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2021年11月29日

車のナンバープレートの変更方法|必要書類や注意点も解説

車を所有する場合、必ず必要となるのがナンバープレートです。しかし、

  • 「ナンバープレートを変更する場合ってどんなときなのだろう?」
  • 「ナンバープレートを変更するときはどのようにすればいいのだろう?」

そんな疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

そこでこの記事では、ナンバープレートの変更が必要な場面、手続きに準備する書類、変更する流れなど具体的に解説していきます。

ナンバープレートを変更するケース

車のナンバープレートは誰の車かを識別するために必要なものです。

ナンバープレートの変更が必要なケースは大きく分けて次の3つがあります。

番号を変更する場合

ナンバープレートの変更はまず番号を変更する場合が挙げられます。

他の都道府県の人から車を受け取った場合

他の都道府県の人から購入や譲渡などで車を受け取った場合、管轄の運輸支局が変更となるためナンバープレートを変更しなくてはなりません。

他都道府県への引っ越しによる住所変更を行った場合

上記と同様に他の都道府県に引っ越した場合も、管轄の運輸支局が変更となるためナンバープレートを変更しなくてはなりません。

ナンバープレートが破損、紛失、盗難された場合

前後のプレートが1枚でも破損(すべての数字や文字を確認できない)や紛失した場合はナンバープレートの変更が必要です。

また盗難に遭って紛失した場合もナンバープレートを変更しなくてはなりません。

希望の番号に変更する場合

ナンバープレートは管轄の運輸支局がランダムに発行していますが、別途手続きによって希望の番号に変更することもできます。

番号はそのままでプレートのみを変更する場合

ナンバープレートが折れ曲がったり傷ついたりして、ナンバープレートの文字や数字がすべて確認できる場合にのみ、同一番号の再交付が可能となります。

しかし前述の通り、ナンバープレートの文字や数字が確認できないほどの破損の場合は同一番号の再交付はできずに番号変更となります。

破損でたった1文字だけでも判読ができなかった場合、同一番号の再交付はできず新たな番号のナンバープレート交付となるため注意しましょう。

デザインを変更する場合

ペイント式のナンバープレートから字光式や地方版などの図柄入りに変更したい場合がこれにあたります。

字光式ナンバーは文字が光るタイプで夜間でも視認しやすいことが特徴です。

また、図柄入りはスポーツの国際大会を記念するものやご当地用などがあり、国土交通省も「走る広告塔」としての機能に期待しています。

こうしたデザイン変更は陸運局にある自動車登録番号標交付願を提出する必要があります。

ナンバープレート変更に必要な書類

申請書 変更手続き前に国土交通省のwebサイトより入手することができ、窓口でも配布しています。
手数料納付書 変更手続きの当日、運輸支局内の窓口で入手することができます。
住民票 住所変更があったときに限り、発行後3か月以内であり、なおかつマイナンバーが記載されていないものが必要になります。
自動車保管場所証明書 住民票同様この書類も住所変更があったときに限り管轄警察署から証明を受けたもので、発行後約1ヶ月以内のものが必要です。
委任状 自動車の所有者本人以外が申請を行う際は、この書類が必要になります。
自動車検査証(車検証) 多くの場合は車のダッシュボードに保管していますが、ナンバープレート変更手続きの際は保管場所を事前に確認しておきましょう。
自動車税申告書 運輸支局に隣接している自動車税事務所で入手できます。
予約済証 希望するナンバーや図柄入りナンバーの申込みをするとこの予約済証が必要になります。予約済証は運輸支局内にある希望番号予約センターで入手することができます。
理由書 紛失または盗難により返納できない場合に限り必要になります。
字光式自動車登録番号標交付願 字光式ナンバー希望の場合に限り、この書類が必要です。

 

ナンバープレートを変更する流れ

ナンバープレートを変更するにはどのような手順で手続きすればよいのでしょうか?

ここでは住所変更や他者からの譲渡で変更する場合、そして紛失・盗難に遭った場合に分けて見ていくことにしましょう。

住居変更や他者からの譲渡によりナンバープレートの管轄が変更になった場合

住居変更や他者からの譲渡によりナンバープレートを管轄する運輸支局が変更となる場合は、以下の流れとなります。

必要書類の準備

前述したようにナンバープレートの変更には各種の書類が必要となります。

ほとんどの書類をWebサイトからダウンロード可能ですが、車庫証明書の発行には約1週間を要するため注意しましょう。

該当の車を運輸支局に持っていく

ナンバープレート変更手続きは実際にナンバープレートを取り付けまでして完了となるため、変更したい車で管轄の運輸支局へ行きましょう。

管轄運輸支局は国土交通省のWebサイトで検索することができます。

旧ナンバープレートの返却

自分でドライバーを用いてナンバープレートを取り外すことができます。

右側のビスを緩め左側の封印を開けます。そして、ドライバーを使って真ん中のビスを緩めると古いナンバープレートを外すことができます。

新しい車検証を取得

ナンバープレート変更に必要な書類すべてを運輸支局の窓口に提出すると新しい車検証が発行されます。

発行までに時間はかかりませんが、書類の記入漏れなど不備がないよう事前に確認しましょう。

ナンバープレートの購入

一般的なナンバープレートの場合は1,500円の費用がかかり、交付窓口に支払います。

そしてナンバープレート以外にも取り付けのためのボルトと封印を取り付ける台を受け取ります。

ナンバープレートの取り付け

軽自動車以外はビスを取り付けた後で封印が必要となります。

封印はナンバープレートを交付した者が行うので、受け取り者自らが行うことはできません。

ナンバープレートが紛失・盗難に遭った場合

まず警察署へナンバープレートの盗難届を提出します。

警察署では「盗難届の受理番号」「提出日」「提出先となった警察署」などを受け取り、これらはナンバープレート再交付のときに必要になります。

その後管轄の運輸支局で番号変更の手続きを行います。

ナンバープレートを希望の番号に変更する方法

車を購入するとナンバープレートの数字は自動的に割り振られますが、自分の好きな数字に変更することもできます。

ここでは希望の番号に変更する方法を具体的に見ていくことにしましょう。

希望ナンバー

希望ナンバーとは、好きな数字をナンバープレートの数字として申請できる制度です。

希望ナンバーに変更する手順

希望ナンバーを取得するためにはWebサイト「希望番号申込サービス」での事前申請が必要となります。

人気のある数字の場合は抽選となりますが、当選すると(抽選不要な一般希望番号も)メールに記載された期限までに交付手数料を支払わなければなりません。

希望ナンバーに変更する際の注意点

希望ナンバーは受注生産のため一般的ナンバーより交付手数料が高くなります。

一般が2,000円程度に対し希望ナンバーは4,000~5,000円、光字式は5,000~6,000円程度になります。

図柄ナンバー

図柄ナンバーはWebサイト「図柄ナンバー申込サービス」で申し込み後、完了メールに記載された方法で手数料を払います。

支払い後また別のメールが届きますが、このメールに記載された交付可能期限内に運輸局の窓口へ行くと図柄ナンバーを取得することができます。

図柄ナンバーには東京オリンピック限定、ラグビーワールドカップ限定、各自治体のご当地プレートの3種類があります。

軽自動車でも白ナンバーに変更できる

一般的に軽自動車のナンバープレートは黄色ですが、図柄ナンバーの一部で白っぽく見えるものあるため、軽自動車でも白ナンバーを選択できるようになりました。

しかし、元々は普通車と見分けがつきやすいようにといった目的で交付されており、白ナンバーでは見分けがつかなくなってしまうため、軽自動車のナンバープレートが白ナンバーに見えるデザインはなくなってしまう可能性が高いようです。

ナンバープレートを変更する際の注意点

ナンバープレートを変更する際には自動車保険の変更が必要で、これには変更費用がかかります。

自動車保険の変更手続きも必要

ナンバープレートを変更した際は必ず保険会社に連絡する必要があります。

自動車保険は契約対象となる車を明確にしないと契約が結べません。

自動車保険の変更手続きをしなければ新ナンバーの車が契約対象の車とはならず、事故を起こした際に補償が受けられなくなってしまうため注意しましょう。

手続きの仕方は保険会社によっても異なりますが、Webサイトでの手続きが最もスムーズでしょう。

ただし、やり方がわからない場合は、保険会社に電話をかけるか営業店や代理店に問い合わせをしてみましょう。

ナンバープレート変更にかかる費用

ここまで見てきたようにナンバープレートはいくつか各種あり、変更にかかる費用も異なります。

通常ナンバーの変更費用 1,500~2,000円
希望ナンバーの変更費用 約5,000円
図柄ナンバーの変更費用 7,000~9,200円
字光式ナンバーの変更費用 3,000~6,800円

※字光式ナンバーキット3,000~40,000円

ただし、自分で運輸支局へは行かずディーラーや代理店に依頼して変更する場合は上記金額に手数料がプラスされ、2~5万円となります。

まとめ

ナンバープレートを変更するケースとして、「番号だけを変える場合」「番号はそのままでプレートのみを変更する場合」「デザインを変更する場合」の3つがあります。

ナンバープレートを変更するには必要書類一式を管轄運輸支局に持っていき、旧ナンバープレートを返却し新しい車検証を取得後ナンバープレートを購入し取り付けます。

ナンバープレートには自動的に割り振られる通常ナンバーの他、希望番号が付けられる希望ナンバーや図柄ナンバー、字光式ナンバーなどがあります。

またナンバープレートを変更する場合は自動車保険の変更も忘れずに行いましょう。

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