車検の種類

2021年3月2日

軽自動車の車検は安い?費用内訳や必要書類について解説

軽自動車も他の乗用車と同じように定期的に車検を受ける必要があります。普通乗用車の車検を管轄しているのが陸運支局なのに対して軽自動車の場合は軽自動車検査協会という違いはあるものの、期限内に車検を受けないと厳しい罰則があるのは同じです。

ただ軽自動車ユーザーの中には軽乗用車の車検費用はどれくらいかかるか、軽自動車ならではの車検についての注意点はないか、といった疑問がある方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは軽自動車の車検について詳しく解説していくことにします。

軽自動車の車検の更新期限

軽自動車の車検の更新期限は他の乗用車の更新期限と変わりません。新車を購入して初めての車検は3年後、それ以降は2年ごとに更新が必要です。

中古で軽自動車を購入した場合は初回の車検も2年後です。また軽自動車でも軽乗用車ではなく軽貨物車の場合も初回から車検の期限が2年なので注意してください。

前回車検をしたのはいつか、新車を購入してから何年たったかあやふやだという場合も、フロントガラスに貼られている車検ステッカーを見ればすぐに更新期限が分かります。

軽自動車の車検費用の内訳

ここから軽自動車の車検費用について見ていきますが、まずは軽自動車の車検費用の内訳がどうなっているのかを見ておきましょう。軽自動車の車検費用は大きく分けてこちらの2つの項目に分かれます。

  • 法定費用
  • 点検、整備費用

法定費用というのは車検と同時に国や保険会社に納めないといけない税金や保険料です。具体的に言うと自賠責保険料、重量税、印紙代になります。軽自動車は重量税が安い分他の乗用車と比べて法定費用が安くなりますが、この金額は法令などで決められているのでどこで車検を受けても常に一定です。

点検、整備費用は24か月点検や車検のための整備にかかる費用です。この費用は車検業者に支払うもので、業者によって金額が大きく変わります。

通常、車検費用というとこの2つの費用を合わせた金額のことを言います。

軽自動車の車検費用の相場

軽自動車の車検費用は他の乗用車に比べて安くなるのが特徴です。ただし、「どの業者に依頼するか」で金額にかなり差が出ます。ここからは、各業者の費用相場を見ていきます。

ディーラー車検

ディーラーで軽自動車の車検を受けた場合の費用の相場はこちらです。

法定費用 28,840円から
内訳自賠責保険料:21,140円重量税:6,600円印紙代:1,500円~
点検、整備費用 約38,000円から
車検費用合計 約67,000円から

ディーラーで軽自動車の車検を受けた場合、他の業者で受けた場合と比べて費用は高くなります。ただディーラーに丁寧に整備をしてもらっても費用が7万円弱というのは軽自動車ならではの金額です。

ユーザー車検

軽自動車をユーザー車検した場合の費用はこうなります。

法定費用 28,840円から
内訳自賠責保険料:21,140円重量税:6,600円印紙代:1,500円~
点検、整備費用 0円
車検費用合計 約28,840円から

ユーザー車検の場合法定費用しか掛からないため車検費用を安く抑えることができます。ただ法定検査である24か月点検は別に業者に依頼する必要があるので、結局整備費用はかかります。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドで軽自動車の車検をした場合の費用の相場はこちらです。

法定費用 28,840円から
内訳自賠責保険料:21,140円重量税:6,600円印紙代:1,500円~
点検、整備費用 約14,000円から
車検費用合計 約43,000円から

ガソリンスタンドは車検業者の中でも特に、点検や整備の費用がお得で、軽自動車だと4万円代前半で車検ができます。ただガソリンスタンドから提携している整備工場に車を移動して車検をすることが多く、数日間車を預けないといけないこともあります。

車検専門店

車検専門店での軽自動車の車検費用の相場はこうなります。

法定費用 28,840円から
内訳自賠責保険料:21,140円重量税:6,600円印紙代:1,500円~
点検、整備費用 約19,000円から
車検費用合計 約49,000円から

車検専門店もお得な費用で軽自動車の車検ができます。ガソリンスタンドよりは若干費用が高くなりますが、当日車検ができる店舗が多いです。

軽自動車の車検で注意点すべきこと

軽自動車の車検で注意する点は、年数が経った軽自動車の車検費用は相場より高くなりがちだということです。

上の表には部品交換費用が含まれていませんが、もし車検の点検や整備で部品の不良が見つかるとその部品を交換するための費用が別途でかかります。

新車で軽自動車を購入すると5年後までは部品の交換にメーカーの補償が適用できることもあり、また消耗している部品も少ないです。ただそれ以降は少しずつ交換が必要な個所が増えてきます。

また、購入から13年経過すると軽自動車の自賠責保険料が値上がりします。

  • 13年目から18年目未満 8,200円
  • 1年目以降 8,800円

車検費用を多めに見ておくか、車の状態によっては買い替えなども検討するようにしてください。

軽自動車車検の必要書類

最後に軽自動車の車検に必要な書類をまとめておきます。

  • 自動車検査証
  • 自動車重量税納付書
  • 点検整備記録簿
  • 継続検査申請書
  • 軽自動車検査票
  • 自動車損害賠償責任保険証明書
  • 軽自動車税納税証明書
  • 印鑑

ユーザー車検の場合だけ自分で準備しないといけない書類と、ユーザー車検と業者での車検に関わらず自分で用意しないといけない書類があるので気を付けてください。

自動車検査証

自動車検査証は車検証のことで車の中に保管している方が多いでしょう。必ず原本を提出するようにしてください。

自動車重量税納付書

自動車重量税納付書は車検に際して重量税を支払うための書類です。ユーザー車検だと自分で用意しますが、業者で車検をしてもらう場合は業者に用意してもらえることが多いです。

点検整備記録簿

これまでの軽自動車の点検や整備の内容が記載されている書類です。車検業者が作成してくれるものですが、ユーザー車検では自分で準備しないといけません。過去分も必要ですが車検証と一緒に車内に保管している方が多いでしょう。

継続検査申請書

継続車検を受ける時に必要な書類です。ユーザー車検を受ける場合は自分で用意する必要があります。

軽自動車検査票

ユーザー車検をする時だけ必要になる書類です。軽自動車検査協会の窓口で当日交付されます。

自動車損害賠償責任保険証明書

自動車損害賠償責任保険証書は自賠責保険に加入したという証明書です。業者に依頼すると当日加入手続きをしてもらえるため自分で用意する必要はありません。ユーザー車検の場合は車検前か当日に自賠責保険加入手続きをしたうえで、この書類を発行してもらいましょう。

軽自動車税納税証明書

軽自動車税納税証明書は軽自動車税を収めたことを証明する書類で、口座振替で納入している場合は毎年自宅に納付書が郵送されます。もし失くしてしまった場合は市役所で再発行してもらってください。

印鑑

最近はサインだけで大丈夫な場合も多いですが、書類を記入する時に必要な印鑑も持って行っておきましょう。

まとめ

軽自動車の車検の期限は他の乗用車と変わりませんが、費用は法定費用、点検や整備費用共に他の乗用車と比べてお得です。

特にガソリンスタンドや車検専門店を選んだ場合は費用を5万円以下に抑えることができます。ただ年数が経った軽自動車は部品交換や自賠責保険の関係で車検費用が高くなるので注してください。

また車検前には必要書類をしっかり準備しておきましょう。

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