車検整備/部品

2024年5月31日

スピードメーターの誤差は大丈夫?車検時の注意点について解説

車検の現場は普段あまり目にする機会が無い場所です。それだけに、どのような検査をしているのか、審査の基準などについても気になるところです。

審査項目の中には、「スピードメーターの誤差」についての検査があります。実際の速度通りにメーターが作動するのか、もし誤差が大きければ車検はどうなるのか、とても気になります。

車検に通ったとしても、実際の速度とメーターが表示する速度に誤差があると、スピード違反のリスクが高くなる可能性もあります。それだけに、スピードメーターの誤差の許容範囲について知りたい人は多いのではないでしょうか。

スピードメーターに誤差があると車検に落ち?

車検において、スピードメーターの表示速度と実際の測定で設定した速度に誤差がある場合でも、許容範囲内であれば車検にパスすることができます。

車検場では、時速40㎞に設定して検査しますが、車やタイヤの構造上の誤差が極端に大きくない限り、車検に落ちることは少ないです。

スピードメーターの誤差が許容される理由

スピードメーターはあくまで測定値

スピードメーターの表示速度の求め方は、時速40㎞で車を走らせて測定するのではなく、タイヤの外周長とタイヤの回転数から計算します。よって、あくまでも実際の測定値ではなく、想定値となります。

タイヤの外周長はタイヤのサイズ表があれば簡単に計算ができます。

タイヤの回転数は、車の車軸に備え付けられている回転数計測センサーから送られるデジタル数値でわかります。

また、タイヤの減り具合や空気圧具合によっても、計算値と実際の数値で誤差が生じる可能性があります。そのためある程度の誤差が許容さるのです。

タイヤの状態で数値が変動する

車のスピード測定値がタイヤの外周長を基に算出しているため、タイヤの状態によっては測定値が大きく変動することが考えられます。タイヤの外周長はカタログ値と実際のタイヤでは異なります。

それはタイヤの摩耗による外周長の変化があるからです。また、空気圧によってもタイヤの外周長は変動します。

空気圧を適正に保っていればタイヤのカタログ値に近い外周長を見込んで計算ができますが、空気圧が多くても少なくても外周長が微妙に変化します。

スピードメーターはあくまでも計算値ですから、実際のタイヤの状態を正確に把握して反映させることは不可能です。この誤差を車検場ではある程度認めているということなのでしょう。

スピードメーターに許容される誤差

検査で許容されるスピードメーターの誤差は、車の製造時期によって若干の差はあるものの、概ね上下合わせて時速10㎞以内とされています。

平成19年以降に製造された自動車であれば、上は時速42.55㎞まで、下は時速30.9㎞までの範囲内であれば車検をパスすると言われています。

計算の結果に基づいて誤差が認められるのですから、計算ミスはあってはならないものです。

また、車検に出す際は、タイヤの空気圧を適正にしておくことも大事なことです。検査結果が不利になるようなことが起きないように、万全にしておくことを心掛けることが大事ではないでしょうか。

安全運転のために定期的なメンテナンスを

車検にパスすることは車の状態が安全であることの証明になりますが、それでも許容範囲ギリギリという状態は若干の不安要素を抱えていることに他なりません。

スピードメーターの誤差が実際の速度よりも上に表示される分には、安全側に働くことが予想されるわけですが、逆に実際のスピードよりも下回る表示では不安になります。

実際に時速50㎞で走行している時に、メーターの表示が時速52㎞を示していると、スピードを落とそうとする意識が働きます。

逆の場合は、もう少しスピードを出そうとする意識が働きます。常に安全運転を心掛けるためにも、スピードメーターの誤差を極力少なくする必要があります。

そのためにも、タイヤの状態に気を配り、空気圧のチェックを心掛けることが大事になります。車の状態を知るには、定期的なメンテナンスを実施するのが良いでしょう。

タイヤの交換・メンテナンスは「車検館」へ

タイヤは命を乗せているとても重要なパーツです。「車検館」ではプロスタッフがタイヤやホイールの状態をチェックし、車の安全走行をサポートいたします。

すり減ったタイヤでは車検に通らないだけでなく、悪天候でのスリップリスクが高まります。また、空気圧が下がったまま車を走らせると、タイヤと路面の接地面積が増えるため、燃費が悪くなります。

また、空気圧が不足した状態で高速走行をするとタイヤがバーストする危険が高まります。

プロスタッフが揃う「車検館」はご来店いただいたお客様のお車の状態によって、最適なタイヤをご提案いたしております。

豊富なメンテナンスメニューが自慢の「車検館」

「車検館」には国家資格を持った車検整備のプロスタッフが揃っています。お車の状態について、お客様立ち合いのもとで丁寧にご説明させていただいております。

車検時に、スピードメーターの誤差を指摘された場合は、適切に対応を致します。その上で、必要な部品や作業についてお見積りをさせていただきます。

そして、定期的な点検だけでなく、日常のメンテナンスについても、適切なアドバイスをプロスタッフが実施しております。

修理・点検などのメンテナンスメニューを豊富にご用意させていただいておりますので、お車の状態を快適に維持することができます。

お忙しいお客様でも、24時間いつでも予約をすることができます。便利な「スマートWEB予約」なら最短約1分で予約が完了します。

まとめ

車検時にスピードメーターの誤差があっても、ほとんどの場合は許容範囲内であるため、車検に落とされる心配は無いと言えるでしょう。

また、その誤差も実際のスピードよりも低いスピード表示であれば問題はありません。極端な誤差が生じるとしたら、タイヤの状態が予想以上に劣化しているか、空気圧が適正でない場合が考えられます。

その場合は、プロスタッフがいる「車検館」にチェックをしてもらい、適切なアドバイスをもらうのが良いでしょう。車検時だけでなく、定期的にメンテナンスを受けることが重要となります。

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