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2021年12月7日

中古車を選ぶ9つのポイント!チェック項目とお得な買い方を紹介

車を購入する際、新車ではなく中古車という選択肢もあります。

中古車は車種やカラー、オプションなど全ての希望条件を叶えることは難しいですが、お得に買えることは大きなメリットです。

しかし、購入時の状態確認を怠ると思わぬ出費やトラブルとなるケースもあり、気をつけたいところです。

この記事では、中古車購入を考えるクルマ初心者の方に向けて、選び方のポイントやお得に購入する方法をご紹介します。

状態の良い車を安く手に入れられるよう、参考にしてみてください。

中古車を選ぶ9つのポイント

中古車を購入するなら、状態が良くてお買い得なものを選びたいところです。

中古車を選ぶ際にチェックしたい9つのポイントを解説します。

走行距離

走行距離は車の傷み具合を確認する目安の1つであり、一般的に短いほど状態が良いとされます。

走行距離の目安は年間1万km程度で、年式と合わせると運転頻度もある程度判断できるでしょう。

ただし走行距離が少ない車でも、年間1万kmを大きく下回るようであれば要注意です。

長期間の放置や短距離の運転ばかりであったと考えられ、整備不良が心配されます。

車の走行距離は5万km・10万kmを超えると相場価格が下がる基準となり、ほかに問題がなければ狙い目です。

かつて走行距離10万kmが車の寿命とされていたこともありましたが、現在は性能が向上しているため、走行距離だけで車の寿命は測れません。

きちんと整備された事故歴のない車で、10万kmを超えた中古車は安く購入できます。

年式

車の年式は製造年度のことではなく、運輸支局に新車登録された年を指し、新しいほど価格が上がる傾向にあります。

年式の古いクルマでも状態が良ければ走行に問題はありませんが、故障時に交換できる部品が見つからず、結果的に高くつくかもしれません。

次の乗り換え時に、下取りや買取りに出せない可能性も考えておきましょう。

また、車は車検前のタイミングで乗り換える人が多く、3年・5年・7年落ちといった中古車が市場に回ってきます

3年落ちは比較的新しい車、5年落ちは年式と価格のバランスが良い車、7年落ちは安さ重視の車、とイメージしておくと良いでしょう。

グレード

多くの車は同じ車種でも複数のグレードが用意されており、ハイグレードなものほど中古車でも高額です。

中古車は市場に出回っている車から選ぶことになるため、グレードにこだわりすぎると車が見つかりません。

見つかったとしても、予算オーバーになることもあるので、使用目的にあった内容の車を選びましょう。

グレードによる違いはエンジンタイプ・排気量・標準装備・オプション内容・外装・内装などにあります。

過不足ない車内装備

車の装備内容にこだわりすぎると、グレードと同様に予算オーバーしかねません。

本当に必要な装備であるかを考えて選びましょう。

人気装備を搭載した車は、中古車でも高くなりがちです。

車内に開放感が得られて換気にも良いサンルーフや、高級感のある本革シートは人気がある反面、価格も上がります。

また、純正カーナビはオーディと一緒に組み込まれていることがあります。

統一感あるスッキリとした車内空間になりますが、一方でカーナビの交換ができないこともあるので注意が必要です。

故障のリスク

走行距離・年式とあわせて、次に紹介する故障リスクの高まる要素がないかもチェックしておきましょう。

タイヤの劣化状態

タイヤの劣化状態は、車の安全性に直結します。溝の深さ・ヒビ割れ、すり減り方の偏りなどを見ておきましょう。

車検が切れる前に売却された車であれば、タイヤの状態がチェックされていないかもしれません。

購入後にタイヤ交換する羽目になると高額な出費になります。中古車を選ぶときは、忘れずに確認しておきましょう。

外装・内装

中古車購入の際は、外装・内装の状態も重要です。

シートやマットの状態を隅々まで見て、クッションに問題がないか、異臭がしていないか、車内設備がきちんと動くかなどを確認しましょう。

外観のキズ・サビの有無も重要ですが、トランクルーム内もカビ・サビが出ていないか、チェックすることも重要です。

また写真だけでなく、現物を見て・感じて判断するのがおすすめです。

整備記録や登録地域の確認

車には点検整備記録簿を備え付けることになっていますが、記録簿が残っていない場合は修理歴を見られないように故意に破棄された可能性も考えられます。

また、車はどのような環境を走行してきたかによって、受けているダメージが異なります。

寒冷地の走行が多いと雪による水分にさらされるだけでなく、塩分を含んだ凍結防止剤や融雪剤が付着しています。

また、海辺を走っていた車は潮風で運ばれた塩分によるサビが出やすくなります。

車の登録地域が寒冷地や海辺である場合、雪害・塩害の影響を受けている可能性が高いといえるでしょう。

残りの車検の期間

車は車検前に乗り換える人が多いことから、車検期間が残り少ない中古車が多く出回ります。

安易に価格が安いからといって整備も車検もされないままの中古車を購入すると、車検費用が高額になることもあります。

納車時に整備・車検を終えた状態にしてもらえるのか、車検費用は金額に含まれるのかを確認しておきましょう。

保証の有無

中古車販売店でも車の保証期間を設けているケースがあり、保証がある車は販売者が品質に自信を持っているといえるでしょう。

内容や保証費用はお店ごとに異なるだけでなく車の状態によっても左右され、保証期間は半年以内のものがほとんどです。

ただし、有償で保証に加入することができるケースもあります。

お店に勧められるまま保証を利用するのではなく、内容を確認したうえで選択するようにしましょう。

ローン金利

中古車の購入でも自動車ローンは使えます。

ローンを使えばまとまったお金がなくても車を購入できますが、完済までの期間は金利負担があることも忘れてはいけません。

中古車販売店経由でローンを組む場合は審査が早く、手続きも一度に済ませられて便利ですが、高金利なものがほとんどです。

一方、銀行の自動車ローンは審査に時間がかかるため手続きの手間はありますが、金利は安く抑えられます

第三者による車両評価

中古車販売者の評価が適正かつ公正であるか疑問を感じるなら、第三者評価を確認すると良いでしょう。

中古車販売店の査定だけでなく多角的に車の価値を調べるため、納得のできる買い物が可能です。

また、不利益になりそうな評価情報も包み隠さず公開している業者は安心して利用できるともいえます。

中古車をお得に購入する5つの方法

中古車をお得に購入する5つの方法をご紹介します。

4月中旬~5月に購入する

車の需要がピークを迎える2〜3月を避け、4月中旬〜5月頃に中古車を購入すると、値下げが期待できます。

2〜3月は新年度になるタイミングで新しい車を購入したいと考える人が多く、買い手が増えます。

乗り換え時期にこだわらないのであれば、少し購入時期をずらすと売れ残りが値下げされるためお得に購入できます。

試乗車落ち・代車落ちを狙う

ディーラーで使われていた試乗車や代車が中古車として流通するケースがあり、試乗車落ち・代車落ちなどと呼ばれています。

これらの車は中古車のなかでもディーラーが所有していたため整備状態が良く、走行距離も少ないのでお買い得です。

個人売買店を利用する

中古車販売にもさまざまな形態がありますが、個人売買は間に入る業者がいないため、手数料などの中間コストがカットできます

オークションなどの個人売買ならば、購入費用を大幅に節約できるでしょう。

しかし、販売者は信用できるのか、そして購入する車に不備がないかといった確認は自分でしなければなりません。

契約手続きも自分たちで行うため手間も多く、トラブルにならないよう注意が必要です。

カラーなどのオプションを避け、不人気車を狙う

デザインやカラーが原因で不人気となっている中古車も存在するため、見た目にこだわらなければお買い得です。

中古車市場でも定番カラーを選ぶ人が多く、目立つカラーの車は売れ残りやすいので、同じ車種でも安くなります。

カラーの他にも運転性能に関係しない見た目や装備が原因で売れ残っているなら、狙い目といえるでしょう。

モデルチェンジ後に型落ちモデルを選ぶ

モデルチェンジ後は前モデルの中古価格が下がるので、最新モデルにこだわらないのであれば、安く買えるおすすめの方法です。

メーカーはおおむね5~7年程度の周期でフルモデルチェンジを実施しています。

モデルチェンジでは時代のニーズや流行に合わせて性能・デザインが一新されるので、乗り換えたいと考えるユーザーも増えます。

結果的にフルモデルチェンジ後は型落ちモデルが手放されて中古市場に数多く入ってくるので、価格が下落します。

前モデルは需要がなくなるため、安く購入できるようになります。

中古車購入の流れ

中古車を購入するときはまず検索サイトなどから欲しい車を探して販売店に問い合わせます。

販売店に在庫確認できたら、現車を確認しましょう。

外観や内装はもちろん、試乗して乗り心地や運転性能も確認できると安心です。

現車を見たうえで購入する車が決まれば、見積りを出してもらいましょう。

見積金額に納得したら、契約と代金の支払いに進みます。支払い後、納車されれば自分の車になります。

試乗の際に確認するポイント

実際に乗って運転してみなければ、気づかない部分も多々あります。

納車後に「思っていたものと違った」と後悔をしないよう、試乗する際は以下4つのポイントを確認しましょう。

目線の高さが合っているか

試乗するときに運転席のシートを調整し、視野の高さや範囲に問題がないか、違和感を覚えないかを確認しましょう。

運転席からの目線の高さが合わないと外の様子が見づらくなり、走行中の負担になります。

安全走行にも関わるので、高さが合わないと感じたなら避けたほうが無難です。

まっすぐ走るか

試乗中、ハンドルにそっと手を添えた状態にしてまっすぐ進まないようなら車両フレームが傷んでいる可能性があります。

事故を起こして修理歴のある車はフレームのズレや損傷が修復しきれておらず、走行時に左右に曲がる動きをすることがあります。

車の安全性に関わるので、試乗する際はぜひとも確認しておきたいポイントです。

ギアがスムーズに入るか

オートマチック(AT)車でも、マニュアル(MT)車でも、ギアの切り替えがスムーズにできるかは試乗時に確認しておきましょう。

AT車で切替時の変速ショックが大きく「ガクン」となるようなら、注意が必要です。

MT車はクラッチがすり減っていると、切り替え時に引っかかるような違和感が出やすくなります。

ギアトラブルに繋がる恐れもあるので、試乗してギアがスムーズでないようなら点検・修理をしてもらうよう交渉したり、他の車を検討したりしましょう。

ドアの開け閉め、エンジンに不具合がないか

ドアの開け閉めやエンジンの不具合も確認したいポイントです。

試乗で車に乗り込む際に運転席のドアを開け閉めしますが、その他のドアも同じ固さで閉まるか見ておきましょう。

閉まり具合に差があったり異音が聞こえたりするならば、ドアの異常を疑いましょう。

エンジンについてもかかりにくかったり、音の大きさに違和感がないかを確認します。

エンジン音については車内からだけでなく、車外からも確認すると良いでしょう。

購入後にエンジンの不具合が発覚すると、高額な修理費用を払うことになってしまいます。

まとめ

中古車はポイントを押さえて良いものを選べば、お得な購入手段です。

しかし、初心者の方が安易に価格だけで選んでしまうと思わぬトラブルになりかねません。

現車を確認し、試乗してから購入を決めるようにしましょう。

中古車を選ぶときは走行距離や年式、車のグレード、車内設備、さらに事故リスクや車検の残り期間にも注目しましょう。

販売店の保証有無やローンを使う際は、負担金額の増加も要注意です。

また、第三者による評価を公開している販売店なら、公正な評価が見られて安心できるでしょう。

車の需要が高まる時期をずらし、4月中旬〜5月に購入するのも、お得に買うポイントです。

試乗車落ちや型落ち、不人気車でも納得できる車があれば選択肢に加えても良いでしょう。

中間コストを抑えるために個人間の売買を利用する手もありますが、取引時のトラブルには注意が必要です。

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