
車購入時にカーローンを組む人は全体の30%から40%と言われています。
カーローンだと購入時に大きな金額を用意しなくてもいいので助かりますが、やはり金利が気になるでしょう。
カーローンの金利には2つの種類があり、また銀行でローンを組むかディーラーで頼むかで大きく金利が変わることがあります。
カーローンを組む際はできるだけ金利を抑えたいと考える方が多いのではないでしょうか。
ここではカーローンの金利について詳しく見ていきながら、カーローンを選ぶポイントも合わせて紹介します。
目次
金利には固定金利と変動金利の2種類
金利には固定金利と変動金利の2種類があり、各銀行によってカーローンにどちらのタイプの金利を適用してるか変わります。
どちらが自分に合っているかそれぞれの特徴から決めるようにしてください。
固定金利
固定金利は名前の通り、ローンの返済期間中ずっと金利の利率が固定されていて変わらないタイプです。
返済総額も変わらず毎月の支払金額がずっと一定なのでわかりやすく、返済計画が立てやすいのが特徴です。
超低金利政策が取られている現在では、変動金利と比べて固定金利の利率が高めになる傾向があります。
ただ銀行にもよりますが固定金利でも変動金利並みの利率になる商品もあります。
金利の変動に煩わされたくない場合や、長期で大きい金額を借り入れる場合は固定金利にメリットがあると言われています。
変動金利
変動金利は景気の動向によって利率が変動するタイプの金利です。
ローンの返済期間中に金利が見直された場合は、月々の返済額や総返済額が変わります。
現状では変動金利の利率は低く設定されていますが、もし市場金利が上昇した場合はローンの利率も上がります。
金利は毎月見直されるのではなく、6ヶ月ごとに見直されるのが一般的です。
返済期間が短かったり借入金額があまり大きくない場合は、変動金利のメリットがより大きくなります。
現状では変動金利の利率が低いため資金に余裕がない人におすすめなように感じるかもしれません。
急な金利の上昇のリスクに対応ができるように返済計画に余裕がある人に向いています。
カーローン種類と金利
カーローンには大きく分けて銀行が提供しているカーローンとディーラーが信販会社を通して提供しているディーラーローンがあります。
同じカーローンでもこの2つでは金利を含めた条件が全く変わってくるので注意したいです。
カーローンの種類で金利相場は異なる
銀行のカードローンとディーラーローンの金利や条件の違いを表にまとめました。
金利相場 |
所有者名義 |
審査の期間 |
|
銀行ローン |
1%から4% |
購入者 |
数日から2週間程度 |
ディーラーローン |
4%から10% |
ディーラーか信販会社 |
即日から |
金利はもちろん、ローン返済中の所有者や審査にかかる期間が大きく違っています。
ここからさらに詳しく金利を中心に銀行ローンとディーラーローンの特徴を見ていきましょう。
銀行ローン
表からもわかるように銀行ローンの金利はディーラーローンと比べてかなり低いです。
例えば金利2%と8%では総返済金額が全く違ってきます。
250万円の車を頭金なしの全額ローンで購入し、支払い期間を5年間にした場合の返済金額の例を見てみましょう。
毎月の返済額 |
総返済額 |
|
金利2%の場合 |
43,820円 |
2,629,200円 |
金利8%の場合 |
50,691円 |
3,041,460円 |
毎月の返済額で6,871円、総返済額で412,260円もの差ができてしまいます。
また250万円の車が260万円程度で購入できるのと、300万円以上になってしまうのも大きな違いです。
ローンで車の購入を考えている場合、金銭的な負担を考えるとまず銀行ローンを考えたいです。
銀行ローンのメリットは金利だけではありません。
車購入費用だけでなく免許取得や車検費用さらに修理費用も対象になる点も大きいです。
また銀行ローンの場合ローン返済中でも車の所有者は購入者です。
ディーラーローンのようにディーラー名義になることはないので、売却などもスムーズにできるでしょう。
銀行ローンで気をつけないといけないのは審査が厳しい点と審査の結果が出るのに1週間から2週間程度かかってしまうことが多い点です。
車を購入したい時期に合わせて早めに申請をするようにしてください。
ディーラーローン
金利では銀行ローンにかなわないディーラーローンですが、それでもディーラーローンならではのメリットがあります。
まず審査が比較的甘めなため、銀行ローンの審査に落ちた人でもディーラーローンは利用できる可能性があります。
審査時間もほとんどかからず、車購入を決めると即日で店舗でそのまま契約成立になることもあるなど、時間と手間が省ける点も魅力です。
ディーラーローンは車種限定で金利を下げるキャンペーンを行っていることがあるので、自分が欲しい車種が対象になっているならお得になります。
ただディーラーローンは返済が終わるまで所有者がディーラーやディーラーと提携してローンを提供している信販会社になってしまいます。
これは車を担保にしてローンを組んでいるからで、ローンの支払いが停滞した場合は車をディーラーに返さないといけなくなります。
いざとなれば車で資金を回収できるから甘い審査でローンを組めるというからくりです。
カーローンを選ぶ時のポイント
主要銀行はもちろん地銀や信販会社などさまざまな会社がカーローンを提供しているため、どれがいいのかなかなか決めきれないこともあるでしょう。
ここではカーローン選びのポイントをまとめます。
頭金を用意する
もし金利の低い銀行のカーローンの利用を希望していて審査に通るかどうか不安な場合は、頭金を用意するといいでしょう。
頭金は車の購入金額の3割程度が目安ですが、全額ローンよりも借入金額が抑えられるのはもちろん計画的に購入しようとしているとみなされ、審査に通りやすくなります。
特に年収に対して車の金額が高い場合は、頭金がある方がいいです。
また頭金を用意すると利子の総額が少なくなったり、毎月の支払が楽になるといったメリットもあります。
金利だけでなく、保証料にも注意
保証料は保証人なしのマイカーローンを組む際に必要になる費用で、銀行から保証会社に支払われます。
保証料は借入金額の0.5%から2%かかりますが、銀行によって保証金が金利に含まれているか別途必要かが変わります。
A銀行とB銀行で検討してA銀行の方が金利が低く見えたとしても、保証金を別に支払わないといけないことで結果B銀行の方がお得になるということもあるでしょう。
カーローンの金利を比較する際は、保証料込みかどうかにも注意するようにしてください。
低金利で買える時に買う
銀行でもディーラーでも一定期間カーローンの金利をさらにお得にするキャンペーンを行うことがあります。
場合によっては金利1%やそれ以下のようにほとんど金利の負担がなくなります。
カーローンのキャンペーンがある時期は銀行によって違いますが、年末や年度末にかけて行われることが多いです。
この時期は車をお得に購入できる可能性がある時期でもあるので、購入を年末年始に合わせて情報収集を進めるとさらにお得に車が手に入るかもしれません。
最高金利をよく確認
銀行のカーローンの場合金利を1%から4%のように幅を持って設定していることが多く、審査によってそれぞれに適用される金利が決定されます。
一番低い金利だけを見て審査を申し込んでしまうと、契約の際に想像以上に金利が高く驚くことにもなりかねません。
カーローンの金利を比較する際には、最高金利もよく確認するようにしてください。
また住宅ローンを組んでいる銀行や給与振り込みなどメインで使っている銀行の場合、金利を低めに設定してもらえる可能性があります。
一度該当する銀行に相談してみるようにしてください。
まとめ
カーローンの金利には変動金利と固定金利の2種類あり、カーローンを提供している会社によって金利の幅や種類が変わります。
さらに銀行のカーローンとディーラーローンではローンの仕組みに大きな差があります。
車購入にカーローンの利用を考えているなら、できるだけ金利が低いカーローンを選ぶことで負担を少なくすることができます。
自分にピッタリのカーローンを探すなら、ここで紹介したカーローンを選ぶポイントもぜひ参考にしてください。