車検業者を探していると一日車検という言葉を目にすることがあります。
車検で何日も車を預けるのが不便に感じる方には等に一日で車検が終わるというのは大きな利点になります。
ただ何日間かかかることが多い車検をなぜ1日で終わらせられるのかその仕組みが気になるかもしれません。
ここでは一日車検について、そのメリットや注意点そしてどのような流れで車検が行われるのかも見ていきます。
目次
一日車検とは?

納車から引き取りまでを1日で終わらせてくれるのが一日車検です。これまで車検には2,3日かかるのが普通だったという場合は、1日で車検が終わると聞いても信じられないかもしれません。
一日車検の代名詞的な存在が車検専門店での車検です。車検専門店は一日車検を実施している店舗が多く、さらに早ければ1日どころか1時間以内に車検完了になる業者もあります。
なぜ車検が一日で終わるのか?
なぜ同じ車検でありながら何日間かかかることもあれば1日で終わることもあるのでしょうか。それは車の点検・整備の内容に違いがあるからです。
今はディーラーでも店舗に直接納品し車検完了後自分で引き取りに行くことが多いですが、必要な場合には自宅まで車を引き取りにきてくれて自宅で納品などにも対応してくれます。一方一日車検を行う業者の場合、事前に日時を予約したうえで自分で納車・引取りをするのが基本です。
またディーラーでは車検の際に車検に関係ないところも含めて車を詳しく点検しますが、一日車検の場合は法定検査の24か月点検と車検を通すための最低限の整備しか行わないことがほとんどです。
点検項目がディーラーより少ないためその分車検にかかる時間を抑えられます。
一日車検はきちんと検査できているのか?
ディーラーより点検項目が少ないと聞くと、きちんと車の検査ができているか不安になるかもしれません。
ただほとんどの場合一日車検でも法定点検の24か月点検は行われます。24か月点検は車が安全に運転できる状態かどうかを見るものなので、この点検が出来ているということは一応車が適正な状態だと言えるでしょう。
つまり、「一日車検=検査が甘い、整備技術が低い」というわけではないので、安心して依頼できます。
一日車検の費用相場と内訳

一日車検の費用は、軽自動車・小型自動車・普通自動車などの車種や車両重量によって変わります。目安としては、軽自動車で約6万~10万円、小型自動車(1.0t以下)で約7万~12万円、普通自動車(1.5t以下)で約8万~13万円程度です。費用の内訳は、大きく「法定費用」と「車検基本料金」の2つに分かれます。
法定費用
法定費用は国や法律で定められているため、どの業者で車検を受けても金額はほぼ共通です。主な内訳は次の3つです。
- 自賠責保険料
- 自動車重量税
- 印紙代(検査手数料)
自賠責保険料は、万が一の事故の際に相手を補償するための強制保険です。24ヶ月契約の場合、軽自動車で約19,730円、普通自動車で約20,010円(2023年4月時点)が目安です。
自動車重量税は、車両重量に応じて課税される税金です。エコカー減税の有無や年式で変動しますが、例として1.0t超~1.5t以下・自家用・2年分で24,600円が標準的な金額です。
印紙代(検査手数料)は、車検の検査を受ける際に必要な手数料です。指定工場か認証工場かなどで異なりますが、普通車で約1,800~2,300円程度が一般的です。
これらの法定費用は、車検総額の中でも大きな割合を占める項目で、多くの店舗で現金払いが必要になる点にも注意が必要です。
車検基本料
車検基本料金は業者ごとに設定されており、点検費用・検査費用・代行手数料などが含まれます。
- 点検費用
- 検査費用
- 代行手数料
点検費用は、法定24ヶ月点検にかかる費用です。車の状態や店舗のサービス内容により、数万円単位で差が出ます。
検査費用は、保安基準を満たしているかどうかを確認するための検査にかかる費用です。
代行手数料は、車検の申請や各種手続きを業者が代行する際に発生する手数料です。
ディーラーは純正部品の使用やアフターサービスが手厚い分高めで、車検専門店やカー用品店は比較的リーズナブルな傾向があります。車検に通らない箇所が見つかった場合の修理・部品交換費用は別途かかるため、事前に見積もりで内容と金額をしっかり確認しておくことが大切です。
一日車検のメリットとは?

ここでは一日車検のメリットを見ていきましょう。
とにかく車検が早い
車検を1日で、もっと早い場合は1時間前後で済ませてしまえるというのは大きな魅力です。車検に数日かかる場合は車検のために納車の日と引き取りの日を両方確保しないといけません。しかし、一日車検なら基本的には1日だけ空けておけばいいので、忙しい方もスケジュールをつけやすいです。
車を車検に出している間はやはりそのことが気になってしまうものです。何日も手元に車がないより1日で手元にもどってくる方がストレスが少ないでしょう。
費用が安い
先ほども触れましたが一日車検を行う業者はディーラーより車の点検項目が少ないです。またディーラーは正規品を使って余裕をもって部品交換をしますが、一日点検をしている業者は正規品より安い代替品を使うことが多いです。
そのため車検費用は自然と安めになります。実際一日車検を行っている車検専門店は料金の安さも売りにしていることが多いです。早いだけでなく、料金面も比較的安いという点もやはり魅力でしょう。
代車を手配する必要がない
車検に日数がかかる場合通勤などで毎日車がいる場合は代車を用意してもらうことになります。ただ特に運転に自信がない方だと乗り慣れていない車を運転するのは不安ですし、そうでなくても代車だとどうしても自分の車より気を使ってしまいます。
その点、一日車検だと納車した日に車が返ってくるので代車を借りる必要がありません。一日車検をしている業者の中には引き取りまでの間に自転車を貸してくれるところもあります。
一日車検の選び方・比較ポイント

一日車検は忙しい方には便利なサービスですが、業者によって費用や内容が大きく異なります。後悔しないためには、費用やスピードに加えて、点検内容や店舗の評判、立地やサービス面などを総合的に比較することが大切です。
①費用とスピード
まず、多くの人が気になるのが「いくらかかるか」と「どれくらいの時間で終わるか」です。
費用は、基本料金だけでなく追加整備が発生した場合の料金体系や割引の有無まで含めてチェックし、複数社から見積もりを取り総額で比較することが重要です。極端に安い場合は、点検範囲が狭かったり、後から追加費用が発生したりする可能性があるため注意が必要です。
スピードは、「一日車検」といっても実際の所要時間が店舗によって異なる点に気を付けましょう。数時間で完了するところもあれば、朝預けて夕方引き取りになる場合もあります。予約から引き渡しまでの流れや、代車・送迎サービスの有無も合わせて確認しておくと安心です。
②点検内容と店舗の評判
短時間でも安心して車を預けられるかどうかは、点検の中身と店舗の信頼性に大きく左右されます。
点検内容では、法定点検項目をきちんと実施しているかに加えて、追加点検や整備保証の有無、使用部品の品質なども事前に確認しておきましょう。どこまで点検し、どのような基準で部品を交換するのかについて、具体的な説明をきちんとしてくれるかどうかも重要なチェックポイントです。
店舗の評判は、口コミサイトやSNS、知人の紹介などから確認できます。整備士やスタッフの対応、説明の丁寧さ、トラブル時のフォロー体制など、実際の利用者の評価は信頼できる業者かどうかを判断するうえで大きな手掛かりになります。
③立地とその他のサービス
毎日の生活の中で無理なく利用できるかどうかも、一日車検を選ぶうえで見逃せないポイントです。
立地は、自宅や職場からのアクセスのしやすさや、公共交通機関での移動がしやすいかどうかを基準に考えましょう。車検中に代車が必要な場合は、その有無や費用、条件も事前に確認しておくと安心です。
その他のサービスとしては、予約の取りやすさ、クレジットカードや電子マネーなど支払い方法の選択肢、車検後のメンテナンスサポートや次回割引などが挙げられます。こうした要素も含めて、自分のライフスタイルに合ったサービス内容かどうかを基準に比較すると、より納得度の高い業者選びがしやすくなります。
④土日対応や代車も確認ポイント
一日車検を選ぶ際は、土日祝日に実際の作業まで行っているか、受付のみなのかなど、対応曜日と作業体制を必ず確認しましょう。土日は予約が集中しやすいため、早めに日程を押さえておくことも大切です。
また、基本的には一日で車が戻ってきますが、万が一に備えて代車サービスの有無や料金、事前予約の必要性などもチェックしておくと安心です。代車の台数には限りがあるため、繁忙期や週末に利用したい場合は、早めの確認・予約を心がけましょう。
一日車検を依頼する際の注意点

一日車検はメリットばかりというわけではなく、やはり気になる点もあります。依頼をする前に注意しておきたいことについてもしっかり確認しておきましょう。
見積りをきちんと確認する
一日車検を行っている業者の中には24か月点検は行わず車検を通すためだけの点検しかしてくれない所もあります。そうなるとわざわざ別の日に24か月点検をしてもらわないといけません。
見積もりをとった時にあまりにも相場より安い値段だと24か月点検が含まれていない可能性が高いです。法定点検も含めて1日で終わるのかどうかきちんと見積もりで確認するようにしましょう。
一日で終わらないケースもある
一日車検は点検・整備で異常がない場合は本当に1日で終わります。ただ逆に言うと整備の途中で何か問題が見つかったり、店舗に在庫がない部品を交換しないといけなくなったりするとその日中に終わらない可能性もあります。
購入してあまり年数が経っていない車だとこういったトラブルは起こりにくいです。しかし、ある程度年数が経っていたり走行距離が長い車の場合は1日で終わらないケースもあるということは頭に入れておきましょう
一日車検のデメリットとリスク
一日車検は短時間で車検が完了する一方で、時間的な制約から点検が不十分になるリスクがあります。目視では分かりにくい内部の劣化や、専門機器による精密な診断が必要な箇所は後回しになりやすく、その結果、車検後まもなく故障が発生したり、安全に関わる不具合を見落としたりする可能性も否定できません。
また、最低限の保安基準を満たす整備にとどまり、将来のトラブル予防まで十分に手が回らないことで、後から追加の整備費用が発生するケースもあります。一日完了を前提としているため、代車が用意されない、もしくは有料となることも多く、車検当日の移動手段に困るといった不便さもデメリットです。
さらに、短時間で作業が進む関係上、どこを点検し、どの部品を交換したのかといった整備内容の透明性が十分でない場合もあります。説明が不十分なままだと、整備の質に対する不安が残るだけでなく、後日トラブルが起きた際の責任範囲も分かりにくくなります。スピード重視の便利さの裏側に、こうしたリスクがあることを理解したうえで利用を検討することが大切です。
一日車検の流れ

次に一日車検を受ける際の流れを見ておきましょう。
- ①車検の見積もりをする
- ②車検の日時を予約する
- ③予約した日時に車を納入
- ④料金を支払い車を引き取る
①車検の見積もりをする
一日車検といっても見積もりは事前にしてもらう場合と、見積もりも車検当日に行う場合があります。事前に見積もりをする業者の場合はまずは見積もりの予約をし、予約した日時に店舗まで行って車を見てもらいます。
一方、見積もりも車検当日にする業者の場合は車検の日を予約して店舗に行くようにします。見積もりに納得いかない場合はキャンセルすることもできますが、見積もり無料のところと見積もりにも費用がかかるところがあるので注意してください。
②車検の日時を予約する
見積もりを事前にするタイプの店舗の場合は見積もりを確認したり他社と比べた後、見積もりに納得できれば改めて車検の日時を予約します。予約の方法は店舗によって違いますが、電話やネットからできることが多いです。
③予約した日時に車を納入
事前に予約した日時に店舗に行き車を納入します。午前中預けて夕方までかかる場合は一旦家に帰り車検終了の連絡を待ちます。1時間程度で終わる店舗の場合は待合室を用意してくれていることが多いので快適に待つことができます。
④料金を支払い車を引き取る
車検が終われば料金を支払い車を引き取ります。見積もりに含まれなかった部品交換が急に必要になった場合はその分の料金が追加になるので、見積もりの金額に余裕を持たせた額を準備しておきたいです。
車検に必要な書類と持ち物

一日車検であっても、必要な書類や持ち物が不足していると受付ができなかったり、手続きに時間がかかったりしてしまいます。スムーズに車検を終えるために、事前にチェックしておきましょう。
車検に必要な重要書類
まずは、車検を受ける際に必ず確認・持参したい書類です。
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)
- 自動車税納税証明書
- 点検整備記録簿
自動車検査証(車検証)は、車両の所有者や使用者、登録情報などが記載された公的書類で、常時車載が義務付けられており、受付時にも必須となります。
自動車損害賠償責任保険証明書(自賠責保険証明書)は、強制保険である自賠責保険に加入していることを証明する書類です。有効期限が切れていないか、事前に確認しておきましょう。
自動車税納税証明書は、自動車税を納付したことを証明する書類です。現在は電子化が進み提示不要な場合もありますが、システム反映の遅れや未納があると提示を求められることがあるため、直近のものを用意しておくと安心です。
点検整備記録簿は、これまでの整備履歴がわかる重要な書類で、車両状態の把握や整備内容の相談に役立つため、持参が推奨されます。
手続きに必要な持ち物
書類に加えて、店頭での手続きをスムーズに進めるために、次の持ち物も準備しておきましょう。
- 印鑑
- 車検費用
- ロックナットアダプター
印鑑は、基本的には認印で問題ありません。書類の訂正や手続きを行う際に求められることがあります。
車検費用は、法定費用(自賠責保険料・自動車重量税・検査手数料)と車検基本料金の支払いに必要です。現金のみの場合やクレジットカード対応など、支払い方法は店舗によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
ロックナットアダプターは、盗難防止用ナット付きホイールを装着している場合にホイール脱着で必須となる工具です。車に積みっぱなしになっていないか、あらかじめ場所を確認しておくと安心です。
これらを事前にチェックして準備しておけば、一日車検でも受付から引き渡しまでスムーズに進み、安心して車検を受けることができます。
一日車検なら最短45分の『車検館』

車検専門店「車検館」なら一日で車検が終わります。見積もりは事前に済ませるシステムなので、じっくり内容を比較検討したうえで依頼できます。
また、車検にかかる時間は最短だと45分と1時間もかかりません。待合室にはドリンクやおもちゃなどを用意してくれているのでのんびり時間をつぶせます。
車検の料金はお得ですがもちろん24か月点検もきっちり行われます。気になるところは国家資格を持つ整備士さんから詳しく説明してもらえるので安心です。
新車5年未満ならお得な車検特典も
車検館では、新車から5年未満の車両を対象に、車検基本料金から2,000円の割引特典を実施しています。
さらに、車検代行手数料や車検後6ヶ月点検は従来通り無料のため、初めての車検でも費用を抑えつつしっかり点検を受けられます。こうした特典を活用すれば、一日車検でスピーディーに完了できる『車検館』を、よりお得に利用することができます。
見積もりも車検もネットから簡単に予約できるので、まずは無料見積もりだけでもお気軽にお問合せください。
まとめ
一日車検は注意点も確かにあるものの、その日のうちに素早く車検が終わる分やはり便利です。
毎日車を使っていたり忙しくて車検にあまりスケジュールが避けない方は一度検討してみてはいかがでしょうか。
ただ安全のためには必ず24か月点検をしている業者を選びましょう。そしてもし車の状態に不安がある場合はあまりおすすめできない点も覚えておいてください。
【初心者でもわかる】この記事のまとめ
「一日車検」に関してよくある質問を集めました。
車検の検査項目や合否基準は、 一日車検でも通常の車検でも全く同じです。
効率よく車検を完了させるために、以下の3点をご準備ください。
必要書類の準備:車検証、自賠責保険証明書、納税証明書(電子化されている場合は不要な場合あり)、印鑑(業者による)、車検費用(現金またはクレジットカード)。
車の荷物の整理:トランク内の私物や不要な荷物は事前に降ろしておきましょう。検査時に荷物が多いと作業の妨げになる場合があります。
代車の手配確認:一日で終わるとはいえ、代車が必要な場合は、事前に予約が必要か確認しておきましょう。
「一日車検」とは、 お客様の車をお預かりしてから、その日のうちに車検の検査・整備を完了し、ご返却するサービス です。
依頼する業者や工場の状況にもよりますが、朝に車を持ち込み、夕方には受け取れるのが一般的です。時間をかけずに車検を済ませたい方に適しています。

