車検整備/部品

2021年5月30日

車検時にオイル交換は可能?3つの種類やメリットについて

日頃、車のオイルについて、それほど気にしていないという方が多いようです。しかし、車検が近づいてきて、ガソリンスタンドでオイル交換時期であることを伝えられると、事前にオイル交換をすべきか車検の際にオイル交換すべきか迷うようです。どのようなタイミングでオイル交換を行なうべきなのでしょうか?
そこで今回は、オイル交換の適切な頻度とはどのようなものか?3つのオイルとは何か?車検時にオイル交換はしてくれるのかどうかといったことを具体的に見ていくことにしましょう。

自動車のオイル交換の必要性とは?

自動車のオイル交換をきちんと行わなかった場合、いったいどうなるのでしょうか?
オイルの中でも特にエンジンオイルの場合、交換期を過ぎて、汚れたオイルやオイル量を少ないままに使っていると、潤滑がうまくいかなくなり、エンジンを傷つけてしまうことになります。さらに、燃費が悪化し、パワー不足にもなるため、その車が本来持っている力を発揮することができなくなってしまいます。より事態が悪化し、エンジンの焼きつきなどを起きてしまうと、事故にもつながる恐れもあるため、エンジンオイルは定期的に交換する必要があるのです。

オイル交換の適切な頻度とは

例えばエンジンオイルを見てみましょう。まず、期間でいえば約3か月から半年に1回交換するのが一般的です。また、走行距離でいうと、5,000kmが適切な目安となります。
また、エンジンオイルをろ過し、きれいな状態にしてくれるオイルエレメント(オイルフィルターと呼ぶこともあります)も、時間の経過とともに劣化するので、エンジンオイルの交換2回に対し1回を目安にして行なうとよいでしょう。
中には車検時のみオイル交換を行なうという方もいらっしゃるようですが、こうした頻度では車が長持ちしないため、車検以外でもオイル交換はまめに行なうようにしましょう。

オイル交換の3つの種類

エンジンオイル

ガソリンスタンドやカー用品店で「オイル交換」というと、一般的にはエンジンオイルのことを指します。エンジンオイルは、エンジンが動く際の潤滑の役割を担っていますが、これは車のエンジンが金属でできているからであり、エンジンオイルが劣化したり、少なくなったりすると、エンジンを傷つけてしまうのです。
また、エンジンオイルには、各部品の温度が上がりすぎないよう熱を除去する冷却作用や密封、清浄作用などもあります。
つまり、エンジンオイルがなければ車を走らせることはできないので、とても重要なオイルといえます。

ブレーキオイル

車をストップさせるために、ブレーキペダルを踏んでブレーキまで制動力を伝えてくれるのがブレーキオイルの役目です。ブレーキオイルは、ブレーキをかけたときに発生する熱や、空気中から取り入れてしまった水分が原因で劣化してしまいます。劣化の判断としては、茶色や黒色に濁ってきたときとなるので、このような際はなるべく早めに交換した方がよいでしょう。また、ブレーキオイルが不足している場合はブレーキパッドも減っていることが多いため、両方確認するようにしましょう。
このようにブレーキオイルは、なければ車をストップさせることができないため、定期的なブレーキオイル交換は重要です。

ミッションオイル

ミッションオイルはまず、

  • オートマチック車用
  • マニュアル車用

に分かれています。そして、オートマチック車はギアの構造によって

  • ATF(ギアに歯車があるもの)
  • CVTF(ギアがベルトタイプで無段変速機に使われている)

に分類されます。
ミッションオイルは車に使われているギア部分の潤滑を担っており、主にマニュアル車のギアチェンジを行なうために必要なオイルになります。オートマチック車にもギアはあるので、オイルが使われていますが、この場合はオートマチック・フルードとも呼ばれていて、やはり定期的に交換をしなければなりません。

車検時にオイル交換はしてくれる?

新車であればディーラー、中古車であれば販売店などでオイル交換できますが、車検を取り扱うガソリンスタンド、カー用品店でもやってくれるのが普通です。
業者によっても対応は違いますが、基本的には車検費用とは別料金で対応してくれるのが一般的です。

車検前にオイル交換はしておくべき?

あとわずかで車検完了日が迫っている、そんなタイミングでオイル交換の兆候が現れた場合、車検時に合わせてオイル交換を行なおうと考える方は多いようです。しかし、車検前にオイルを交換することをおすすめします。それは、通常時に比べ、車検時のオイル交換の料金を高めに設定しているところが多いからです。
業者によっては車検時のオイル交換を無料としているところもありますが、車検料金にオイル交換の費用を記載していないだけで、整備工賃や部品交換代にオイル交換代を上乗せしたり含めている場合もあるので、見積もりは注意して確認するようにし、車検前もしくは車検後にオイル交換を行なうようにしましょう。

車検館の充実したメンテナンスメニュー

車検館では車検ばかりでなく、メンテナンスメニューも充実しています。

  • スーパーグラスコーティング
  • 撥水ガラスコーティング
  • 撥水洗車

などのガラスリペアをはじめとしたボディケア。また、

  • ATF
  • タイヤ&ホイール
  • バッテリー

などの交換やその他メンテナンス、室内清掃、抗菌、消臭処理なども行なっています。
さらに、「指定・推奨車には指定油を入れる」を基本にオイル交換を行なっています。お使いの車にマッチしたオイルは様々で、愛車にぴったりの商品を選ぶことは案外簡単ではありません。車検館のオイル交換は知識豊富で経験豊かなスタッフによるカウンセリングからスタートし、お客様のご要望を確認しながらお一人お一人、その車種や性能に最適なオイルを提案しています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
オイル交換をしないと、車の劣化を加速させてしまうため、適切なタイミングで定期的にきちんと行なうようにしましょう。車のオイルは主に3つ、「エンジンオイル」「ブレーキオイル」「ミッションオイル」がありますが、どれも車の走行や停止に重要な役割を担っているため、不足していないか劣化していないかなどの確認は日頃から行なうようにしましょう。
また、オイル交換は車検時に行なうと、通常より費用が高くなってしまうこともあるので、車検前に行なっておくことをおすすめします。

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