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2022年1月8日

自動車保険の乗り換えはお得?考えるべきタイミングや注意点を解説

補償内容を変えずに今より保険料が安くなるのであれば、自動車保険の乗り換えを考えたいところです。

しかし、最適なタイミングを逃すと負担が増えてしまったり、条件や等級で損をしたりと、乗り換えには注意すべき点もあります。

今回は自動車保険を乗り換えるメリットやタイミング、注意点を解説しています。

賢く乗り換えて保険料を節約しつつ、充実した補償が受けられるようにしましょう。

自動車保険を乗り換えるメリット

自動車保険を乗り換えると、保険料が安くなったりライフスタイルにあった特約を選び直せるといったメリットがあります。

保険料が安くなる

自動車保険の任意保険における保険料は、保険会社や商品ごとに異なります。

保険料を安くしていたり乗り換えキャンペーンを行っていたりと、顧客獲得のため競い合っていることも珍しくありません。

また同じ補償内容でも、保険金の運用効率が良い会社や余計な特約を付けないプランであれば保険料を安くできることがあります。

自動車保険の負担は、車にかかる維持費のひとつです。

維持費の節約方法として自動車保険の乗り換えは有効であるといえるでしょう。

自分のライフスタイルにあった特約を選びなおせる

ライフスタイルが変われば、備えるべき補償内容や事故リスクも変わるものです。

同じ保険を更新していたのでは、いざという時の備えとして不十分になるかもしれません。

たとえば子どもが免許を取って車を共有するようになれば、保険の対象者を見直す必要があるでしょう。

休日の運転だけだったのが、仕事の都合で通勤にも使うようになれば、事故リスクも増えます。

1年ごとにやってくる自動車保険の更新時期は、車の使用頻度や生活の変化を見直すタイミングといえるでしょう。

今のライフスタイルに合った特約を選び直し、最適な補償が受けられる状態にできます。

自動車保険の乗り換えのタイミング

自動車保険を乗り換える場合は保険期間の満期日を迎えるまでに検討し、手続きを終えるようにしましょう。

自動車保険の乗り換えは満期日の60日前ほどから検討する

自動車保険の満期・更新のお知らせは、満期日の2か月(60日前)あたりに届くのが一般的です。

乗り換えの検討は自動車保険の満期・更新のお知らせが届くタイミングを目安にしておくと、早すぎたり遅すぎたりする心配がありません。

早くから乗り換えについて情報収集するのも良いのですが、早すぎると保険料や保険商品自体が改訂されることがあります。

その結果、思っていた補償内容の保険に加入できないこともあるでしょう。

また検討に入るのが遅いと、時間不足により最適な補償内容の保険を選べないこともあります。

なかには、満期日の30日前・45日前といった時期で契約をすると割引が適用される保険もあるので、調べてみても良いかもしれません。

満期日を迎える前に乗り換え手続きを終わらせる

保険の満期日までに乗り換えや更新の手続きが完了していないと、無保険の期間ができてしまい、リスクを負うことになります。

もしも無保険の状態で事故に遭遇してしまうと、補償がないため高額な治療費や損害賠償を自分で負担しなければなりません

さらに、満期日を過ぎてからの契約や更新では、良い保険等級が引き継げず、6等級からのスタートとなる場合があります。

長期間保険を使うような事故を起こさなかった人ならば、等級リセットによる保険料の増加は避けたいところです。

なお1~5等級のいわゆるデメリット等級は、解約翌日から13か月経過しないとリセットされません。

この場合、満期日を過ぎてから契約しても以前の等級が引き継がれます。

自動車保険の乗り換えの方法

乗り換えたい自動車保険が決まったら、以下の方法で手続きを進めましょう。

乗り換え先の保険会社に契約の意思を伝える

乗り換え先の保険会社に契約の意思を伝える際は現在の保険状態や車の情報を求められることが多いので、以下の確認書類を用意しておきましょう。

  • 現在契約している自動車保険の保険証券または証券番号
  • 車検証
  • 運転免許証
  • 無事故証明書(共済の場合)
    また、保険の重複期間や空白期間ができないよう、新しく加入する保険の保険始期日に注意しましょう。

現在契約中の保険会社に解約の連絡を入れる

保険の乗り換えでは、現在契約している保険を解約するため、その旨を保険会社に連絡します。自動車保険のなかには、期日を過ぎると自動更新する特約が設定されていることもあるので、満期日のお知らせ内容を確認し、解約の申し出を済ませましょう。

手続きをする

乗り換え先と現在契約中の2つの保険会社に連絡したうえで、必要な手続きを取ります。

提出書類は保険会社に連絡すると送られてくることがほとんどなので、連絡後に届いた生類を確認して返送します。

また乗り換え先の保険会社には、支払期限までに保険料を支払いましょう。

等級を引き継ぐときの3つの注意点

自動車保険には等級が設定されており、乗り換え時にも引き継がれます。

ただし次に説明する3つの点に注意しないと、引き継ぎ時に不利益となる可能性があります。

7日過ぎると等級が引き継げない

自動車保険の等級が優良な場合は、以前の保険満期日または解約日の翌日から新しい保険の保険始期日までが7日以内であれば、等級を引き継ぎできます。

しかし、7日を過ぎてしまうと等級が引き継がれず、保険料の割引が適用されません。

ただし一時的に車に乗らない期間ができるため、自動車保険を解約する(更新しない)という場合は中断証明書を取得すると等級を引き継げる空白期間を最長10年に延長できます。

何らかの事情で車を運転しない期間ができるがけれどもいずれまた車に乗る予定があるのならば、中断証明書の取得がおすすめです。

途中解約は等級アップができないこともある

自動車保険は1年更新となっており、等級は保険を使った事故を起こさなければ、1年経過ごとにアップします。

しかし、満期日の前に自動車保険を途中解約すると、満期日での等級アップがありません

次の等級に上がるには、新しく加入した自動車保険の保険始期日から1年の経過が必要です。

保険の乗り換え時は等級の引き継ぎと効率の良いアップを狙いたいのであれば、満期日の翌日から新しい自動車保険の保険始期日となるようにすると良いでしょう。

途中解約すると全額保険料が戻ってくるとは限らない

保険料を年払いにしていた場合、途中解約すれば解約返戻金が支払われます。

しかし、残っていた保険期間相当分が、全額払い戻されるわけではないので注意しましょう。

年払いでの解約返戻金の計算は、月割りよりも短期率という係数を使う方法が一般的です。

短期率は経過期間ごとに変わり、保険会社によっても異なります。

残りの保険期間が半年あっても、年払いの保険料は半分も返ってきません。

月割り計算される場合でも保険始期日を1日でも過ぎれば1か月相当分として計算されるので、解約日に注意したいところです。

ダイレクト型と代理店型の比較

自動車保険には、ダイレクト型と代理店型があります。それぞれのメリットを解説します。

ダイレクト型の特徴

ダイレクト型は、保険会社と直接契約するタイプの自動車保険です。

電話やWeb上で手続きを進められ、保険会社と対面で話す必要がありません。

保険代理店を通したり専属の担当者が付いたりしないため、保険料も安く抑えられているのが一般的です。

保険商品や補償内容については自分で情報を集める必要がありますが、現在は複数の保険会社を同時比較できるサイトも登場しています。

うまく利用できれば、手頃な保険料で十分な補償を受けられるでしょう。

代理店型の特徴

代理店は保険会社の間に代理店が入り、担当者と相談して保険契約するタイプです。

代理店や担当者の存在によって保険料が割高な傾向にありますが、補償内容についてじっくり相談に乗ってもらえるメリットがあります。

なかには、事故発生時に担当者が現場に駆けつけてくれたり、後処理のサポートも受けられたりと、細やかな人的サービスを用意していることもあります。

何かあったときに気軽に相談できる相手が欲しいと考える人には、代理店型のほうがおすすめといえるでしょう。

まとめ

自動車保険を乗り換えると、保険料を安くできたり、ライフスタイルに合ったものへ変更できたりというメリットがあります。

しかし乗り換えの時期によっては、空白期間の発生や等級が引き継がれないといったデメリットも考えられます。

そのため乗り換えるなら満期日の2か月前ごろから検討し、満期日が過ぎるまでに手続きを終えましょう。

満期日の翌日を乗り換え先の保険始期日にできれば、保険料や等級の引き継ぎにムダがなくなるので理想的です。

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