車はとても大きな買い物で、一度購入すると長く使うことを想定していることが多いです。
絶対納得できる車を選びたい、車選びで失敗したくないと考える方は多いのではないでしょうか。
各メーカーが様々な車種を販売していますが、沢山あって選ぶのが楽しい反面どんな車種が自分に合うのかよくわからなくなることもあります。
そこでここでは車の選び方のポイントや、各車種やメーカーの特徴などを解説します。
目次
使用シーン別の車の選び方
乗車人数・乗車頻度・荷物の量など、生活スタイルによって最適な車は変わります。
ここでは使用シーン別の車の選び方を見ていきましょう。
荷物の積載量で決める
どれくらいの荷物を載せる予定があるのかは車選びの際に大きなポイントになります。
近場の買い物に使うのがほとんどの場合は、トランクの大きさはあまり気にならないでしょう。
しかし、アウトドアや旅行が好きな方は、トランクが小さいと必要なものを全て載せることが難しいこともあるでしょう。
大きな車の方が荷物を多く載せることができますが、座席を倒して荷物を入れるスペースを広げられるかなども合わせて確認しましょう。
また軽自動車やコンパクトカーなど小さい車でも荷物を入れるスペースに余裕がある車種があるので、トランクの容量を比較検討するようにしてください。
機能・安全装置の有無で決める
最近の車には様々な安全装置や機能が付いているので、もしもの事故に備えた安全装置などの機能があるかどうかも確認しておきたいです。
- 衝突被害軽減ブレーキ
- 車間距離制御装置
- 車線逸脱警報装置
- 誤発進抑制制御装置
運転にあまり自信がない方は安全装置が付いていると安心して運転できます。
車のタイプや外観と比べるとあまり目が行きにくいかもしれませんが安全装置も重要な要素の一つです。
乗車人数で決める
車にはそれぞれ何人乗れるかの定員があります。
軽自動車の定員は原則4名で、2列シートの乗用車の定員は5名、3列シートの乗用車の定員は6〜8名です。
そのため普段何人で乗ることが多いのかも、車を選ぶ時に考慮しておきたいポイントになります。
4人家族でも祖父母や友達を載せることが多かったり、夫婦2人でも今後家族が増える予定があったりする場合も定員に余裕がある方がいいでしょう。
購入時だけでなく、少なくとも5年先を予想してどれくらいの乗車人数で使うことが多いか考えておきたいです。
燃費で決める
毎月の燃料代を考えると燃費もしっかり見ておきたいです。
ガソリン1Lで30km走れる車と15kmしか走れない車ではガソリン代が全く違ってきます。
ガソリンの値段が1Lあたり160円で走行距離が1ヶ月に300kmと仮定します。
1Lで30km走る車ならひと月のガソリン代が1,600円なのに対して、1Lで15kmしか走れないと3,200円もかかることになります。
年単位ではなんと19,200円もの差がでます。
日常的によく車を使うという場合は、燃費の良し悪しが特に重要になります。
グレードで決める
車種がある程度絞り込めているなら車のグレードにも注目してください。
同じメーカーの同じ車種でも様々なグレードがあり、外観や内装それに装備が変わります。
グレードが上がるとそれだけ標準でついてくる装備多くなりますが、トップグレードの装備が全て必要かどうかは人によって変わります。
自分にとって丁度いいグレードを選ぶようにしたいです。
もちろんグレードが高いと値段が上がりますが、将来車を買い替える際に売りに出すことを考える場合はハイグレードの方が高い値段が付きやすいです。
運転のしやすさで決める
日常的に安全に乗ることを考えると運転のしやすさも大切です。
車の乗りやすさと聞くと抽象的な感じがしますが、街中の狭い道で運転することが多い場合は最小回転半径が狭い小回りが利く車が運転しやすいでしょう。
また、自分にとって運転しやすいかどうかは以下の要素で決まります。
- 運転アシスト機能が付いているかどうか
- 車の幅がよく使う道や駐車場に合っているか
- 運転席や内装の距離が体に合っているか
どんな車が合うかは人それぞれなので、必ず試乗して納得してから決めるようにしてください。
予算で決める
車を選ぶ上でやはり予算は大きな基準になります。
大まかな予算を決めてから消去法で候補を絞っていく方も多いのではないでしょうか。
予算を決めるうえで注意するべき費用は、車は本体の値段だけではなく、負担する税金や保険、車検費用などの予算です。
車購入時に重量税や自賠責保険料を支払わないといけませんし、毎月任意保険やガソリン代もかかります。
また毎年かかる自動車税や2、3年ごとにかかる車検代など、車にかかる経費はいくつもあります。
これらの経費を差し引いたうえで車本体の予算を決めるようにしてください。
ハイブリッド車や電気自動車などの排出ガスが少ない車はエコカー減税で重量税や自動車税が減額もしくは免除されます。
また軽自動車は税金も車検代も安い維持費が少なくて済む車種です。
新車か中古車による車の選び方
先ほど車の選び方で予算も大きなポイントになるとお伝えしました。
欲しい車にどうしても予算が届かないという場合は中古車を探すという手もあります。
新車
最新モデルや最新の性能を求めるならば、やはり新車がおすすめです。
保証期間も長く対象車の場合はエコカー減税も最大2回受けられるので、車の維持費を抑えることができます。
しかし値段は高いですし、中古車に比べ、納車までに時間がかかるなどのデメリットもあります。
中古車
中古車の最大のメリットは値段が安いことで、1年や2年落ちでも新車と比べて大きく値段が下がります。
過去の限定モデルなど珍しい車種を見つけることもできるでしょう。
中古車でも新しい車であれば最初の車検でエコカー減税を利用できる可能性もあります。
ただ保証期間があるかどうかや保証内容は販売店次第になります。
車のコンディションは素人ではなかなかわかりにくいので整備記録などを確認したうえでできるだけいい状態の車を選ぶようにしてください。
車種別の車の選び方
次に車種別にみた車の選び方を紹介します。それぞれの特徴から自分に合った車種を見つけてください。
軽自動車
軽自動車は購入費用に加えて税金や車検費用なども他の車種と比べて抑えられます。また燃費もいい場合が多いです。
定員やトランクの容量は小さいですがその分車幅が狭く小回りが利くため運転しやすいのも魅力です。
安全性に不安があるイメージですが最近では安全性能も上がってきていて、スライドドアなど家族でも使いやすい車種も増えています。
コンパクトカー
コンパクトカーは軽自動車以外の乗用車では一番小さな車種です。
軽自動車より税金や車検代は高くなりますが大人5人で乗ることもできますし、トランクの容量にも余裕があります。
車体が小さいため小回りが利きますが、長いドライブにも耐えられる走行性もあり軽自動車と比べると乗り心地も快適です。
SUVタイプなど個性的なコンパクトカーもあり、ハイブリッド車を選ぶと軽自動車並の燃費が実現します。
ミニバン
ミニバンは家族に人気の車種で、四角い外観とスライドドアが特徴です。
シートは3列で6人〜8人乗ることができ、広々した車内で長距離移動も快適です。
荷物を入れるスペースもたっぷりあるので大人数でキャンプなどのレジャーに出かけるのにも向いています。
中古車の需要も高く、売る時にも高い値段が付きやすいです。
ステーションワゴン
ステーションワゴンはセダンに似ていますが後ろの部分の背が高く、後部座席とトランクのスペースが一体になっています。
ミニバンと違い2列シートで5人乗りですが、座席スペースは広く荷物も沢山つめるため家族にもおすすめです。
ミニバンやSUVとの乗り心地の違いは重心が低いところで、走行性が高く走りを楽しむことができます。
後部座席の背を倒せるタイプなら長い荷物も運べます。
セダン
昔からお馴染みの車種といえばセダンで、最近は他の車種に人気が移っているものの高級車ではまだまだ主流です。
ステーションワゴンと違い後部座席とトランクが完全に別れているのが特徴で、前にも後ろにも長いため衝突の際の安全性が高いとされています。
座っている分には十分な広さがあり振動も少なく快適ですが、車高が低いため乗り降りがしづらくミニバンのように車内を移動したり着替えたりするのには向きません。
走行性が高く安定した楽しい走りが実現します。
オープン・クーペ
オープンカーは天井が空いてる車で、クーペは2枚ドアの2人乗りでスポーティーな外観をしていることが多いです。
移動手段に使うというよりも走ることそのものを目的として乗る方が多い車種でもあります。
利便性が低くあまり見かけることはありませんが、いつかは運転してみたいと憧れている方も多いでしょう。
最近ではクーペやオープンカーでも4枚ドアで使いやすい車種が登場しています。
SUV
Sport Utility Vehicleの頭文字を取ったSUVはスポーツシーンにぴったりの車種です。
オフロードや雪道にも対応できるようほとんどが4WD使用になっています。
2列シートの他に7人乗れる3列シートのタイプもあり、荷物を載せるスペースもしっかり確保されています。
アウトドアだけでなく都会にもマッチする背の高いすっきりしたデザインで若者からの支持も高く、燃費がいい車も多いです。
ハイブリッド
ハイブリッドには異種の掛け合わせという意味合いがあり、車に使う場合ガソリンと電気2種類のエンジンを搭載している車種をさします。
コンパクトカーからミニバンやSUVなど大型車まであらゆる車種にハイブリッドカーがあり、軽自動車も小さいモーターが搭載されたマイルドハイブリッドが登場しています。
ハイブリッドカーの何よりの特徴は燃費がいいことでしょう。
車体の価格は普通のガソリン車より高額になりますが、エコカー減税で税金が免除や減税されガソリン代も節約できるため維持費を抑えることができます。
EV(電気自動車)
EV(電気自動車)は充電バッテリーを搭載し、ガソリンやディーゼルなどの燃料を一切使わず電気だけで走行する車のことです。
航続距離や充電スタンドが限られる関係でまだまだ見かける機会は少ないですが、環境問題への対策として期待されています。
電気代がガソリン代より安いので燃料代を節約できる可能性があり、ハイブリッド車と同じようにエコカー減税の対象です。
メーカー別の車の選び方
車の選び方でメーカーも気になるという方も多いでしょう。ここではそれぞれのメーカーの特徴をまとめます。
トヨタ
トヨタは日本の自動車メーカーの代名詞的存在で、品質と性能は国内だけでなく北米や欧州でも高く評価されています。
なによりプリウスから始まったハイブリッドエンジンの技術では他のメーカーを大きく引き離しています。
軽自動車から高級セダンまであらゆる車種を販売していて、ヤリスやライズそれにカローラやRAV4などが人気です。
ホンダ
F1を始め世界の様々なカーレースに参戦経験があるホンダはエンジン性能を評価する声が多いです。
多くの自動車メーカーが他社と提携する中、ホンダは1社だけでの開発を続けています。
人気の車種はN-BOXやフィットそれにステップワゴン等です。
日産
日産は独自の技術開発に優れたメーカーで国内メーカーで初めて電気自動車を発売したことでも知られています。
ハイブリッドエンジンであるe-POWER搭載車が人気を集め、また自動運転システムにも定評があります。
エクストレイルやノートそれにセレナなどが人気です。
スズキ
軽自動車やコンパクトカーの購入を考える時に外せないのがスズキです。
特に軽自動車のシェアが高く、マイルドハイブリッド搭載車はもちろんガソリン車でも燃費の良さに定評があります。
ハスラーやジムニーそれにスペーシアが人気を集めています。
マツダ
マツダの車の魅力は海外でも高く評価されるデザイン性です。特にSUVのCX-5は日本だけでなくヨーロッパでも人気を得ています。
また他社のハイブリッドエンジンとは違うクリーンディーゼルエンジンを開発しているのも魅力でしょう。
MAZDA2やクーペのロードスターも支持されています。
スバル
店舗数もラインナップも他のメーカーと比べると少ないスバルですが、ラリー参戦の経験をもとに培った安全性と性能は世界に認められています。
水平対向エンジンを大衆向けの車に搭載しているのは世界でスバルだけです。
フォレスターやインプレッサそれにレヴォーグなどの人気車種があります。
まとめ
車を選ぶ時は人数や荷物の量それに燃費など生活シーンを考えながら自分に合った車種を絞り込んでください。
予算は車の価格だけでなく保険料や税金の支払いがあることも考慮して決めるのをおすすめします。
メーカーや車種それぞれに特徴がありどうしても迷ってしまいますが、車選びに困ったらここで紹介した選び方をぜひ参考にしてください。