2年毎にやってくる車検。
必要な費用だと分かってはいるけれど、数万円の出費は家計への負担が大きく、払いたくても払えない!そんな状況になることもあります。
・少しでも安く車検を受けたい
・車検費用が準備できない
・車検費用を払わなかったらどうなる?
この記事では、このような不安と疑問を抱えているドライバーのみなさんに、車検を安くする方法と車検費用が払えない場合の対処方法をご紹介しています。
目次
車検代が払えないとどうなる?
車検とは、車両の安全性や走行中の公害防止面で問題がないかを調べる検査で、車の所有者に義務付けられている法定点検です。
車検を受けても代金が払えなければ、車を受け取ることができないだけでなく、色々な問題が発生し車に乗れなくなってしまう可能性もあるのです。
車検切れになる
車検には期間が定められていて、新規登録から3年、以降は2年毎に指定の整備工場などで検査を受けます。
次の期日までの有効期間を「車検満了日」と定め、期日を過ぎると「車検切れ」の状態となり公道を走ることができなくなるのです。
車検切れの状態で公道を走ると、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金、違反点数は6点となり30日間の免許停止処分が科せられます。
また、車検を受けようとしても検査場まで運転することができないため、レッカー車で運んでもらわなければなりません。
滞納の場合は督促通知が来る
車検を受けたものの、費用が払えずに車の引き渡しを「保留」にしている場合、業者によって対応が変わってきますが一定期間を過ぎても支払いしなかった場合は、督促状が届く可能性が高いです。
どのくらいの期間で届くかは分かりませんが、まずは電話やメールでの催促が届き、その後に書面で届くという流れになるでしょう。
督促通知が来てしまうと延滞料金が発生し、信販会社でローンを組んだ場合は信用情報に傷がつき、今後ローンが組めなくなったりクレジットカードを作れなくなったりすることもあるため、督促状が来る前に相談することをおすすめします。
車検が払えない時の3つの対処法
車検代金を支払いたいけど、まとまったお金が用意できない場合はどうしたら良いでしょうか?
ここからは車検費用が払えない場合の対処方法を3つご紹介いたします。
どの方法が状況に合っているのかを十分に考えて、無理のない方法を選びましょう。
1.車検ローンを組む
1つめはローンを利用して支払う方法です。
車検費用は通常のローンを使用するよりも、金融機関が提供している「マイカーローン」の方が金利も安く、また目的がはっきりしている分審査も通りやすいといわれています。
ディーラーやカー用品店では、自社の車検ローンを設けている場合もあるのでこちらを利用するのも良いでしょう。
いづれにしても借入れの審査が入るので、ローンを利用する場合は日数に余裕を持つことと、審査に通らなかった場合のことも考えておかなくてはなりません。
金融機関での審査は、1週間から1カ月近くかかる場合もあるので、早めに申し込み手続きをしておきましょう。
2.クレジットカード払い
クレジットカードを利用して分割で支払いができれば、新たにローンを組むよりも少ない手続きで利用することができます。
すでにクレジットカードを持っていれば審査も無く、支払い時にクレジットカードを出すだけで分割払いにできるので、申し込み用紙に記入をしたり源泉徴収票を提出する手間もかかりません。
クレジットカード会社によって手数料は異なるので、支払い回数と金利手数料、毎月の支払日や他の支払いとの兼ね合いをしっかりと確認してから回数を決定しましょう。
ほとんどの会社は1、2回払いやボーナス一括払いは金利手数料無料ですが、回数を少なくし過ぎて毎月の支払いが厳しくならないように注意が必要です。
3.一度車検切れにする
車検の費用が用意できない場合、「今、無理して車検に通さない」という選択肢もあります。
車検切れで「公道」を走ることは違法ですが、車検が切れた状態で自宅に保管していても問題はありませんので、費用の準備ができてから車検を受ければ良いのです。
ただし、再び車検を受ける時には公道を走ることはできないので、整備工場や業者に車を持ち込む際には、レッカー車を手配するか車検を頼む業者に引き取りに来てもらうなどの手続きが必要です。
うっかり公道を走ってしまうと罰金を科せられ、自賠責保険も有効期限が切れていた場合はさらに罰則が加算されるので、「車検切れの車両は公道を走ることはできない」ことはしっかりと認識しておきましょう。
車検代を安く抑える方法
少しでも安く車検を受けることができれば、現状の予算でまかなうことができるかもせれません。
「車検代が払えない」とあきらめる前に、少しでも安く抑える方法が無いか調べてみましょう。
費用が安い車検業者に依頼する
ディーラー車検は質の高さと信頼性から、比較的料金は高いといわれています。
最も安く済むのはユーザー車検ですが、ある程度の知識と自分で運輸局に持ち込むなど時間と手間がかかるので、安易に選択すことはおすすめできません。
整備工場やカー用品店、ガソリンスタンドで受け付けている車検は、ディーラーよりも費用は安く設定されています。
安い業者を探せば数万円の節約になるので、数社で見積を取りお得な業者を探しましょう。
割引クーポンなどを利用する
車検を受け付けている業者は多数あり、各社間で競争が激しくなっており、キャンペーンや割引特典を展開しているので、これを利用しない手はありません。
自動車税や自賠責保険の法定費用は、どこに依頼しても価格は同じです。
価格に変動があるのは代行料や整備費用の部分で、各社自由に価格を定めることができるので、割引が期待されます。
車検を受ける日程でも金額は変わり、集中しやすい土日よりも平日の方が割引される可能性があります。
その他、早い時期に申し込むと割り引かれる早期割などもあり、車検が切れる直前ではなく余裕をもって申し込むと割引される可能性も期待できるので、早めに準備しましょう。
検査項目を必要最低限にする
検査の点検項目は法令で定められているので減らすことはできませんが、推奨整備を減らすことで車検費用を安くできる可能性があります。
ブレーキパッドやエンジンオイル、エレメントは車検時に交換することを勧められますが、合格基準を満たしているレベルなら交換しなくても構いません。
また、エアコンフィルターやバッテリー交換など、自分でできる箇所は事前に整備しておくと良いでしょう。
新型コロナ影響で車検期限は猶予される?
車検の有効期間は原則猶予期間はありませんが、災害や感染症の流行など「やむを得ない事由」と国土交通省が認める場合に、猶予期間が設けられることがあります。
猶予期間内は車検切れになっていても罰則はなく、通常通り公道を走ることができ特に申請や手続きも必要ありません。
2020年以降では、新型コロナウイルスの蔓延の影響や九州豪雨の際に車検の猶予期間が設けられました。
現在も新型コロナウイルスの影響は続いていますが、かといって必ずしも車検の有効期限が延長されるとは限りません。
災害に見舞われた場合は、ニュースや国土交通省のホームページを確認し、猶予期間が設けられているかどうかを確認しましょう。
まとめ
車検費用が払えない場合は、ローンを利用したり安い業者を探すことで一度に支払う費用を抑えることができます。
また、事前に自分で整備しておくことで車検費用を節約できるので、スケジュールに余裕がある場合は試してみると良いでしょう。
一旦車検を通さずに車検切れの状態することもできますが、再度受ける時には公道は走れませんので注意が必要です。
少しでも安く車検を受けるためには、数社で見積もりを取り割引やキャンペーンを提供している業者を探すことをおすすめいたします。