算しています。

任意保険

100,000

ガソリン代(燃費14km/L)、年間走行1km、ガソリン代160円/Lとして

120,000

駐車場代

100,000

メンテナンス費用

50,000

車検料金

整備、点検料

12,650

自賠責保険

10,050

重量税(2年)

12,300

印紙代

900

自動車税

30,500

年間維持費を算出すると約51万円で、月額として換算すると約4万3,000円になります。

しかし自宅敷地内に駐車スペースがあるなど、駐車場代がかからない場合は年間維持費が約39万円となり月額で換算すると約3万2,500円の維持費で抑えることができます。

車の維持費の種類

では次に車の維持費を種類ごとに見ていくことにしましょう。

車の維持費は

  • 税金
  • 保険料
  • 走行費
  • メンテナンス費

以上、大きく4つに分けることができます。

さらに税金は「自動車税」「軽自動車税」「自動車重量税」に分けることができ、保険料も「自賠責保険料」「任意保険料」に分けることができます。

また走行費には「ガソリン代」「駐車場代」「高速料金」などが含まれ、メンテナンス費には「車検費用」「修理代」「消耗品の交換費用」といったものが含まれます。

税金

税金にはまず「自動車税」「軽自動車税」があります。

普通自動車の場合は「自動車税」を、軽自動車の場合は「軽自動車税」を支払います。

排気量によってそれぞれの税金の支払い額は異なりますが軽自動車の場合は年間で1万円程度普通自動車の場合は年間で3~10万円程度となります。

この税金は毎年4月1日時点で車を所有していると発生する税金ですが2019年10月1日から新たな税制度が適用されるようになりました。

初回新規登録を受けた自家用車は自動車税の税率が引き下げられ、エコカー減税・環境性能割・グリーン化特例といった税額軽減措置を受けることができます。

また税金には「自動車重量税」もあります。

これは車の重量に対して支払う税金で重量0. 5トンごとに課税され、車検のタイミングで対象期間分をまとめて納付することが義務付けられています。

保険料

保険料には「自賠責保険料」と「任意保険料」があります。

「自賠責保険料」は公道を走行するすべての自動車に加入が義務付けられている保険料で、自動車の購入や車検のタイミングで対象期間分をまとめて納付します。

自賠責保険料は他人の治療費や慰謝料といった損害については補償対象となっていますが、自分のケガや他人の自動車に対しては補償対象外となっています。

自賠責保険は必要最低限の補償内容になってしまうため、大半の人は同時に任意保険にも加入します。

その「任意保険」ですがこれは自賠責保険では補えない損害をカバーするもので、価格は運転手の年齢や車種、補償範囲によって異なります。

走行費

走行費に含まれる主なものとしてまず「ガソリン代」が挙げられます。

ガソリン代は日常的な走行で発生する費用ですが車種や運転する頻度、走行距離やガソリンの相場によっても月々で変動します。

次に挙げられるのが「駐車場代」です。駐車場代は車を駐車するスペースを確保するために必要な費用です。

自宅の敷地に駐車スペースがあれば無料になりますが、自宅敷地外で月極駐車場などを借りれば費用が発生します。

また駐車スペースやその他条件が同様であったとしても、大都市と地方都市の郊外などでは費用も大きく異なります。

そのため個人差があり一概にいくらといった決められた額はありません。

また「高速料金」も走行費に含まれます。高速料金は高速道路や各種有料道路の通行に必要な費用で、利用頻度によって費用は異なります。

メンテナンス費

メンテナンス費に含まれるものとしてまず「車検費用」が挙げられます。

車検費用は新車購入から3年後その後は2年ごとに受ける定期点検にかかる費用です。

車検は自動車の維持費の中でも大きな出費の一つですが費用は車種や車の状態、車検を受ける業者によっても異なりますが数万円~10万円程度が相場となっています。

次に挙げられるのが「修理代」です。修理代は故障やトラブルが生じた場合に必要な費用になります。

修理が続けば出費も多くなります。節約のためにも安全運転を心掛ける必要があります。

また「消耗品の交換費用」もメンテナンス費に含まれます。タイヤやオイル、エレメントなどの消耗品の交換に必要な費用になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自動車には「軽自動車」「小型乗用車」「普通乗用車」といった種類があります。年間の自動車維持費は車種によって異なります。

軽自動車の場合は年間維持費(駐車場代含む)が約35万円で、月額として換算すると約3万円になります。

また小型自動車の場合は年間維持費(駐車場代含む)が約40万円で、月額として換算すると約3万3,000円になります。

そして普通自動車の場合は年間維持費(駐車場代含む)が約51万円で、月額として換算すると約4万3,000円になります。

なお車の維持費は「税金」「保険料」「走行費」「メンテナンス費」と大きく4つに分類することができます。

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