車検整備/部品

2022年9月29日

車の汚れについて!種類や落し方を詳しく解説

車 汚れ

車は普通に使っているだけでどんどん汚れていくものです。汚れているだけだから気が向いた時に洗車すればいいと思っている方もいるかもしれませんが、車の汚れの中には放っておくと取れにくくなったり塗装を傷つけてしまうものもあるので注意が必要です。

また車の汚れには色々な種類があり、それぞれの汚れにあった落とし方もあります。そこでここでは車の汚れの種類を見ていきながら、汚れをつけにくくするにはどうしたらいいのかやなかなか取れない汚れを落とす方法などを紹介していきます。

車の汚れには様々な種類がある

車の汚れの原因になるものは沢山あります。ここではよくあるものでなおかつ放置しておくと厄介な汚れをいくつかまとめました

花粉

花粉症の人を悩ませる花粉ですが、車の汚れの原因にもなります。特に車に花粉がついた後に雨が降ると粘着質で厄介な汚れになるので注意です。花粉が塗れるとペクチンという成分ができますが、簡単に洗車する程度ではなかなか落ちません。しかも放っておくと車の塗装にダメージを与える恐れがあるので、ただの汚れと侮れません。

花粉は春先に多いですが夏から秋にかけても飛んでいます。花粉汚れがなかなか落ちない場合は50度前後のお湯をかけると落としやすくなります。

シミ

車の汚れには水が原因のシミもあります。車のボンネットなどに斑点状や筋状の白っぽいシミができているのを見たことがある方も多いでしょう。これは水中のミネラルなどが蒸発後も車の表面に残ることで発生します。

軽度の水垢の場合は普通の洗車で落すことができますが、硬化してイオンデポジットになるとカーシャンプーではきれいになりません。

油膜

油膜は車のガラスに発生する汚れです。待機中の排気ガスや雨で溶けたワックスなどが原因で、ガラスに膜を張ったような汚れができることがあります。油膜は車の見た目を損なうだけでなく、雨の日にフロントガラスの水切れが悪くなったり対向車のライトを乱反射させたりと安全面で大きな問題になります。

油膜を落とすには食器洗い用洗剤や油膜除去シートが有効なこともありますが、あまりに酷くて自分で落とせない場合は業者に頼む必要があります。

ホイール汚れ

タイヤのホイールは走行中に泥などが飛び散って汚れるだけでなく、ブレーキパッドから出るブレーキダストが付着します。ブレーキダストは金属なのでホイールに付着して冷却されると固まってしまうだけでなく、長い間放置すると錆びの原因にもなります。

普通の洗剤ではブレーキ汚れをなかなか落とすことができないので、ブレーキダストクリーナーなど専用の洗剤を用意してください。

ピッチタール

ピッチタールはアスファルトが飛び散って車に付着する汚れです。舗装したばかりの道を走った時だけでなく、夏の暑い日にもピッチタールが発生することがあります。

車の塗装にまでダメージを与えることは余りありませんが、車の下部に黒い点々が付着した状態なので目立ちやすいです。また普通の洗剤では落とせないのが難点です。

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汚れをつけにくいようにするためには

花粉やイオンデポジットそれに油膜など車の汚れの中には塗装にダメージを与える汚れもあるので、車の外観をきれいに保つためには汚れをつきにくくする対策もしておきたいです。ここでは2つの対策を紹介します。

洗車をこまめに行う

まず1つ目は基本中の基本ですが洗車をこまめに行うことです。一見きれいに見える車も表面に花粉などがついていることもありますし、雨が降った後は水滴が残ってしまいます。日ごろからまめに洗車をしていると頑固な汚れになったり塗装に浸食したりする前に車の汚れを落とせるので、大きなトラブルにはなりにくいです。

プロに頼まないと取れないほど酷い汚れになると費用も掛かるので、早めの洗車を心がけてください。

ボディーコーティングをする

車の艶出しなどに使われるボディーコーティングですが、車の表面をコーティングで覆ってしまうので汚れなどが直接塗装につくのを防ぐ役割もあります。ボディーコーティングをした車は水洗いで汚れを落とせるため洗車も楽です。

コーティングにも色々な種類がありますが、ガラスコーティングだと傷がつきにくくなる効果もあります。ガラス系コーティング剤は自分で塗布することもできるので、車が汚れやすい環境で利用している方はボディーコーティングも検討してください。

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汚れを落とす方法

車の汚れの落とし方を間違うと車に傷を作ってしまうことがあります。効率よく車に優しい汚れの落とし方も確認しておきたいです。

ほこり、砂の場合

ほこりや砂が車についている状態でいきなりスポンジでこすると塗装の表面に傷がついてしまいます。洗車する時はまず初めにホースなどで車にしっかり水をかけて、ほこりや砂を流してしまいましょう。

余りにも砂が溜まっていたり固まっていたりする場合は高圧洗浄機を使うと効果的です。

鉄粉

車がざらざらしていたり洗車してざらつきが取れなかったりする時は、ボディに鉄粉がついている可能性が高いです。鉄粉はブレ―パッドから発生することもありますし、工事現場から飛んでくることもあります。

鉄粉は普通の洗車では落ちにくいので、鉄粉除去剤や粘度を使います。鉄粉除去剤は車に付着した鉄を分解する働きがあり、鉄粉の量が少ないケースに効果的です。

反対に鉄粉が多い場合は消しゴムのように使う鉄粉除去用の粘度が使えます。車体に水を流しながら粘度を滑らすことで鉄粉を除去できますが、強くこすると車体に傷がつくこともあるので注意してください。

水垢

最初のところでも触れたように水垢は普通の洗車で落とせる場合とそうでない場合があります。できて間もない普通の水垢は問題ありませんが、白いうろこのようなイオンデポジットになってしまうと専用の除去剤が必要になります。

イオンデポジット除去剤は酸性のクリーナーで、イオンデポジットを分解して落としてくれます。研磨剤が入っているタイプと入っていないタイプがあり、研磨剤が入っている方が強力です。ただ研磨剤はイオンデポジットを取り除くだけでなく車の塗装も削ってしまう恐れがあるので、まずは研磨剤が入っていないものを使うようにしてください。

ピッチタール

ピッチタールは車の表面にピタリと張り付いている汚れなので爪で剥がせるように見えますが、無理やり剥がそうとするのは悪影響です。ピッチタールをとかしてくれる専用の除去剤があり使い方も簡単なので、そちらを使ってください。

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まとめ

一口に車の汚れと言っても様々な種類がありますし、落としにくいものも多いです。洗車をまめにして汚れによるダメージを防ぐのはもちろん、ボディーコーティングなどで汚れを落としやすくしておくようにしたいです。

また汚れの種類によって適切な落とし方が変わります。効果的な方法で洗車するのはもちろん、自分で落とせない汚れは無理にこすったりせずプロに対応を任せるようにしてください。

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